■ 神奈川新英研3月例会報告
2000年3月
3月18日(土)大倉山記念館にて15名の参加で開かれました。
(1)「インターネットは何処でもドア」
(萱森優さん・三友社出版)
神奈川の例会では、インターネットを利用しての実践報告は昨年1回あっただけなので、インターネットに詳しい萱森さんをおよびしてみんなで学習しました。
これから始めようと思っている人、どんなサイトを見たらいいのか困っている人など、様々な視点から、参加者みんな聞き入りました。インターネットを始めるにはどうすればいいのかという話に始まり、主なサーチエンジンの紹介、萱森さんお薦めのサイトの紹介がありました。
具体的には、同じ一つの事件を追って、各国の新聞の扱いの違いを比べてみるとか、教科書に出てくる人物などについて、より豊富な資料を簡単に手に入れることができるなどの利用法がありました。これからは、インターネットを利用した授業実践がだんだん報告されてくるといいと思いました。
(2)「Progress in English で体系的な文法指導
―楽しい口頭表現を中1入門期から」
(高村友紀子先生・フェリス女学院)
中高一貫の私立女子校で、イエズス会出版の『Progress in English』を使ってかなりの進度で進めているとのこと。中1のクラスは45人を2分割で行い最初2ヶ月はOral English Practiceのドリル練習に徹するそうです。
高村先生の確固たる文法観に裏打ちされた指導法を具体的に紹介していただきました。例えば、
- 教科書はbe動詞で始めるべき!←be動詞の疑問文・否定文の作り方が助動詞の指導につながる。動詞を前に出せば疑問文になるというのを実感させるために、主語・動詞・名詞それぞれに色の違う軍手をはめさせ、疑問文を1人の生徒が言い続けている間に、動詞の手袋をはめた生徒が一番前に来るといった要領で小道具を使ってゲーム感覚で語順を定着させていました。
- be going to doは未来形ではない。←willが出てきた時に未来形が2つあると思ってしまう。現在進行形を応用した未来表現と呼んだ方が妥当では?
- 英語の人称の世界は単純に1人称・2人称・3人称と均等ではない。まず、「1人称(自分)」と「3人称(自分でないもの)」の世界がある。そして、2人称Youは一時的に決まる、うつろいやすい存在。
その他、Dictation, Spelling test, ノート提出は毎週行ったり、リズムボックスで例文を読んだり、英語の音で日本語を発音したりの工夫も色々と見られました。
(連絡先:中村康雄)