■ 関西ブロック研究集会

2006年4月

2006年 関西ブロック研究集会2


  4月29日(土)に京都飯田屋「惣平」にて関西ブロック例会と出版記念会が行われた。

1)レポート


レポート(1)『役者になりきる映画の授業-School of Rock』

 一つめのレポートは徳田雅代さん (八尾・龍華中)。
  2年生の選択生の生徒に映画「School Rock」というロック歌手が学校の生徒に音楽を教える映画で、ユーモアなセリフがいぱつところにあり、音楽好きにはもってこいの作品である。生徒には映画を見せ、登場人物のセリフを生徒がアフレコで録音し、吹き替え版をつくられた。セリフもわかりやすく、生徒が主体的に英語学習に取り組めるすばらしい実践だった。パソコンをプロ級に使いこなす徳田さんのパソコン知識とスキルにも感銘を受けた。

レポート(2)『2005年 高校1年 6-9組 Oral Communication 1』

  次のレポートは洪育生さん(京都・京女高校)。
  洪さんの実践は生徒の英語運用能力を高めるためだけでなく、感性を豊かにし、問題意識を持たせ、知的探求心を高揚させるための工夫がちりばめられている。スタインベックの「Pearl」を教材として取り上げ、文学の持つ魅力を生かし、英語学習の楽しさ、意義を追求された。また、コンピューター用音声ソフトも使い、発音やイントネーションの学習に工夫された。

2)出版記念会

 さて、第2部として次の方、書籍の出版記念会を行った。 
  1. 『英熟語FORUM365』(フォーラムA) 吉浦潤次(大阪府立交野高校)
  2. 『世界ふたり旅-シルバー わが心の旅路』(三友社出版) 黒川泰男(元大阪電通大)・黒川詠子
  3. 『考える英語教師』(三友社出版)奥西正史(元東大寺学園)

  大阪電通大の野中さんの乾杯の音頭で会が始まった。司会は大阪の長谷川さん。黒川さんの社会を見つめる目は現実の社会のあり方を直視され、その姿が本のエッセイに随所に描かれている。挿絵の詠子さんのイラストもきれいで、読む側に感動を与えてくれる。

  続いて吉浦さん。本当は映画を扱ったのを書きたかった。この本の解説を見たらイメージが浮かぶような感じにした。若い人を励ますつもりのカレンダーやコラムを作った。次はぜひとも映画を扱ったのをやりたい。

  続いて奥西さん。通信「幻城」を700号くらい作ってきたので、それを本にしたかった。でも欠けているのがあったので、残念。表紙の絵は奥西さんが子どもの時に描いた絵であり、その頃にすでに才能が芽生え始めていることに読者は気づく。

  会は盛大に盛り上がり、最後に大阪の小部さんによるサックスホーンの生演奏。曲は花。新緑あふれる京都の夜に音色は響き渡った。こうして、記念会は終わった。その後、その場所で「新英研大会」のための事務局会議を行った。

(文責:野崎)
(連絡先:野崎雅和)
(2006年7月29日)