■ 東北ブロック研究集会

2004年

2004年 東北新英研11月合宿研


 11月20日と21日、福島県磐梯熱海温泉「浅香荘」で、参加者は青森1人、岩手3人、山形3人、宮城1人、福島4人の合計12人でした。

1日目


実践講座「世界とのつながりをみつける英語の教材・授業づくり」

 浅川和也先生(中央常任委員・東海学園大学助教授)に講師をお願いして「世界とのつながりをみつける英語の教材・授業づくり」という実践講座、「人権ビンゴ」に始まり、"Wants-Needs-Rights," "Rights Ranking," "Inter-nationalTreaties/Conventions," そして「教材―手法の木」で締めくくり。受講生一同はつい引き込まれて、浅川先生が予定していた時間の流れを大きく越える熱心さでした。

「実践25年目・英語通信」

 レポート検討は先ず、二階堂次男先生(福島・中)の「実践25年目・英語通信」。益々磨きのかかってきた実践で、内容や時期的な流れが整理され、新しい試みも意欲的に取り入れています。続けるコツや、手書きに拘る利点など、質問に答えてもらって盛り上がりました。
 一日目はここまでで、あとは夕食・懇親会。浅川先生に「アジア・ユース・ピースセミナー」のDVDを紹介してもらい、若者たちの交流の様子に、会も和やかな雰囲気になりました。
 管先生からも"That's What Friends Are For"を初めとして歌の紹介をしてもらいました。変わらない見事な歌唱力で座を盛り上げていただきました。

2日目

 2日目はレポートが8本に上り、その一つひとつについて発言の多い、充実した研修会になりました。

(1)「国際人として必要なこと―佛谷高校との交流から、そして再び、シャーロッテ・スピーチ」

富樫和子先生(山形・高)
 色々発言がありましたが、特に話題になったのは韓国の佛谷高校とのホームスティプログラムで得た英語学習の動機付けとしての生徒たちの経験でした。

(2)「徹底的に書かせて覚えさせる授業」

升沢 敏先生(岩手・高)
 学習意欲の崩壊の中で、英語の力をつけて欲しいという思いから授業と宿題の二つのプリントを教師集団で分担して作成し、利用している実践。生徒の実態、教室内での態度の問題など、苦労が身につまされるような状態のなかで、生徒の学力に寄り添っていく実践に共感があつまりました。

(3)「読み取りの工夫―Letters to Superman」

久保朱美先生(岩手・高)
 Christopher Reeve(スーパーマンの俳優)が障害者になって、社会活動に熱意を注いでいくという教科書のLessonを題材にして、「音読」を軸に英語の力をつけようという実践。

(4)「教科書分析の一考察」

佐々木徹先生(岩手・高)
 継続研究。今回は三友社のNew Cosmos Ⅰ Lesson 9 "Visas That Saved 6,000 Lives"を取り上げ、総語彙数、動詞数、9語以上文の数、文法事項・語句、そして内容理解に必要な手順と参考文献までを網羅した労作。また、「英文テキスト"Black Jack"を楽しく学ぶために」もテキストを補う丁寧な学習プリントの実践。

(5)「TOEICの授業」

(田村蒸治・高専)
 無味乾燥な課題の授業で生徒の達成度をを手際よく処理し、授業の向上に役立ていく方法の紹介でした。

(文責 田村)
(連絡先:田村蒸治)
(2005年3月26日)