■ 関西ブロック研究集会
2002年
2002年 新英研関西ブロック合宿研
新英研関西ブロック合宿研は1月5日〜6日和歌山市・新和歌浦にて35名の参加で開催されました。
1 記念講演
「日本人氏名のローマ字表記・表音-異文化理解・多様な文化の共生」
立命館大学名誉教授 須田 稔
はじめにこの問題を取り上げた須田先生自身が出演されたNHKのビデオをみんなで見ました。異文化理解こそが平和教育の基底の課題である。日本人が英文脈で自分の氏名を倒置させるのはなぜかーを手がかりに、歴史的な位置づけ豊富な資料をもとに日本人のメンタリティー問題にまで迫る熱弁をふるっていただきました。
立命館大学名誉教授 須田 稔
はじめにこの問題を取り上げた須田先生自身が出演されたNHKのビデオをみんなで見ました。異文化理解こそが平和教育の基底の課題である。日本人が英文脈で自分の氏名を倒置させるのはなぜかーを手がかりに、歴史的な位置づけ豊富な資料をもとに日本人のメンタリティー問題にまで迫る熱弁をふるっていただきました。
2 実践報告
- 「リズム読みと読解指導」
和歌山県・南部中学 小川 勇夫
「英語はリズムで」と1年生からリズム読みを取り入れた授業をされています。その他「記号付け」を使った読解指導や文法指導、五行詩の実践など、学習指導要領の中身のない「実践的コミュニケーション」に対抗して、中学校現場の大変さの中で生徒に真の学力をつけさせようと頑張っている実践でした。 - 「ある学校での一英語教師の悩み」
滋賀県・野洲高校 芳樹
昨年の関西ブロック合宿研でのレポート(いわゆる「困難」校での英語授業の現状について)のパート2。昨年一番大変だと言っていた1年生を2年で急に担任することになったさん、家庭崩壊やマスコミの悪影響などで否定的な生徒を前に「こんな子どもたちにどんな英語教育が必要か?」と自問自答しながら、英語教育を通じて貧困なことば(日本語もふくめて)を豊かにすることと自己の世界を広げることを目標に生徒のつぶやきを大切にしながら日々悪戦苦闘しているレポート。 - 「読みの力を高めるための授業」
京都・鴨沂高校 奥西 知子
奥西知子さんは、精読から速読への流れを作り出すテクニックからのアプローチと、検定教科書「ラクーン」からの生徒の共感を呼ぶ教材を取り上げコンテンツからのアプローチを紹介しました。 - 「アンネの日記の取り組み」
大阪・交野高校 吉浦 潤次
20世紀に残したい名画の一つ「アンネの日記」のシナリオと音声を完全に自作教材として作り直し、それを昨年4月から2年の英語演習で取り上げました。
「アンネの日記」「ローマの休日」の感想やアンネ一家を助けたミープさんへの手紙を英語で書かせたりする中で、それを英作文指導につなげていきました。生徒が作った「クリスマスの話」をいくつかを具体的に紹介しながら、うれしそうに子どもたちの話をする吉浦さんの暖かさを実感した報告でした
初めて開かれた和歌山での関西ブロック合宿研。まずは新和歌浦の海の景色のすばらしさとその日にとれた魚をつかった料理を楽しんでもらいました。
そして夜の交流会では、漁り火を眺めながら職場のことや授業のことを出し合い、また古い会員からは亡くなられた林野さんや伴さんの思い出を話してもらい、夜遅くまで時間を忘れて語り合いました。和歌山のレポーターや地元からの参加者もあり、今回の初の和歌山開催は成功しました。
そして夜の交流会では、漁り火を眺めながら職場のことや授業のことを出し合い、また古い会員からは亡くなられた林野さんや伴さんの思い出を話してもらい、夜遅くまで時間を忘れて語り合いました。和歌山のレポーターや地元からの参加者もあり、今回の初の和歌山開催は成功しました。
(和歌山新英研・橘)
(2002年2月17日)
と き: | 2002年1月5日(土)12:30受付開始〜6日(日)12:00終了 |
ところ: |
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内 容: |
(1)記念講演 5日 2:00〜4:00 「日本人氏名のローマ字表記問題と異文化理解(平和教育の基底の課題)」 須田 稔氏(立命館大学名誉教授」 (2)実践報告(各県より)
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費 用: |
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申込み・連絡先 : | 長谷川和久 |
(2002年12月29日更新)