■ 九州ブロック集会
九州ブロック集会(第61回九州民教研2016 鹿児島集会)外国語分科会報告
2016年12月26・27日、鹿児島女子短大にて開催。26日(月)が終業式の学校もあり、無理を押して一日だけ参加の先生方もおられ、感激!
レポートは以下のとおり。
①「英語でPEACE~平和や人権をテーマにしたささやかな取り組み~」
鈴木奈尾子(長崎・高校)
昨年度は仏のテロ被害者遺族の手紙を扱い、生徒に意見を求めた。また、60年代米国の黒人差別についてもDVDと教材で紹介。今年度はモハメッド・アリやボブ・ディランを紹介。日本国憲法の要旨を英訳することも試みた。「テロに屈しない平和の祈り」を空所補充等で和訳の後、小グループで意見を交換させたりした実践
②「夏の船上でエスペラント講座を開いてみた」
庄山美喜子(熊本・退)
退職後始めたエスペラントをピースボート内で「エスペラント語って知ってる?」のテーマで講座を開催。希望が多かったので更に紙芝居などを駆使して2回目を開催し好評だった。
③「修学旅行に向けて~日々の授業を大切に~」
牧野美和子(熊本・中学)
修学旅行出発前にALTと練習し、「外国人観光客に話しかけ交流を持つ」実践やオバマ大統領の演説を聞き平和について考えさせた。
④「帰国・外国人児童生徒支援教員の仕事」
富崎千賀(福岡・中学)
さまざまな環境や理由から帰国生徒してきた生徒たちは日本語の支援が必要だが、それぞれが多くの深刻な問題も抱えていて適応して暮らすのが難しい中での精いっぱいの支援の状況を報告。
⑤「コミニュケーションⅠ学習指導案」
足立正和(レポートのみの参加・大分・高校)
総合学科の生徒たちにソフトバンクの和田毅投手に関するインタビューを通して自分の将来の夢について考え、その為に何をしたら良いのかを英語で表現できるようにする。
⑥「中学3年学習指導案」
豊田文枝(大分・中学)
「自分の行きたい国とそこでしたいこと表現する課。課題とまとめを常に確認しながらの授業で、文章を書く前にする作業としての「mapping」という手法が効果的だと関心が集まった。
⑦「小学校での英語指導」
松崎孝志(鹿児島・小学校)
既に16年小学校で英語を指導した経験あり。スマホ等の器機を上手に授業に取り入れ、続けて担任するので、生徒達が話せるレベルまで行くことが出来る。
⑧「教育のつどい2016 in 静岡 外国語分科会基調提案」江利川春雄先生のレジメの復講
福岡・中村龍彦
「安倍政権の外国語教育政策の問題点」として「超国家企業の為、1割のグローバル人材育成に特化=9割の切り捨て=国民教育の破壊」や「家庭の経済力による格差の構造」の問題などを指摘。また、「外国語教育の4目的」や「協同学習を取り入れた授業への改善」なども提案。今こそ「人間形成+学力形成=18歳主権者」を育てる外国語教育を」。
どのレポートも教師の多忙さ・大変さを感じさせながらも平和と愛に溢れ、生徒に寄り添う内容のレポートでした。また、小学校英語のレポートは江利川先生のレジメと関連し、「早期教育」の是非について討議する貴重な機会となりました。
来年度の九民研集会は12月23(土)、24(日)に長崎での開催予定。(文責・畠田)
期日: | 2016年12月26日(月)〜27日(火) |
場所: |
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内容: |
《1日目 12月26日(月)》
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参加費等: |
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宿泊: |
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駐車場: | 鹿児島女子短期大学にもその周辺にも駐車場はありません。 車で来られる方は、宿泊されるホテルの駐車場や鹿児島中央駅周辺の駐車場をご利用下さい。 |
申込方法: |
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詳細連絡先: |
事務局・川野敏郎 携帯<削除しました> メール |
(2016年10月19日掲載/2017年1月15日更新)