１０月１８日、大倉山記念館にて、参加者１５名。

豊嶋正貴さん（大妻嵐山中学校高等学校）
　英語授業研究学会などで精力的に活動されている豊嶋正貴さんに授業から自立学習へつなぐことのできる効果的な教材の作成術、および、生徒を授業に引き込む教具の活用術をワークショップ形式で紹介していただきました。お話しをうかがうにつれ、豊嶋さんが教材作りにかける時間とエネルギーに圧倒されました。

第1章 教材作成術

（略）

第２章 教具活用術

�T．視聴覚メディアの効果：「ことばには限界がある！」
�U．最新メディアにできること
1． Apple iPodを活用する：これなしには自分の授業は考えられないというiPodを使って授業でできることを紹介していただきました。iPodとスピーカー、プロジェクター（TVモニター）があれば、ＣＤラジカセ、ＤＶＤプレーヤー、ピクチャーカード、フラッシュカードなどかさばるものが不要になってしまうとのことです。ここでも次々に繰り出される「豊嶋マジック」に参加者は釘付けになっていました。

1. iPodのいい所
   ① 授業に必要なものを一括管理（データベース化）することができる。
   　・ミュージック：教科書（問題集）CD、授業用BGM、チャンツ、英語の歌、カラオケ、基礎英語など
   　・ビデオ： 資料映像の提示、文法指導、モデルの提示、資料映像（YouTube）、生徒の発表（スピーチ・プレゼン）
   　・写真：Oral Introduction、sight translation、フラッシュカード、モデル（作品）の提示, 資料画像（教科書題材）
   ② 使いやすさ＝携帯性、起動の速さ
2. iPodの悪い所：「ちょっとお値段が…」「壊れたら何もできない」「慣れるまで時間がかかる」「想像力を育むには…」
3. 授業での実践例の紹介：◆ミュージック編　◆ビデオ編 　◆写真編

高草木直子さん（現：府中市立府中第四中学校、旧：町田市立町田第二中学校）
　今年の全国大会第６分科会で好評だった実践報告です。『ハイスクールミュージカル』に取り組んだ様子が雑誌『新英語教育』９月号に中学実践報告「80人で取り組んだミュージカル」として掲載されています。

・ミュージカルのきっかけ：
　三年前初めて担当した３年生が文化祭で“ We Are the World“の歌（劇）を７０人で上演し大盛況。その時の３年生は「文化祭を成功させたい。何かをやり遂げたい」という気持ちを持っていた。だから次の担当学年が3年生になった昨年、もし生徒たちが何かをやりたいと望むなら全力で支えて何かをやり遂げさせようと思った。
　６月ごろ、選択授業で教えている生徒たち７７人に文化祭で発表したいかを聞くと、ある女子が「ハイスクールミュージカルをやりたい」と眼を輝かせながら提案した。高草木さんはその演目を知らなかったので、DVDで観たらアメリカの高校生の学園ドラマだった。現代の高校生を惹きつけるような内容展開で、最後のダンスシーンを観たとき「出来るかもしれない」と確信した。（中略）
　本番当日、高草木さんが祈るような気持ちで見守る中、キャストの一人が「先生見てて」と言ってステージに上がっていった。本番はそれまでの中で一番素晴らしい出来だった。「こんなに出来るんだったら練習の時にもっと真剣にやってよ！」と心の中で叫ぶほどだった。それは不思議な力が働いたとしか言いようがないものだった。
　最後にステージの上の生徒たちがお礼を言ってくれた時には驚いて涙が出てきた。本当にサプライズだった。

日時：

１０月１８日（土）　午後３：３０〜７：００
3:30 〜 4:00 『新英語教育』合評会（１１月号）［担当：関口］
4:00 〜 5:15 高校実践報告　［担当：萩原］
5:15 〜 5:30 休憩
5:30 〜 6:45 中学実践報告　［担当：日比］
6:45 〜 7:00 アンケート記入・事務連絡

場所：

大倉山記念館　第１集会室（Tel. 045-544-1881）
（東急東横線「大倉山」下車　徒歩５分　改札口を右に出て右折、急坂上る）

会場費：

５００円（支部会員２００円）［当日会員登録（年会費2000円）で割引適用］

お問合せ：

萩原一郎
（県立横浜緑園総合高校 Tel.045-812-3371）

実践報告
（高校）：

「授業が変わる教材作成術と教具活用術」
豊嶋　正貴さん（大妻嵐山中学校高等学校） 　
授業から自立学習へつなぐことのできる効果的な教材の作成術、および、生徒を授 業に引き込む教具の活用術をワークショップ形式で紹介します。

実践報告
（中学）：

「８０人で挑戦したミュージカル」
高草木　直子さん（府中第四中学校）
今年の全国大会第６分科会で好評だった実践報告です。『ハイスクールミュージカル』に取り組んだ様子が雑誌『新英語教育』９月号に中学実践報告「80人で取り組んだミュージカル」が掲載されています。