『新英語教育』 2024年11月(663号)
小学校において英語が教科化され,小・中・高をつなぐ英語教育のあり方が求められています。21世紀の英語教育は「コミュニケーション重視」の名のもとに「話せる英語」に特化され,東京都では高校入に「英語を話す」ことが導入され,全国に広がっていくことが予想されます。今年は小学校の改訂された教科書が使われ始めた年であると同時に,中学校の教科書が採択される年です。小中をつなぐという点から大いに注目されます。今こそ小学校から高校までの英語教育をむすぶ基本を明らかにすべきときです。巻頭論文では,新英研の65年を振り返り,小中高を貫くカリキュラムの視点について論じます。小中高の実践論文では,小学校中学年と高学年,小学校高学年と中学校,中学校と高校の「つなぎ」を意識した実践を紹介します。また,中学校英語新教科書の分析も掲載します。
特集 | 小中高をつなぐ英語教育の視点 |
―ゆたかな学びのために |
巻頭論文
小中高を貫くカリキュラムの視点を考える
―65年をふリ返って―
新英語教育研究会分科会運営会議
実践小学校
児童の相互文化的能力(IC)育成をめざす教材・活動
羽田 あずさ
実践中学
学びを変える! 小・中連携の帯活動で広がる未来
岡田 ひとみ
実践高校
小中高の『英語嫌い』の積み重ねの先に
学校英語学習の最後に伝えるもの
齋藤 理一郎
訂正とお詫び
この記事中(p.16)に誤記がありました。
「光村書店」→「光村図書」
訂正してお詫び申し上げます。
連載
●今月の詩/Readers’ Illustration
●Readers’ Square―読者の広場
●いろいろな国~ちょこっと見て歩いて その1 New!
米国ハワイ州における医療と教育のサポート
室井 美稚子
●Essay ことば
私たちの未来,みんなの未来は無限大!I
―子どもをとおして見たフォニックスと人種,ジェンダーなど―
田辺 聡子
●仲間とともに学びを深める
~協同(協働)学習のすすめ 第104回
三苫薫選手の英語インタビューを教材にした
授業実践報告
山内 紳一郎
●授業をおいしくするスマイル・レシピ 193
専門学科と英語のコラボ
レシピ集を作ろう!
横尾 和慧
CREATIVE TEACHING
小学校英語の創造的な扱い方
●ONE WORLD Smiles
ICTを使って思い出スライド作り
Lesson 6 My Best Memory
伊藤 駿
CREATIVE TEACHING
中学教料書の創造的な扱い方
●1年 Here We Go
三単現をシンプルに
齋藤 未来
●2年 Sunshine
人権課題に向き合う英語の授業づくり
スティービー・ワンダーの音楽と,
その背景を知る
縣 文佳
●3年 NEW CROWN
教科書の英文を"英作文"してみる
~学習アプリも活用しつつ~
加藤 哲也
CREATIVE TEACHING
●高校英語の創造的な扱い方
We cooperate each other, don’t we?
大人のチームワークが生徒に伝わる
清水 弥生
●World Issuesを明日の授業に 第8回
英語授業をとおして「世界」とつながろう
竹島 潤
●もっと変わった言語学入門 第8回
ルー語? いいえ,まっとうな言語使用です
文内コード交替のはなし
大津 由紀雄
●学習英文法を問い直す―理論言語学的観点から 第8回
それ動名詞? それとも分詞?
違いがわかれば腑に落ちる
大西 里奈
●英語教育にマクロの視点を 第32回
一言語としての英語の発見へ
国語教育との連携をとおして
井川 壽子
●急激に増えた語嚢をどう切り抜ける?
~教科書語嚢指導の工夫 第10回
外国語科において「言葉による見方・考え方」
を働かせるための語彙学習
水野 邦太郎
●Book Review
『ゾヤの物語』
『我が‘悪戦苦闘’の日々 生徒たちの「市民的
な成熟」を期して』
●支部・サークルの活動から/掲示板
●新英研の窓/編集後記
ぶれず
とぎれず
とらわれず