■ 東海ブロック集会
2005年
2005年 東海ブロック研究会
日 時 2005年1月4日13:30〜1月5日12:00
場 所 岐阜県勤労福祉センター
参加者 30名
場 所 岐阜県勤労福祉センター
参加者 30名
岐阜 授業困難クラスでの教育実践報告
清翔高等学校 黒田春彦
新鋭の教師である報告者の授業困難クラスでの奮闘が使用プリントの紹介で発表された。基本的には記号付けをした英文とこれの一部和訳済みの日本語文章に日本語をおぎないつつ最終的に和訳を考えさせるとのスタンスでした。これらの実践を踏まえてのアンケート結果クリスマスカード作りの実践報告もありました。
ピースフル.トゥモロウズのコンサートを振り返って 各務原高校 岩間龍男 米国の9.11犠牲者家族で作る平和団体ピースフル.トゥモロウズのコンサートを岐阜で僅か1か月余の準備期間で成功させた体験談の報告。思い切って引き受けた後の講師の獅子奮迅の働きに加え岐阜新英研座馬惇子さん、岐阜大生そして普段は巡り会う事の無い広範なボランティアの活動により7月2日岐阜ぱるるプラザで200名近い聴衆の参加を得るまでの報告でした。何事かをなす時の教訓に富んだ報告でした。
新鋭の教師である報告者の授業困難クラスでの奮闘が使用プリントの紹介で発表された。基本的には記号付けをした英文とこれの一部和訳済みの日本語文章に日本語をおぎないつつ最終的に和訳を考えさせるとのスタンスでした。これらの実践を踏まえてのアンケート結果クリスマスカード作りの実践報告もありました。
ピースフル.トゥモロウズのコンサートを振り返って 各務原高校 岩間龍男 米国の9.11犠牲者家族で作る平和団体ピースフル.トゥモロウズのコンサートを岐阜で僅か1か月余の準備期間で成功させた体験談の報告。思い切って引き受けた後の講師の獅子奮迅の働きに加え岐阜新英研座馬惇子さん、岐阜大生そして普段は巡り会う事の無い広範なボランティアの活動により7月2日岐阜ぱるるプラザで200名近い聴衆の参加を得るまでの報告でした。何事かをなす時の教訓に富んだ報告でした。
愛知 「和訳を考える」
古井雅子(愛知・高校)
全英連高知大会で報告された「和訳先渡し授業」の紹介を、プリントとDVDで行った。いわゆる訳読だけの授業から、和訳プリントをもとに余剰時間を要約・リテリングなどの多様な活動にあてようという試み。DVDでその実際を見た。2学期から古井先生も、この方式を一部取り入れて授業を進めた。スラッシュの付いた英文、一部空欄のある和訳、英問、True or False、Summary完成、和文英訳、単語・熟語リスト、などをプリントで準備。生徒のアンケートとその分析も紹介された。今後、追実践や集団検証が望まれる。
全英連高知大会で報告された「和訳先渡し授業」の紹介を、プリントとDVDで行った。いわゆる訳読だけの授業から、和訳プリントをもとに余剰時間を要約・リテリングなどの多様な活動にあてようという試み。DVDでその実際を見た。2学期から古井先生も、この方式を一部取り入れて授業を進めた。スラッシュの付いた英文、一部空欄のある和訳、英問、True or False、Summary完成、和文英訳、単語・熟語リスト、などをプリントで準備。生徒のアンケートとその分析も紹介された。今後、追実践や集団検証が望まれる。
愛知 「当たり前の世界が揺らぐ-小学校英語を国際理解教育と共に-」
丹下加代子(愛知・小学校)
国際理解教育の一環として、小学校英語の実践報告。研究指定校になり、年間35時間を「違う世界を知ろう」という国際交流活動にあてた。また、ALTとの英語授業も年間20時間おこなった。49カ国を渡り歩いた友人を招き、ストリートチルドレンやマザーテレサの話を聞かせたり、ウガンダとオーストラリアの学習をもとにホームページ作成、メールでの交流などへ発展させた。違いを尊重しあいながら、多文化理解を進めている。ビデオで授業の様子なども見た。小学校での英語学習の問題点がどこにあるか、討論を深めたい。
国際理解教育の一環として、小学校英語の実践報告。研究指定校になり、年間35時間を「違う世界を知ろう」という国際交流活動にあてた。また、ALTとの英語授業も年間20時間おこなった。49カ国を渡り歩いた友人を招き、ストリートチルドレンやマザーテレサの話を聞かせたり、ウガンダとオーストラリアの学習をもとにホームページ作成、メールでの交流などへ発展させた。違いを尊重しあいながら、多文化理解を進めている。ビデオで授業の様子なども見た。小学校での英語学習の問題点がどこにあるか、討論を深めたい。
静岡 Peace Message をめぐる取り組み
島田高等学校 山口良二
修学旅行先の長崎でのピースメッセージ活動で外国人と平和に付いての思いを英語を通して話し、意見を交換した喜びや、自分の世界が広がった思いを書く生徒が多く改めてピースメッセージの深い意味を知る事が出来たとの報告。
また、旅の思い出作りにと生徒が作製したアルバムの紹介もあった。
修学旅行先の長崎でのピースメッセージ活動で外国人と平和に付いての思いを英語を通して話し、意見を交換した喜びや、自分の世界が広がった思いを書く生徒が多く改めてピースメッセージの深い意味を知る事が出来たとの報告。
また、旅の思い出作りにと生徒が作製したアルバムの紹介もあった。
静岡 姉妹校交流から見えた日本とアメリカ
島田商業高等学校 粕谷たか子
2004年で11年目を迎える米国カルフォルニア州リッチモンド市ディアンザ高校との姉妹校交流での交互受け入れで来日した生徒や教師に以下の質問をして得た回答を基に紹介があった。
(1)Questionsと分析
との事については、たまたま同校がそうであるのみで日本の現状を反映しているのではないとの、説明もしっかりされたとの事でした。何か複雑な気持です。
2004年で11年目を迎える米国カルフォルニア州リッチモンド市ディアンザ高校との姉妹校交流での交互受け入れで来日した生徒や教師に以下の質問をして得た回答を基に紹介があった。
(1)Questionsと分析
- How was Japan different from what you expected ?
