■ 埼玉北部サークル3月例会

2009年3月
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1月3月5月7月10月
「小学校の外国語活動」の講演会とワークショップが3月1日(日)に熊谷商工会館で開かれました。埼玉新聞・読売新聞・東京新聞にも取り上げられ、また教育委員会の後援もあり小学校からの参加も多く、また指導主事や英会話学校講師や保護者の参加ありと、大変広がりのある問題提起のできた講演会となりました。参加者は60名でした。

1 講演『小学校外国語活動をめぐる諸課題』

瀧口 優 先生(白梅学園短期大学教授)
 理論的に小学校英語教育の問題点を明らかにして、その課題とどうすればより弊害がないのかについて分かりやすく話していただきました。活発な質疑・討論もあり、関心の高さがうかがえました。瀧口先生の「反対だが導入されてしまった以上は、やる人が楽しめるやり方で」という言葉が印象に残りました。

2 ワークショップ『小学校教育を充実させる外国語活動を』

町田淳子 先生(ベルワーク主宰)
 小学校英語の意味について、単なる買い物英語やパーテイ英語ではなく、『共生の理念を育て、平和な社会創りに参加する行動力を育てる』ことが大切であり、担任の力を活かして小学校英語活動を創造的に行うことを提唱された後、実際に小5になったつもりでワークショップ形式の五感を英語で表現する授業を楽しく行いました。

参加者の感想


講演会に参加された小学校の先生の感想から

  • 指摘された問題点は試行としてすでに導入されている行田の小学校の抱えている問題とほぼ一致していました。問題点がすっきりしました。
  • 昨年の夏休みに英語ノートを参考にしながら、英語のカリキュラム作りに取り組んだところです。現場では担任主導ではとても無理という話が飛び交っています。話に共感しましたが、できるところから気楽にやりたいと思います。

ワークショップに参加された小学校の先生の感想から

  • テーマ学習の学び方を初めて体験させていただいて、自分を大切にすること、人を大切にすること、人権尊重の精神に根ざしていたものであることがわかりました。新しい学び方について興味を持って聴かせていただきました。
  • 英語活動の内容には必然性がなければいかないということが話を聴いて胸にすとんと落ちました。これから来年度の指導計画を作りますが、ぜひ今日の学習を生かしていきたいと思います。

保護者の感想から

  • 現在小2の子どもを持つ母親です。子どもがなかよしのお友達が通っているという理由で、英語教室に行かせています。子どもは楽しく、もう3年になりますが、だんだん親としては先々のことを考えると児童英検や英検といった資格取得を考えてしまいます。疑問を持ちながらです。でも今日のワークショップのような内容で英語に触れていくことができたならば、子ども自身が考え、身近なこと言葉として違ってくると感じました。小学校でもぜひ採り入れてほしいと思いました。

参加された教育委員会の方の感想から

  • 小学校に英語活動が導入する際の課題が山積みであることはみな承知しているところですが、それを国・市町村教委・学校の教員・ボランテイア協力者が加重負担にならない程度に、どうアイデイアを出し合い、子どものために活動を作っていけばよいか、というお話しを聴きたかったです。テーマ別英語教育の有効性を改めて強く感じました。レジュメがとてもわかりやすく、町田先生の長年の実践からくる理論がまとめられており、すとんと落ちました。私たちの市でもテーマ学習を採り入れた英語活動の必要性を感じています。とても参考になりました。

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(2009年11月15日掲載)