■ 群馬新英研11月例会
群馬新英研11月例会報告
国内で新型コロナの感染拡大状況が落ち着いていることから、会場を設定しての対面形式にするとともに、遠方の参加者や感染防止も考慮してオンラインの形式を残し、いわゆるハイブリッド方式の例会としました。参加者は4名でした。
大学の授業の報告
最初に、大学で教えているK先生より、大学生とのやりとりの中でのエピソードの紹介がありました。オンラインの授業での学生の一人の挨拶が決まって「お疲れ様です」だというのです。最初は、自分に対して労いの言葉をかけてくれているのかと思ったものの、いつも「お疲れ様」なので、どうしてそういう挨拶なのかを尋ねたところ、アルバイト先ではそういう挨拶をする習慣になっていて、それをK先生にも使ったというのです。他に、「了解しました」という言葉を頻発する学生がいるなども思い出されたとのこと。特に言葉を学ぶ学生としても、挨拶などの言葉遣いについて考慮してほしいと伝えたそうです。
「博士」の登場 ~ 講読
さて、次いで例会の中心となる講読で、数回前からのThe Professor and the Madman(『博士と狂人』)を読みました。群馬例会のいつものやり方で、担当者(今回は見城)から事前に配布した和訳や疑問点などをまとめた文書を使いながら、皆で読み取っていきました。
今回から「博士」の登場する章ですが、まず、OEDがどんな特徴を持った辞書なのか、その概要が述べられた部分を読みました。英語辞書としては群を抜いて一番権威のあるOEDで、今回の英文にも書かれている通り、文字通りの大部・多冊の辞書であることは知られています。見城は実物に触れたことがなかったので、図書館に行ってずっしりとした実物を手に取り、歴史的な重さも感じました。
『博士と狂人』の特徴として各章の先頭ページで、その章に関係深い単語についての記述をOEDから引用して紹介しているので、その部分を確かめてみました。今回のページの PolymathとPhilologyの2単語についても、もちろん過去の文献からのいつかの引用があり、辞書編集に関わった人たちが探し出してくれたことを思うと、感慨深いものがありました。日常的には使うことのない辞書なので、単語の意味以前の説明(語源や派生語、引用元)に使われている様々な略語に戸惑った旨の感想を述べました。"a."で想像されるのはadjectiveですが、それ以外にも使われているらしい、などです。これに関しては、他の参加者から「第1巻に凡例があるのではないか」との意見がありました。この確認は次回までの宿題としました。
本文は、例によって各文が挿入や付加的な節・句が多数あり、その冗長さに読みながら思わず苦笑させられますが、それなりに楽しめました。今回読んだ部分は、内容的には比較的容易でしたが、最後にbloodyという、その使用を忌避されるという単語のことについての分かりにくい記述にさしかかったところで、今回は時間切れとなりました。
日時: | 2021年11月28日(日)14:00 ~17:00頃 | ||
実施方法: | ハイブリッド(対面+オンラインを同時に実施) | ||
場所: |
※JR前橋駅から徒歩15分/中央前橋駅から徒歩10分 | ||
オンライン: | システムにはzoomを使います。まだzoomによるオンラインミーティングの経験がなくて迷っている方も歓迎します。 パソコン(カメラ・マイクを内蔵していない場合は、外付けのウェブカメラが必要です。)またはスマホがあれば参加出来ます。通信料は参加者の負担となりますので、Wi-Fiなどを利用されることをお勧めします。 オンラインミーティングをやったことのない方、不安な方には、ご希望があれば数日前に練習や機器の動作確認をします。 zoomの公式テストサイト: http://zoom.us/test (事前に、ご自身の機器でzoomが利用できるか確認できます。) zoomの使い方(参考サイト): https://www.fortune-factory.net/2020/07/zoom-pc-2 その他、分からないことがあれば、群馬新英研事務局までお問い合わせください。 |
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内容: |
参考: Polymath(1), (2) Philology(1), (2) 写真は、OEDの当該巻。 上に乗っている紙は、A4を半分に折ったもの。 |
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参加方法: |
できるだけ数日前までに(直前でも可)、メールにて、
実施日が近づきましたら、担当者の報告資料とzoomの接続情報を、お知らせ頂いたメールアドレスに宛ててお送りします。 |
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参加費: | 群馬新英研会員・未会員とも無料 | ||
連絡・ 問合せ先: |
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参考: | 講読の"The Professor and the Madman"は、各自でご準備ください。なお、毎回、担当者を決め、事前に対訳を用意しています。 |
また、今月から、小学校(あるいは中学校)での英語の授業の困りごとなどを考えてみる時間を設けることにしました。初めての方でも、どうぞ、お気軽にご参加ください。