■ 埼玉北部サークル5月例会

2009年5月
'03年'04年'05年'06年'07年'08年'09年'10年'16年
1月3月5月7月10月
 5月17日深谷パテイオにて。

(1)レポート『「優れた授業」とは何か?』

吉田進先生 (神泉中学)
 ワークシートに参加者が記入した後に、モデル授業のビデオを見て、参加者が感想を述べ合い、レポーターが報告。
 神泉中学校:1年生男子7人、女子5人計12人のクラス。全校生徒29人。塾に行っている生徒はいない。家庭教師について学ぶ者1名のみ。授業の目標文:What are you doing now?(4月からで7回目の12月5日の授業)

<授業の流れ>

  1. Introduction
  2. Greeting
  3. Warm Up…ジャズチャンツ
  4. Let's try…Short Conversation(クイズ:What am I ?→ex. Mickey Mouse、カードを持った小学校の先生を相手に生徒達が、インタビュー)
  5. Presentation of the new material / Key sentenceの提示(What are you doing now?)
  6. Pattern Practice…ALTが退場し、廊下でサンタクロースに着替える間に生徒達が一斉にコーラスで質問。
  7. Interview Game…生徒全員に何かをしている絵の描いてあるカードを配り、生徒はパートナーを探して、ゲーム開始。じゃんけんをして、勝った方がWhat are you doing now?と相手に聞く。負けた方は、カードを見て答え、カードを相手に渡す。
  8. カルタゲーム…生徒が全員でWhat are you doing now?と質問し、ALT(JTE)の答え(I'm ~ing now.)を聞いて、机の上に置いてあるカード(何かをしている絵と英語のあるもの)をすばやく、ハエたたきで生徒全員が取り合いをする。
  9. Consolidation…OHPを用いて、絵を写しながら、What is Sazaesan doing now?と問い、生徒にコーラスで、She is cooking now.と答えさせる。
  10. 評価表を書かせて授業を終わる。(授業の終わりは静かに終わらせる)

<まとめ-吉田>

 優れた授業とは
① 活動やタスクの数とそのバラエティ
② インターアクションの数量
③活動を起こさせる指示や留意点を伝える発言の数
④教材提示と活動演出の工夫
⑤教師と生徒の間の約束事の数とその浸透度

(2)ミニレポート:田中渡先生(鴻巣女子高校)

  1. 英語Ⅰ(New WorldⅠ)で北川実践に学び、協同学習に取り組んでいる。
  2. 授業導入と発展学習の工夫
    ①Lesson 1では発展学習で「英詩」を書く指示。
    ②Lesson 2では導入で、Green Quiz(グループで答えさせる)、発展学習でスキット
  3. 時事問題についての教師のスピーチと自主教材作り
    ①日本の高額費と奨学金問題(スピーチ)
    ②「600通のラブレター」「上杉鷹山」等
  4. オーラルコミュニケーションⅠでハンドアウトを使った授業

(3)ミニレポート:城由美子先生(戸田中学)

 中英研第3分科会で戸田市(特区)の取り組み(小・中の円滑な接続を目指して)を報告。今年も行う。

(4)ミニレポート:根岸恒雄先生(熊谷大幡中学)

  全校で「学びの共同体作り」に取り組んでいる。年5回講師を招いた研究授業と4回学年の研究授業に取り組む。佐藤氏は「英語ほど学びが成立していない教科はない。」と言っている。それは学ぶ内容がないから。人間が育つ、人格形成の学びのある授業を目指したい。5月20日に根岸が研究授業をやる。

(5)ミニレポート:竹内悟先生(熊谷西高)

 熊谷西校に転勤して驚いたこと:生徒のMotivationが高い。定期考査は共通問題だが、予想したより進度は速くない。高度な文法事項を学んでいるが、たしかに内容に学び(人間形成)がない。受験のために学んだことを使ってauthenticな(本物の)自己表現をさせてみたい。

<資料>(協働学習の過程―秋田喜代美)説明(吉田先生)

 1人では正解率42%だったものが、2人になると75%になる。互恵的教授法には答えの正解率だけでなく効果有り。全校で取り組むと学力が高まる。大阪でも取り組んでいる。
 生徒が大変だから、学校が教委が学力を上げようと、取り組んでいる。

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(2009年11月29日掲載)