『新英語教育』 2025年1月(665号)
現行学習指導要領では,主体的・対話的で深い学びの重要性が強調されています。そのような学びは,どういった授業で実現できるでしょうか。近年の研究では,事実発問,推論発問,評価発問,または closed-ended questions と open-ended questions を有効に組み合わせることにより,学びを深めることが注目されています。今月の特集は,授業で学びを深める「発問」のあり方を徹底研究します。座談会では,発問研究のこの間の到達点を確認し,現場では具体的にどう進めれば学びを深められるのかについて中高大の実践者が本音で語り合います。中高大の実践論文では,深い学びのための発問の活用,読みを深める発問の仕掛けづくり,社会課題を自分ごととしてとらえられる発問についての実践を紹介します。論考では「学びを深める発問の原理10」を提案します。
特集 | 学びを深める「発問」について考える |
~授業者としての視点から~ |
座談会
発問で子どもの思考と授業が変わる!
~中高大の教師が本音トーク~
根岸 恒雄 山口 直美 倉本 和晃
実践大学
社会課題を題材とした授業における発問
社会課題を自分ごととしてとらえられるように
工藤 泰三
実践高校
読みを深める発問の仕掛けづくり
高校2年生"After Twenty Years"の教材を用いて
師岡 美奈子
実践中学
発問を活用した深い学びの実現
心を揺さぶる発問が子どもの可能性を広げる
胡子 美由紀
連載
●今月の詩/Readers’ Illustration
●Readers’ Square―読者の広場
●いろいろな国~ちょこっと見て歩いて その3
旧情報と新情報
室井 美稚子
●Essay ことば
アイオワ州デス・モイネス
朝尾 幸次郎
●仲間とともに学びを深める
~協同(協働)学習のすすめ 第106回
高校演習スタイル授業での
協働学習の可能性を探る
沖浜 真治
●授業をおいしくするスマイル・レシピ 195
Tell us about your holidays in the past tense
One Truth and Two Lies & Be a Super Psychic
殿山 愛梨
CREATIVE TEACHING
小学校英語の創造的な扱い方
●NEW HORIZON Elementary 5
ゴールには“ほんもの”体験を
Unlt 7 Welcome to Japan
北村 隆晃
CREATIVE TEACHING
中学教科書の創造的な扱い方
●1年 Here We Go!
キャラクターと楽しみ共に学ぶ
齋藤 未来
●2年 Sunshine
日本の魅力を発信しよう!
修学旅行で感じた関西地方の魅力を
ALTに伝える活動をとおして
縣 文佳
●3年 NEW CROWN
争いがもたらすものを見つめる
~繰り返される悲劇と私たち~
加藤 哲也
CREATIVE TEACHING
●高校英語の創造的な扱い方
定時制高校の基礎学力に課題を抱える生徒への指導工夫
―足場かけにフォーカスして―
宮崎 遼
●World Issuesを明日の授業に 第10回
ALTの先生に富山の防災について伝えよう
―相手意識をもち,つながりとまとまりのある
内容を書く指導―
内記 大地
●もっと変わった言語学入門 第10話
動物の「ことば」と人間のことば
大津 由紀雄
●学習英文法を問い直す―理論言語学的観点から 第10回
関係代名詞の「これって本当?」
疑えば見えてくるシンプルなルール
大西 里奈
●英語教育にマクロの視点を 第34回
人格形成的な英語教育
英語運用能力向上と人間理解の両立をめざして
三浦 孝 加賀田 哲也
●Book Review
『アーレントと黒人問題』
『学校とは何か 子どもの学びにとって一番大切なこと』
●支部・サークルの活動から/掲示板
●新英研の窓/編集後記
Asking good questions
is half of learning.
― Elijah Muhammad