■ 関西ブロック研究集会

2005年

2005年 関西ブロック研究集会


 1月5日・6日、奈良市春日野荘で開かれました。参加者は1日目45名、2日目32名、延べ人数は50名でした。関西だけでなく、遠隔地からも(東京から2名、神奈川から1名、広島から1名)参加された先生がおられました。 

 記念講演は、坂本節夫氏(バリトン歌手)でした。氏は1936年中国の長春生まれ。「平和の歌を唄い続けて」と題し、戦中・戦後の混乱期の体験を経てコンサート活動に至るまでの半生を歌と語りで綴られました。 

 レポートは全部で5本でした。

レポート(1):「小学校英語活動での『自己評価と自己表現活動』」

畦栁晋介 (京都・中) 
 小中連携加配として近隣の小学校で担当する英語活動、興味・意欲を引き出すための自己評価活動、子ども用・職員用英語通信の発行活動等を精力的に進め、子どもたちとの/同士の暖かい人間関係こそがコミュニケーション力を深めることを確信させてくれた実践。

レポート(2):「戦争被害・加害責任を英文テキストに 〜What can we do?〜」

龍谷大学国際文化学科1年生(高山・浅井・上林・鈴木・橋本)
 大学の授業で従軍慰安婦について学んだことを契機に、さらに広く戦争被害・加害責任についての知識を同世代に普及するためのサブテキスト作成を企図したプロジェクト・チームによる中間報告で、英文は未推敲でしたが、新英研への未来からの留学生として参加者みんなで暖かく歓待しました。

レポート(3):「Active Teaching Method の試み―生徒の積極的な参加をめざして」

小部 修(大阪・中)
 「もっとも集中力と持続性に欠ける」中学3年生のクラスで、小先生が活躍する授業でした。カードをBasic Conversation Gameや"Rosa Parks in the Bus"のスキットを生徒たちが生き生きと英語で演じ、ここまで生徒たちはやる気を起こすのか、と感銘を受けた報告でした。

レポート(4):「授業でする世間話」

元田 瞳(兵庫・高)
 授業で毎回配る「世間話・日英プリント」の内容は身近にある具体例を示しつつ、真実を見抜くことの大切さを生徒に教えるもので、日本文の内容を教師による簡潔な英文自己表現で示すことによって、自分の考えを書くことの重要性を生徒たちに認識させていました。誰もが知っているメロディにのせて歌う「仮定法のバラード」や「分詞の歌」等は文法の本質やしくみをやさしく歌う実践でした。

特別レポート:「Sowing the Seeds of Peace 〜教材から学び、教材を発信しよう〜」

柏村みね子(東京・中・大)

(2005年5月22日)

日 時: 2005年 1月5日(水)12:00〜1月6日(木)13:00
会 場:
春日野荘
(近鉄奈良駅前からバスで10分。徒歩で25分から30分。
奈良市法蓮町757-2、TEL0742-22-6021)
内 容:
記念講演
 坂本節夫「平和の歌を歌い続けて」(仮題)  テノール歌手。ロシア語、イタリア語、ハングル語、英語などいろいろな言語で。
特別報告
「Sowing the Seeds of Peace〜教材から学び、教材を発信しよう〜」
柏村みね子(東京新英研・「新英語教育」編集部)
その他
各県からのレポート
宿泊費: ツイン、和室(2人用)共 約5,000円(共催組合員)、
朝食 約1,200円、夕食 約4,000円〜5,000円
参加費: 3,000円
連絡先: 加藤勇

(2004年11月20日)