■ 新英研多摩サークル130回例会
2004年8月
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8月
 多摩サークル第130回例会を8月30日(土)に国立市公民館で開催。参加者12名でした。
 例年多摩サークルの8月例会は全国大会報告会である。参加できなかった人にとっても、した人にとっても自分が出られなかった分科会の様子が聞けるので、勉強になる。今年ははじめの集いの中村哲さんの記念講演の報告と4つの分科会の13編のレポートを詳しく聞くことができた。途中から中国から一時帰国していた島津訓一さんも加わって、充実した報告会になった。

<記念講演・中村哲氏>

(報告者:小美濃博/田中)

 12月号を参照して欲しいが、スライドに出てくる中村氏は医者というよりは、土木工事の監督かとも思えるような作業をしていた。いつも現地にとけ込んで、現地の人たちの生活にとけ込み、人々の要求を理解しながら、決して外国人としての考えを押しつけることなく、活動している。

<第5分科会>

(報告者:鈴木啓子)

(1)「子どもの輝きを大切に」(荒木好枝ー東京・中)
 好きな教材はとことんやる。"Hiroshima and Nagasaki"は自分が力を入れてやりたい教材だったので、自分なりに思う存分やった。

<第7分科会>

(同:江口元夫)
  1. 「コミュニケーションvs こみゅにけーしょん」(三村誠ー山口・高)
  2. 「どの子も楽しく参加する授業をめざして」(市村香代子ー東京・中)
    A. 市村授業の三本柱:
    (a)英語通信 "STEP by STEP" の発行
    (b)英語の歌
    (c)ノート指導での工夫「練習ノート」「英語ノート」
  3. 「Chaplin "Great Dictatorに取り組んで」(竹内悟ー埼玉・高)

<第8分科会>

(同:小美濃博/田中)

(1)「表現活動は楽しい」(小松功ー長野・中)  週3時間の制約の中「楽しく表現する場面を保証したい」という願いから本実践をスタート。「My History」作り。小さい頃の写真を眺め、自分の生い立ちを書き、友人や家族とのふれあい、今の自分を実感しながら取り組んだ。「グリーティングカードづくり」「私たちの街」の英文作り、What color is love? をより発展させて取り組んだ "英詩作り" も紹介された。 (2)「"My Own Important Book"作り」(橋山芳子ー滋賀・高)  Margaret Wise Brown の絵本を日本語に翻訳したものに教師自身が惚れ込んで実践。 'The important thing about you is that you are you.' の一節に感動して実践をスタート。 (3)「自己表現活動で授業を変えるー授業に取り入れたい3つの要素;発問・共有・自己介入」(清水真澄ー山梨・高)  自己表現活動を授業に取り入れる時、失敗しないポイントは (1)発問(2)作品の共有と振り返り(3)教材を自分の立場で考えるという自己介入の3点であると氏は指摘。

<第10分科会>

(同:奈良勝行)

(1)「リンク!ローカルのNGOと子どもたちーなぜ英語を学ぶの?という問いに答えたい」(岩崎友紀子ー東京・中) 週1回のALTとの授業で「世界がもし100人の村だったら」を取り上げた実践。 (2)「ALTの趣味を生かした授業ーDream Pillow」(サラ・ブロックー東京・大)  自分の中にJTEとALTの2つの役割を持ちながら授業をしているブロックさんの報告。 (3)「カンボジア・マシーン」(泉康夫ー神奈川・中) 「カンボジア」と「地雷」という伝えたいテーマとコミュニケーション活動の融合に挑戦した実践。

<島津報告>

最近の中国での体験報告があった。特に7月のアジアサッカー大会での中国人の応援のありかたについて次のように話された。「私が思うには中国人側のある種の誤解が反日感情を増幅している面もある。例えば首相の靖国参拝はほとんどの日本人が賛成しているとか、日本国中で戦争を美化すると批判された教科書が使われているとか・・・。このような一面的な外国理解は日本にもあるだろう。ジーコ・ジャパンへの大ブーイングは中国人全員のものとは言えない。苦境でも怒らず焦らず冷静に、最後まで全力を尽くすことを楽しんだジーコ・ジャパンは異文化理解に苦労している人々にも大きな勇気と希望を与えてくれたと思う。有り難う。」

(文責:市村香代子・田中安行)

(連絡先:加藤千泉)

(2004年11月21日)