■ 視聴覚機器を使った授業~初級編

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初級編


TIP 8 iPodにCD以外の音声や映像・画像を取り込むには?

 特定のファイルの形式(音声:MP3・AAC・WAV・AIFF・Apple Losslessなど、映像:MP4など、画像:JPEGなど)で、一定の規格を満たしているファイルの場合は、iTunesに取り込むことが出来ます。
 適切な形式のファイル(音声・映像・画像)を作るソフトウェアには、有料のもの、無料のものともあります。後述する、TIP 10のHandbrake(無料)もその一つです。

 最初に、mp4形式の動画ファイルを取り込む場合を例にして説明をします。(1)ドラッグ&ドロップで取り込む方法と、(2)メニューを使う方法とがあります。
 どちらのやり方でも、1. 最初にファイルをiTunesに登録して、2.iTunesに登録したファイルをiPodにコピーする、という流れであることを覚えておいてください。
 なお、iTunesへの登録の際には、ファイルそのもののコピーではなくてショートカットのみが作られる場合があるので、しっかりと管理をしたい場合はiTunesの設定を見直す(→(3)iTunesへのファイル登録/コピーについて)必要があります。
 その後、(4)iPodに静止画を入れる方法 で、音声ファイル・動画ファイルと扱い方の異なる静止画ファイル(写真など)の取り扱いについて説明をします。

(1)ドラッグ&ドロップで取り込む方法

  1. iTunesを開きます。
    iTunes
  2. iTunesに登録したいファイルを含むフォルダーを開きます。
    取り込みたいファイルのフォルダーを開く
  3. 取り込みたいファイルを、iTunesの「ライブラリー」フォルダーにドラッグします。
    ドラッグ
  4. マウスカーソルが、「ライブラリー」フォルダーまで行くと、ライブラリーフォルダーの色が青っぽい色に変わり、マウスカーソルのそばに「+コピー」という文字が表れます。
    (2つ以上のファイルを一緒にドラッグした場合には、「2」などの数字も表れます。)
    「+コピー」が表示されることを確認したら、ドロップします。
    ドロップ直前
  5. ライブラリーフォルダー中の「ムービー」フォルダーを開いて、目的のファイルが登録されていることを確認します。<iTunesの設定によっては、ファイルの実体はコピーされず、登録されているだけの場合もあります。その場合、元のファイルを削除すると登録されていても再生出来ません。>
    ファイルが取り込まれいていることを確認する。
  6. パソコンにiPodを繋ぐと、iTunesの中に「デバイス」のフォルダーが新たに加わります。(作業の最初からiPodを繋いでおいても構いません。「デバイス」フォルダーはそのときから表示されます。)
     「ライブラリー」フォルダー中の「ムービー」フォルダーにある目的のファイルを、「デバイス」フォルダーにドラッグします。「デバイス」フォルダーの背景が青っぽい色に変わります。
    ドラッグ&ドロップ
    マウスカーソルのそばに①という赤い●に数字の1(1つのファイル、という意味)が表示されていることを確認したら、ドロップします。(複数のファイルをコピーするときには、数字が②・③などとなります。)
  7. 「デバイス」フォルダー中の目的のファイルをダブルクリックすると、iTunesの中でiPodに取り込んだファイルが再生されます。元のファイルがコピーされたので、iPodを取り外した後は、もちろんiPodでそのファイルを再生出来るはずです。念のため、パソコンからiPodを取り外しても再生出来るかどうか確かめてみてください。

(2)メニューを使う方法

  1. iTunesを開きます。
    iTunes
  2. iTunesのメニューで、「ファイル(F)」から「ファイルをライブラリーに追加 Ctrl+O」を選び、追加登録したいファイルを指定します。
    ファイルをライブラリーに追加、を選ぶ。
  3. あとは、(1)ドラッグ&ドロップで取り込む方法の場合と同じです。ライブラリーフォルダー中の「ムービー」フォルダーを開いて、目的のファイルが登録されていることを確認します。
  4. パソコンにiPodを繋ぐと、iTunesの中に「デバイス」のフォルダーが新たに加わります。
    「ライブラリー」フォルダー中の「ムービー」フォルダーにある目的のファイルを、「デバイス」フォルダーにドラッグし、マウスカーソルのそばに①という赤い●に数字の1(1つのファイル、という意味)が表示されていることを確認したら、ドロップします。
    ドラッグ&ドロップ
  5. 「デバイス」フォルダー中の目的のファイルをダブルクリックし再生することで、iPodにファイルがコピーされたことを確認します。念のため、パソコンからiPodを取り外しても再生出来るかどうか確かめてみてください。

(3)iTunesへのファイル登録/コピーについて

 ライブラリーにファイルを登録する際に、元のファイルの実体をコピーしないで登録のみとするか、そのファイルを[iTunes Media]フォルダーへファイルの実体を作ってコピーするか、はiTunesの設定で変更できます。
 メニューで、「編集」→「設定」→「詳細」と進めば、下の画面が表示され、設定を変更することが出来ます。

設定

(4)iPodに静止画を入れる方法

 JPEGファイルなどの静止画をiPodに取り込むには、音声や動画のファイルの取り込む場合と流れが異なります。従って、ファイル単位でコピーをしたり、iTunesが専用のフォルダーを持っていてそこにファイルを置いておくというのではありません。

  1. パソコンにiPodを繋ぎ、iTunesを立ち上げます。そして、デバイスの内容を表示ます。
    デバイスの内容を表示する。
  2. 右側のウインドウ上部の(写真)ボタンをクリックして、写真の設定画面を出します。
    写真の設定画面を出す。
  3. 画像ファイルのフォアルダーを指定するために、
    (1)□写真の共有元 にチェックを入れ、
    (2)すぐ右の長方形のボタンをクリックして、希望するフォルダーを指定し、
    (3)サブフォルダーがある場合の扱いを指定するため、
     ○全てのフォルダー または ○選択したフォルダー のどちらかを選びます。
    さらに ○選択したファオルダー を選んだ場合は、
    (4)下に表れるフォルダーのリストの内、対象としたいフォルダーにチェックを入れます。
    (5)最後に、「適用」ボタンをクリックします。
    同期させるファオルダーの指定をする。
  4. これで、iPod内に、指定されたフォルダー内の画像ファイルと同じ内容の画像ファイルが作られます。

 最後に「ファイルがコピーされます」でなくて、「ファイルが作られます」と述べたことに気をつけてください。大きな画像ファイルがコピーされるのではなく、iPodの画面に合った小さめの画像ファイルが新たに作られるのです。iPodは基本的に画像ファイルの保存庫として使うようにはできていないということです。(ただし、その気になればオリジナルのファイルをコピーして保存しておくことも出来ます。)
 このようにiPodでは、指定のフォルダーの画像ファイルと同期させようとするので、iPodと同期させるための専用のフォルダー(さらに分類用のサブフォルダー)を作っておくと、再生時にも便利かも知れません。
 なお、音声ファイルや動画ファイルと違って、iPodに入れた静止画はiTunesで見ることが出来ません。同期完了後に、iPodで再生することになります。


(2012年8月6日掲載/8月16日更新)

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