「楽しんでいたら、できちゃった!」
荒木 好枝(東京・中)
私たち中学校で英語を教える者が、一番気を使うのが入門期の子どもたちへの指導です。でもそれは最高の楽しみでもあります。英語が話せるようになりたい、英語の授業ってどんなことをするのかな、とワクワクしながら入学してくる中学1年生。そんな子どもたちの瞳のきらめきを失わせず、彼らの興味と英語学習への意欲を持ち続けさせたい。そのような思いで授業を作っています。
彼らの興味を失わせることなく、意欲的に取り組ませるにはどうしたらよいでしょうか。現在の私の実践を、本年度担当している中学1年生の授業を時間を追いながらふり返りたいと思います。
16:00〜18:00
新英研の実践を知って納得する10の講座
- 講座ⅠA…中学入門期の授業づくり
- 講座ⅠB…中学入門期の授業づくり
- 講座ⅡA…中学2・3年生の授業づくり
- 講座ⅡB…中学2・3年生の授業づくり
- 講座Ⅲ…(やさしい教科書を使っての)高校の授業づくり
- 講座ⅣA…(比較的むずかしい教科書を使っての)高校の授業づくり
- 講座ⅣB…(比較的むずかしい教科書を使っての)高校の授業づくり
- 特別講座ⅠA…小学校の英語授業をどうしたらよいか
- 特別講座ⅠB…小学校の英語授業をどうしたらよいか
- 特別講座Ⅱ…大学での授業はどのようにしたらよいか
各講座の紹介
講座ⅠA…中学入門期の授業づくり
講座ⅠB…中学入門期の授業づくり
「ちょっと楽しい『ふつうの』授業」
福田 香里(滋賀・中)
1クラス16人の少人数で行う中1の授業。特に変わったことはやっていないのですが、生徒たちはいつも元気でにぎやかに授業を盛り上げてくれます。授業で取り入れていることは、BINGOやスマイルインプット、視写、リレーリーディング、など、どれもこれも新英研で教えてもらったことばかりです。そこに、ボールやシールなどちょっとした小道具を使って味付けをしています。本当にふつうのことばかりだけれど、英語が苦手な生徒も参加してくれる、そんな授業を目指しています。参加者のみなさんからのアイデアもいただいて、もっと楽しい授業を作れたらと思います。
福田 香里(滋賀・中)
1クラス16人の少人数で行う中1の授業。特に変わったことはやっていないのですが、生徒たちはいつも元気でにぎやかに授業を盛り上げてくれます。授業で取り入れていることは、BINGOやスマイルインプット、視写、リレーリーディング、など、どれもこれも新英研で教えてもらったことばかりです。そこに、ボールやシールなどちょっとした小道具を使って味付けをしています。本当にふつうのことばかりだけれど、英語が苦手な生徒も参加してくれる、そんな授業を目指しています。参加者のみなさんからのアイデアもいただいて、もっと楽しい授業を作れたらと思います。
講座ⅡA…中学2・3年生の授業づくり
「インタビュー活動までこのステップで〜単語のらくらく暗記から〜」
成田 茂樹(青森・中)
自分の授業のゴールは、生徒が簡単な英語で2分ほどおしゃべりが続くことです。そのために必要な力は何かを考えると、単語力と作文力と話題展開力です。まず単語を読めるようにします。次にその英語と意味を結びつけます。単語の並べ方を理解させ、質問の仕方・答え方を練習します。特に単語の暗記は、誰でもできる単純なやり方で、生徒がどんどん単語を覚えていきます。話題展開力についてもやり方は単純ですが、手応えを感じているやり方を紹介します。
講座では、3年生を新規に担当になったときの授業開きの話から始めたいと思っています。生徒に「英語を頑張ろうかな」という気にさせることができますよ。
成田 茂樹(青森・中)
自分の授業のゴールは、生徒が簡単な英語で2分ほどおしゃべりが続くことです。そのために必要な力は何かを考えると、単語力と作文力と話題展開力です。まず単語を読めるようにします。次にその英語と意味を結びつけます。単語の並べ方を理解させ、質問の仕方・答え方を練習します。特に単語の暗記は、誰でもできる単純なやり方で、生徒がどんどん単語を覚えていきます。話題展開力についてもやり方は単純ですが、手応えを感じているやり方を紹介します。
講座では、3年生を新規に担当になったときの授業開きの話から始めたいと思っています。生徒に「英語を頑張ろうかな」という気にさせることができますよ。
講座ⅡB…中学2・3年生の授業づくり
「英語の授業をどうデザインするか〜子どもと「つながり」,子どもを「つなぐ」〜」
劉 崇治(大阪・中)
私たちはたった数時間、大学で英語の授業について学んだだけで、採用試験に受かればプロの一教師として教室に入ることになります。「これでいいのかな?」という疑問を持つこともなく、自分が正しいと思う授業をつくる。しかし、授業がうまくいかない。その原因のひとつは、今まで自分にとって当たり前だった英語の授業デザインにたくさんの勘違いがあるように思います。
それらの勘違いを、単語指導や文法指導を始め、教科書の扱い方や学期ごとの目標設定の方法、スピーキング指導や定期テストの作成方法などの分野ごとに、実際の生徒の映像を見ながらともに考えていきたいと思っています。たくさんのご参加お待ちしております。
劉 崇治(大阪・中)
私たちはたった数時間、大学で英語の授業について学んだだけで、採用試験に受かればプロの一教師として教室に入ることになります。「これでいいのかな?」という疑問を持つこともなく、自分が正しいと思う授業をつくる。しかし、授業がうまくいかない。その原因のひとつは、今まで自分にとって当たり前だった英語の授業デザインにたくさんの勘違いがあるように思います。
