新英語教育研究会 第46回 全国大会(東京大会)
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現地だより5

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東京大会の魅力とは?
    全国大会現地副実行委員長 沖浜真治

 

 自分の住んでいる場所の良さというものは、ついつい忘れがちなものですよね。私も生まれてからずっと東京で生活してきましたが、確かに便利かなあとは思うものの、自然や独特の文化が豊かな地方に比べるとどうも魅力が薄いような気がして…。というわけで、この原稿を書くにあたってあらためて東京の魅力について考えてみました。

今大会の魅力

 東京という場所の魅力の前に、まずは東京大会自身の魅力はどこにあるでしょうか?

 なんと言っても4月号のこの欄でも詳しく紹介があったように、大会1日目の、小学校への英語授業の導入問題を含めた、これからの英語教育のあり方を参加者とともに考える「英語教育の原点と未来を語る」シンポジウムは今大会の大きな目玉です。シンポジストとして参加してくださる、柴田義松さん、キップ・ケイツさん、江利川春雄さん、そして新英研から瀧口優さんの4人が、それぞれどんな切り口で現状を分析し、これからの英語教育についての展望を見せてくださるか、私自身もとても楽しみにしています。日々の忙しさの中で大切なものを見失いがちですが、そんな今こそ私達が何をどう考えていけばよいのかを、みんなで確認する必要があると思います。考えるだけでなく、英語教師が立ち上がって社会に訴えていく契機になればいいなあとも思っています。

 大会2日目の夜の文化行事/第46回 全国大会(東京大会)/新英研ホームページ文化行事には、新英研ではおなじみの黒坂正文さんが登場します。すでにコカリナ奏者としても世界的な活躍をしている黒坂さんですが、今回も癒しと勇気を与えてくれる演奏を聞かせてくださること請け合いです。

 さて、もう一つのサプライズは、大会3日目に、例年のテーマ別分科会のあとに、大阪大会でも大好評だった詩人アーサー・ビナードさんの特別講演会が用意されていることです。ラジオの英会話番組で「君死にたもうなかれ」の名訳を披露し、感激した番組講師にどれくらい翻訳に時間がかかったかを開かれ、約10年ぐらいと答えたという話を最近聞きました。その優れた感性をどのように磨いていらしたのか、是非お聞きしたいものですね。

東京の魅力

 さて大会とはちょっと離れて、折角東京まで来ていただいた皆さんにお薦めしたいものは…。

①下町散歩:NHKの「小さな旅」で知ったのですが、お台場、六本木と言った有名地もさることながら、下町(谷中・根津〉を訪れる外国人観光客が急激に増えているとか。確かに路地に入ると昔ながらの町並みや生活が残っている場所も多いですね。「ちょっと昔の日本」を体験できる今のうちに!

②国際協力活動の本拠地をたずねる:NGO、NPOの本部がたくさん集まっているのが東京。もちろん事前に連絡しておかなければならない場合が多いでしょうが、対応してくださる団体も多いはずです。JICAの地球広場(渋谷区広尾)なら予約なしでOKです。ただし大会3日日の月曜日は休業日なのが残念。要予約ですが国連広報センター(渋谷)もあります。最近急激に広がっているフェアトレード。自由が丘にある「ピープル・ツリー」直営店はフェアトレードショップの固定イメージを打ち破るお店としてお薦めです。生徒を連れて行くといつも夢中で商品を見ています。

③平和について考える:東京大空襲戦災資料センター(江東区北砂)、東京都立第五福竜丸展示館(江東区夢の島)、ちひろ美術館(練馬区下石神井)など平和について考えさせられる施設もたくさんあります。江戸東京博物館(両国)などにも一部そうした展示があります。(すべて月曜日休館が痛い!31日に来て見学というのはいかが?)
 夏休み中といえども忙しい方も多いことでしょう。1日券も用意いたしますので、どこか1日だけ参加していただくことも可能です。たくさんの方の参加を心よりお待ちしています。後悔はさせませんよ!
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このページは、雑誌「新英語教育 2009年5月号」の「現地だより」から、転載をしたものです。
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