■ 多摩サークル 122回/2月例会
2003年2月
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1月2月8月10月
 2月20日(木)18:30から多摩サークル第122回例会を立川市立第2中学校で開催。

<報告・研究>

  1. 「英語の歌」紹介指田徹さん
  2.  レポート:
    「"I Have a Dream"の暗唱と発表の取り組み―パワー・ポイントに初挑戦」
    塚本典子さん(東久留米市立中央中学校)
  3.  高校入試問題の研究池田真澄さん

(A)塚本さんは昨年の山口大会参加以来、毎回サークルに参加し、精力的に実践を続けている。3年生の選択英語のクラスで、生徒たちを励まして発表させるための暗唱をさせる。その過程で生徒から聴衆にも分かるようにステージの背景に日本語訳のスクリーンを映してはどうかという案が出てきた。そこで塚本さんはパワー・ポイントを使うことを思いついて、それまで使ったことのなかったパワー・ポイントを悪戦苦闘しながら使って、見事なプレゼンテーションに仕上げて発表された。  文化発表会までに6時間を使って、

  1. 「キング牧師のスピーチの後半部分を16名の生徒が分担する。
  2. 「自分のセリフの書き出しと単語、発音、意味調べをしてから個人で暗唱練習する。
  3. 「ステージ発表全体の企画・BGM考案・歌の選曲・司会・ナレーションの役割分担決定。
  4. 「個人練習・全体の流れの確認・歌の練習 
  5. 「全体練習(司会・ナレーション・暗唱・歌など全体を通して)
  6. 「ステージリハーサル(2回)
 同時進行で塚本さんは多くの資料を集めて、暗唱ステージの背景に流すパワー・ポイントのスライドを作成する。パワー・ポイントは初めて使うのでマニュアルと首っ引きで同僚に教わりながらコツをつかみ、インターネットで入手した写真やCDからの音楽をBGMに取り入れていく。ナレーションのスクリプトは塚本さんが書いて生徒に朗読させた。

(B)毎年この時期には高校入試問題の検討・研究を行っている。今年の英語問題は学習指導要領の影響で、会話文、大意把握、キーワード探し、文法軽視の傾向がますます強まっていると感じられた。リスニングテストも与えられた解答から選ばせる問題だけで、瞬時に選ばせる形式のものが多く、じっくり考えたり、英語のレベルの高い生徒や大人にとってはこの解答以外を思いつくような問題もあって良問とは言えないものも入っている。

 今回は17名の参加者があり、夜遅くまで熱心な研究が行われた。

(文責:田中安行)
(連絡先:加藤千泉)
(2003年9月14日)