それらの勘違いを、単語指導や文法指導を始め、教科書の扱い方や学期ごとの目標設定の方法、スピーキング指導や定期テストの作成方法などの分野ごとに、実際の生徒の映像を見ながらともに考えていきたいと思っています。たくさんのご参加お待ちしております。
講座Ⅲ…(やさしい教科書を使っての)高校の授業づくり
『火垂るの墓』を英語教材にして−学力格差を乗り越える授業を目指して
谷浦 健司(大阪・高)
「授業がうまくいかない」「生徒を理解できない」「理想と現実が違う」そんな悩みを抱える先生方は多いと思います。新英研はそんな先生方に寄り添い、一緒に解決の道筋を考え、多くの手立てを50年間に渡って提案してきました。
私自身その半分25年間を新英研とともに過ごし、多くを学んできました。教材にこだわって多くを追実践し、『火垂るの墓』等を英語教材化しました。指導法も民主的な方法にこだわり、生徒とともに授業をつくってきました。
さらに実践はおのずと授業にとどまらず、学年主任としての学年づくりや学校づくりへ広がっていきます。
そんな私の到達点をお話し、皆さんと共感し合い、学び合えれば、幸せです。今回はピンチヒッターで、皆さんのご期待に応えられるか心配ですが頑張ります。
谷浦 健司(大阪・高)
「授業がうまくいかない」「生徒を理解できない」「理想と現実が違う」そんな悩みを抱える先生方は多いと思います。新英研はそんな先生方に寄り添い、一緒に解決の道筋を考え、多くの手立てを50年間に渡って提案してきました。
私自身その半分25年間を新英研とともに過ごし、多くを学んできました。教材にこだわって多くを追実践し、『火垂るの墓』等を英語教材化しました。指導法も民主的な方法にこだわり、生徒とともに授業をつくってきました。
さらに実践はおのずと授業にとどまらず、学年主任としての学年づくりや学校づくりへ広がっていきます。
そんな私の到達点をお話し、皆さんと共感し合い、学び合えれば、幸せです。今回はピンチヒッターで、皆さんのご期待に応えられるか心配ですが頑張ります。
講座ⅣA…(比較的むずかしい教科書を使っての)高校の授業づくり
「進学校での取り組み〜心が響きあう授業を求めて〜」
中村龍彦(大分・高)
私たち教師は「よくわかる、楽しい授業をしたい。生徒の心に響く授業をやりたい。」等考えながら、日々の多忙化の中で悶々としていませんか。この講座では、新英研で学んだことを生かしながら、自分なりにやってきたことを報告します。特に、授業びらき、授業の流れ、そして新英研の宝ともいうべき自主教材(投げ入れ教材)、英語の歌、Morning Talk in English、最後の授業をどうしたか等にも触れます。
一部ワークショップも加えながら、参加者にも生徒になってもらって授業に加わる場面も設定するつもりです。いっしょによりよい授業を考えられる講座にしたいと思いますので、よろしくお願いします。
中村龍彦(大分・高)
私たち教師は「よくわかる、楽しい授業をしたい。生徒の心に響く授業をやりたい。」等考えながら、日々の多忙化の中で悶々としていませんか。この講座では、新英研で学んだことを生かしながら、自分なりにやってきたことを報告します。特に、授業びらき、授業の流れ、そして新英研の宝ともいうべき自主教材(投げ入れ教材)、英語の歌、Morning Talk in English、最後の授業をどうしたか等にも触れます。
一部ワークショップも加えながら、参加者にも生徒になってもらって授業に加わる場面も設定するつもりです。いっしょによりよい授業を考えられる講座にしたいと思いますので、よろしくお願いします。
講座ⅣB…(比較的むずかしい教科書を使っての)高校の授業づくり
「ユニコーンⅠを使って発信型の授業を〜歌・スピーチ・手紙につなげて〜」
島崎嗣生(東京・高)
セバン・スズキの環境問題、ローザ・パークスとキング牧師の差別問題、ナチスのホロコーストを生き抜いたエディス少女の日記、盲目の水泳選手、河合純一くんの生涯、地雷廃絶に一生を捧げたクリス・ムーンの生き方、ロンドン留学の悪戦苦闘の日々の夏目漱石、愛とヒューマニズムを柱にしての教材を一年間どのように学び何を学習したのか実際に授業を受けた高校生が自ら語り英語で心からの愛のメッセージをスピーチします。教師と生徒の共同合作の実践報告です。
島崎嗣生(東京・高)
セバン・スズキの環境問題、ローザ・パークスとキング牧師の差別問題、ナチスのホロコーストを生き抜いたエディス少女の日記、盲目の水泳選手、河合純一くんの生涯、地雷廃絶に一生を捧げたクリス・ムーンの生き方、ロンドン留学の悪戦苦闘の日々の夏目漱石、愛とヒューマニズムを柱にしての教材を一年間どのように学び何を学習したのか実際に授業を受けた高校生が自ら語り英語で心からの愛のメッセージをスピーチします。教師と生徒の共同合作の実践報告です。
特別講座ⅠA…小学校の英語授業をどうしたらよいか
「記号である英語に生活を吹き込んで自分のことばに」
北野教子(静岡・元小)
小学生の英語活動の根幹は、目の前の子供達がどの様な母語を持って育っているかを把握することから始まる。小学1年時の担任に、毎日昔話を読み聴かせてもらってから下校していた子供たちとは、「NEW桃太郎」を。小学2年時の担任に、毎日1つ「諺」を教えてもらってきた子供達とは、「諺ハエタタキ」を。三世代家族の子が多数を占め、地域の伝承・名跡に強い子供達とは、「英単語手紙活動」を。他校の子供達なので、獲得している母語の把握がよくできない子供達とはとにかく遊ぶしかないということで、「狼さん、今何時?」を。等々、14年間、子供達と一緒に展開してきた英語活動を、実際に使用した教具に触れて参加者の方と楽しみたい!!