- What did you learn about Japan - especially about students this age - that you didn't know before? Give at least 3 examples.
- What advice would you give to the next group of students who visit Shimasho?
- How close the families are. They just sit and talk together for hours. How responsible they are.
- I noticed it seems like everyone is friends with each other. And no hostility is there at all.
- I really respect that everyone , even students, do not like to kill spiders. and also don' t like war.
- No matter how long you stay in Japan, you won't want to leave, I don't know how to explain the atomosphere of Japan, but it always feels comfortable here.
- Japan was a lot cleaner than what I had expected. Everybody was well disciplined, barely anybody was rowdy or loud.
- 同年代の日本の生徒が信じられないくらい礼儀正しいことを知りました。
- 日本文化は米国文化より伝統に基礎を置いています。米国文化は屈託なく(carefree)反抗的(rebellious )です。
との事については、たまたま同校がそうであるのみで日本の現状を反映しているのではないとの、説明もしっかりされたとの事でした。何か複雑な気持です。
劇作家の目から見た今日の教育と若者
劇団「はぐるま」代表小林ひろし氏講演要旨
現代社会は欲望を煽る消費文化の時代である。それは人間が成長を止める歴史の終焉である。
メカばかりが大切にされ人間と人間をつなぐ言葉が貧困になり、方言が喪失し、共同体が喪失した。その中で、__生命が大切にされなくなり、__悪質なナルシズムつまり自己中心・連帯、尊厳の損失が起こった。人間は横のつながりの中でこそ人間として成長するのである。かつては、家族全員が協力して労働することにより、家族の連帯・親子の絆が作られた。現代は人間と人間の関係がばらばらになってしまった。
又、人間は創造の動物であり、その中で成長をしてきたのだが、我々は今、物を作らなくなってしまった。その中で人間は__近親相姦的傾向に陥り、自立心・独立心を喪失した。
現代の若者のこの状況を生み出した責任は学校や教師にあるのではなく、この社会の病的構造に原因がある。
(どうやって今の子供たちを変えていけるのか?という会場からの質問に対して)「皆で共同して仕事をすることの大切さ」を教育の基礎として研究していくこと、「機械ではなく人間によって生み出されるものは何か」を考えていくことが重要である。
現代社会は欲望を煽る消費文化の時代である。それは人間が成長を止める歴史の終焉である。
メカばかりが大切にされ人間と人間をつなぐ言葉が貧困になり、方言が喪失し、共同体が喪失した。その中で、__生命が大切にされなくなり、__悪質なナルシズムつまり自己中心・連帯、尊厳の損失が起こった。人間は横のつながりの中でこそ人間として成長するのである。かつては、家族全員が協力して労働することにより、家族の連帯・親子の絆が作られた。現代は人間と人間の関係がばらばらになってしまった。
又、人間は創造の動物であり、その中で成長をしてきたのだが、我々は今、物を作らなくなってしまった。その中で人間は__近親相姦的傾向に陥り、自立心・独立心を喪失した。
現代の若者のこの状況を生み出した責任は学校や教師にあるのではなく、この社会の病的構造に原因がある。
(どうやって今の子供たちを変えていけるのか?という会場からの質問に対して)「皆で共同して仕事をすることの大切さ」を教育の基礎として研究していくこと、「機械ではなく人間によって生み出されるものは何か」を考えていくことが重要である。
日 時: | 2005年1月4日(火)13:00〜1月5日(水)12:00 |
会 場: |
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会 費: | 参加費1000円 宿泊費4500円(1泊朝食付)会食費(夕食)3500円 |
レポート発表: | (岐阜支部・愛知支部) |
記念講演: | 「劇作家の目から見た今日の教育と若者」(仮題) こばやしひろし(劇団「はぐるま」代表、映画「郡上一揆」の原作者) |
レポート発表: | (三重支部・静岡支部) まとめ討論 |
連絡先: | 安藤富雄 |
(2004年11月20日)
夕食時に2006年度は当ブロック愛知県内において全国大会を主催する事となった旨愛知弘山さんから報告があり決意を新たにさせられました。
麦酒に加え地酒もカンパによって豊富な楽しい一時を過ごさせて頂きました。