■　東京新英研　春の特別研究集会

（全体会）学校英語実践報告
　　Don't be afraid! 声でつながる幸せを子どもとともに

　25年間の中学校勤務から小学校の初任へ。私は笑えなくなってしまった！思いが声に出し切れていないクラスは自信のない自分と重なる。子どもたちとの心の距離をなんとかして縮めたい！「ヒト=言葉を使う動物」として、地球規模で平和的に仲間とつながる喜びを子どもと一緒に味わいたい！アルファベットの英語らしく発音を突破口に、国語の音読指導や心を伝えるペア・グループ活動、英語の歌、心を通った和文と英文と絵の自己表現など、自分の気持ちを自由に表せる気持ちよさを子どもと確認し積み上げた実践、楽しみながら生き抜くサバイバル・フェスティバルをレポートします。

分科会Ａ
　◎中学校実践報告
　"どの子もわかり、顔の上がる授業づくり"を目指してとりくんだこと

　『遅れがちな生徒も、英語の得意な生徒も、みんなで一緒に顔をあげて授業に取り組めるように』と願い、目の前の中学生の実態に合わせて、試行錯誤してきたことを報告します。また、 授業で役に立つ"中学生に好評だった"動画を視聴し、授業でどのように扱ったか紹介します。（興味のある方はＵＳＢなどご持参を。）
（主な内容）①私の定番・授業びらき・授業で使えるアクティビティの紹介 ②研究授業で発表した"道徳的視点を入れた"自主教材の紹介 ③自主教材『福山雅治さんの平和の願い』 ④自主プリント・命のメッセージ by 樹木希林 ⑤英語は語順が大切！ ⑥教科書本文の扱い ⑦口に出せる英語は聞き取れる ⑧文法項目は一枚の色画用紙に ⑨自己表現 活動からNew Zealand 発のBio Poemの紹介 ⑩子ども達に好評だった歌・動画について ⑪学習ペアを編成するうえで気をつけていること等、様子を見ながら小学校の現場にも合いそうなものを選びまとめます。

分科会　Ｂ
　◎高校実践報告
　子どもたちの心を開き、育てる
　―「問い」から始める授業と教室作りの工夫―

　"What is a friend for you?"と友達の定義を問われたら、"A friend is someone who …"の書き出しでどう答えますか？関係代名詞指導の場面、このような価値観への「問い」は、子どもたちの個性溢れる自己表現を引き出します。本文理解・文法指導の中で「問い」を通じ自己内省し、表現し、他者と考えを共有する…英語授業を通じ、子どもたちの人間形成を行えないか。２校１０年間の「学び直しの学校」での経験から見出だした、教員人生最大の「問い」です。思考を促す「問い」をどう立てるか、生き生きと自己表現できる環境をいかに整えるか…試行錯誤の記録を共有できれば幸いです。　

（全体会）ワークショップ
　◎Readers Theatre（ﾘｰﾀﾞｰｽﾞｼｱﾀｰ）を使った読解・表現・協同学習
　―デジタルの時代に生きる子供らにもっと楽しい英語の授業！―

　リーダーズシアターとは台本を持って音読するスタイルで上演される劇。声による演出によって観客にイメージを伝えるもので、衣装や舞台装置、動きは最低限にし、言葉で伝えることを楽しむものです。今回、専門に取り組んでいらっしゃる浅野先生によるワークショップを行います。新しい1年、一味違った切り口で、他者の気持ちに寄り添い共感するという社会的な成長につながる取り組みに生徒たちと取り組んでみませんか。

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【浅野先生から】　何ら音声を発することなく伝え合う時代の到来は，ICT革命がもたらした時代の産物です。一方で，限られた字数による，また言外の意味や相手の表情を読み切れないやり取りには限界もあります。元来ことばはoralであることを思い出せば，異様な日常になりつつあるのでしょうか。子どもらが生きる時代には，それも正常となるのでしょうか。 　Readers Theatre（R.T.，音読劇）の手法を応用し，英文テクストを聴衆に向けて音読で伝える方法を学びます。教科書レベルの英文をRTスクリプトにして，実際に身振り手振りを交えて発表するまでを演習する予定です。
キーワード：英文読解，音声表現，主体的，協同的，楽しい