北野教子(静岡・元小)
小学生の英語活動の根幹は、目の前の子供達がどの様な母語を持って育っているかを把握することから始まる。小学1年時の担任に、毎日昔話を読み聴かせてもらってから下校していた子供たちとは、「NEW桃太郎」を。小学2年時の担任に、毎日1つ「諺」を教えてもらってきた子供達とは、「諺ハエタタキ」を。三世代家族の子が多数を占め、地域の伝承・名跡に強い子供達とは、「英単語手紙活動」を。他校の子供達なので、獲得している母語の把握がよくできない子供達とはとにかく遊ぶしかないということで、「狼さん、今何時?」を。等々、14年間、子供達と一緒に展開してきた英語活動を、実際に使用した教具に触れて参加者の方と楽しみたい!!
特別講座ⅠB…小学校の英語授業をどうしたらよいか
「“こうありたい”小学校英語〜子どもの心に種まきを〜」
坂本 ひとみ (東京・大)
2011年度から小学校で英語活動が必修となることを受けて、この4月から一気に年間35時間の授業計画を組んだ学校も多数ある。これまで年間11時間程度という学校が大半を占めていたのであるから、現場は大変な混乱を来たしている。子ども一人一人の幸せと豊かな学びにつながらないのであるなら、何のための小学校英語であろうか。
本講座においては、先生方との情報交換をしながら、「生きる力」を育むための国際理解教育を組み入れたレッスンプランをワークショップ形式で体験して頂き、小・中・高・大の連携カリキュラムを考えていきたい。『英語ノート』の内容をより深いものにするための絵本の活用についても触れたいと思う。
坂本 ひとみ (東京・大)
2011年度から小学校で英語活動が必修となることを受けて、この4月から一気に年間35時間の授業計画を組んだ学校も多数ある。これまで年間11時間程度という学校が大半を占めていたのであるから、現場は大変な混乱を来たしている。子ども一人一人の幸せと豊かな学びにつながらないのであるなら、何のための小学校英語であろうか。
本講座においては、先生方との情報交換をしながら、「生きる力」を育むための国際理解教育を組み入れたレッスンプランをワークショップ形式で体験して頂き、小・中・高・大の連携カリキュラムを考えていきたい。『英語ノート』の内容をより深いものにするための絵本の活用についても触れたいと思う。
特別講座Ⅱ…大学での授業はどのようにしたらよいか
「多読・オーラルイントロダクション・和訳先渡し〜リーディング授業での試行錯誤」
西野孝子(東京・大)
レポートでは、経済専攻の大学1,2年生を対象としたReadingとReading & Writingの授業での実践を報告させていただきます。訳読でない方法を使って大学生の読みの力を伸ばすために、様々な活動を取り入れてみました。「オーラルイントロダクション」や「和訳先渡し」などのように、高校の実践を踏まえたものもあります。
いくつかの活動を実際に体験していただいた後で、「自己表現」「教材論」などの観点から、参加者の皆さんと議論を深めたいと思います。また、英語のみで行う授業の賛否についても皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
西野孝子(東京・大)
レポートでは、経済専攻の大学1,2年生を対象としたReadingとReading & Writingの授業での実践を報告させていただきます。訳読でない方法を使って大学生の読みの力を伸ばすために、様々な活動を取り入れてみました。「オーラルイントロダクション」や「和訳先渡し」などのように、高校の実践を踏まえたものもあります。
いくつかの活動を実際に体験していただいた後で、「自己表現」「教材論」などの観点から、参加者の皆さんと議論を深めたいと思います。また、英語のみで行う授業の賛否についても皆さんと一緒に考えてみたいと思います。