■ 東京新英研活動報告
2000年9月
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6月9月12月
 9月例会は、様々な職場の条件や教師としての不安を抱えながらも、不屈のチャレンジ精神で授業を変え、自分自身を元気な先生に生まれ変わらせていった元気塾の二人の若い先生とその主催者である阿原先生のレポートでした。
 鶯谷の忍岡中学校には、14名の熱心な参加者による討議で、時間のたつのが早く感じられました。

<福島先生レポート>

 1年前に例会で出会ったレポートから、月に1度市ヶ谷のエデュカスで元気塾に参加するようになった。悩みを相談したりしていくうちに、自分の支えになっていった。

【授業の流れ】
(1)歌 (2)宿題チェック (3)リーディングマラソン (4)新出事項導入 (5)教科書

【実践紹介】

  1. トムへの手紙<友達のトムに、手紙を書かせる実践>
  2. 5行詩の実践<You are a poet!>
  3. 先生の体験を授業開きに<休み中に旅行に行ったニューヨークについてクイズ>
  4. 1年生の"My Treasure"<メインで持っている1年生の夏休みの宿題>

<早乙女先生レポート>

 どの学年も1時間ずつ、外国人講師とのTTで教えている。日本人教師とのTTもやっている。
  • 外国人講師との授業では、向こうが用意したかなりしっかりしたteaching planがある。
  • 外国人講師はアルファベットをおしえるのでも、生徒の心をつかむ。いろいろな引き出しを持っていた。
  • Simon saysやリズミカルに国の名前をリピートする。このようにやると生徒 は声を出すのだな、と思った。
  • 昨年度外国人講師と生徒のあいだで「英語を教えにきているので、生活指導をしに来たのではない」というトラブルがあった。
  • 授業が中断してしまう原因が、さまざまにある。

<阿原先生レポート>

 『人間的評価』とはたったひとりのかけがえのない存在を認めることである。そのことを常に意識して、次のような実践ができる。
  1. 最初の授業で、先生が自己紹介して、全員と握手する。最初から、音声による自己表現をする。
  2. ネームカードで、挙手(グリーン側)や質問(赤側)の合図を決める。
  3. 5感を総動員させて、英語を学ぶ。
  4. 外国人に自分の英語が通じたというのは、体中に電流が走るような感動。グリーティングカードを見せて、自己紹介させる。
  5. 自分が大切にしているものをいって、それをみんなで認める。認めあうことが、表現活動だと思う。
  6. 最後の2年間、202人全員が担任と思い、全員の誕生日を祝う誕生日カードを教科通信にして書いた。
  7. 音声による自己表現、毎日プラクティスノートをつくる。
  8. 感動すれば、表現したくなる。人間は感じて、動くものだから。いい教材をたくさん与えていく。
  9. 言葉は縁結びの神様、音声によるコミュニケーションを授業で大事にするためには、授業の中で、音声活動をうんと保障しないとだめ。
  10. 外国語は平和のための縁結びの神様だから、英語を学んで、平和のために使ってほしい。教師もそれを使わなくてはだめ。今年は韓国とも交流したが、外国語は何のためにやるかをしっかり考えさせたい。

(連絡先:平野寿美)