都立高校入試への英語スピーキングテスト導入の見直しを求める 夏の市民大集会
●東京都教育委員会は今年11月に都内全公立中学3年生に対して民間業者による英語スピーキングテストを実施し、それを2023年度都立高校入試の合否判定に活用する準備を進めています。しかし、そこにはいくつもの大きな疑問や問題があります。私たちはこのテストの入試への活用の延期・見直しを求め、市民集会を開催します。
午後2:00~4:15
◆オンライン( Zoom )参加 可◆
- コロナ感染対策として関係者、マスコミ等の方を含め会場参加者は70名までとさせていただきます。
- 感染状況が悪化した場合にはオンラインだけでの開催とさせていただく可能性があります。申込みいただいた方にはメール でお知らせいたしますが、新英研の HP 上でもお知らせする予定ですので、当日のご確認もお願いします。
<時程・内容>
2:00~3:55 第1部 ●ESAT-J の問題点のスライド
●有識者によるシンポジウム
3:55~4:15 第2部 ◆政党会派代表発言・今後の活動提案
<発言者>
大津由紀雄さん(慶應義塾大学名誉教授)
大内裕和さん(武蔵大学人文学部教授)
津田幸介さん(都立高校教諭)
保護者からの訴え
中学校現場からの訴え
■参加申込■ 〆切:8月17日(水)
- 参加希望の方は全員お申込みをお願いします。
- 参加希望の方は下記ミーティング登録URL(または右のQRコード)から必ずお申し込みください。メールで Zoom ミーティングの ID とパスコードをお送りします。
https://onl.bz/Ughy1mn
★当日は万全のコロナ感染予防対策のもと開催します。 対面会場参加のみなさんはマスク着用をお願いします。 |
◆都立高校入試に導入される「英語スピーキングテスト」とは?
東京都教育委員会はベネッセ・コーポレーションと協定を結び、令和5年度都立高校入試(令和5年2月実施)において英語スピーキングテストを導入しようとしています。
2022年11月27日に、全公立中学3年生を対象に、イヤホンから流れる問題に一人ひとりが答え、音声が録音されるテストが行われ、フィリピンの組織により採点され、1月に結果が返却されて、都立高校入試総合得点に20点満点で加算がされます。
納得できる採点と加点が行われるのですよね?
テスト結果は下の表のように 100 点満点を 6 段階(A~F)で評価し、最高20点の換算点が調 査書点として加点されますが、アチーブメントテスト として行うものを入試に利用することになるために、 換算によって合否に不合理な影響が出ます。
また2月の学力検査と違い、開示請求をしても得点の具体的な理由は明らかにされないことになっています。
このような仕組みのままで受験生や保護者の皆さんは納得できますか?
英語スピーキングテスト採点結果を100 点満点として・・・
65点ならB評価で16点が入試に加算。64点ならC評価で12点加算。1 点の違いで入試の総合得点に4点もの差が出る。逆に、スピーキングで50点であっても、64点の生徒と換算点は変わらない。スピーキングの1点差で合否に影響が出る場合もあれば、14点差でも変わらないこともある。
個人情報はきちんと保護されますよね? 利益相反などはないですよね?
全ての公立中3年生の名前と顔写真の情報、テスト結果が、私企業に委ねられることになります。個人情報の匿名化は行われるのか、大量の個人データを本当に安全に適切 に管理できるのか、不安に感じる生徒や保護者の声が聞こえてきますが?
またベネッセは各種英語スピーキング講座を運営しています。テスト実施業者がそのような事業を行っていることは利益相反と言わないのですか?
不受験者はどうなるの?
予備日での受験も可能ですが、最終的に受験していない生徒が必ず出ます。その生徒達は2月の英語学力検査(筆記試験)の得点から、所定の方法で「仮の ESAT-J 結果」つまり得点を算出するとしています。学力検査得点から ESAT-J 得点を算出できる根拠は?という疑問に、都教委は「具体的な相関関係のデータはただ今持っておりません。」(5/27 都議会文教委員会)と答えています。欠けている得点を、特に根拠なく他から補って使ってよいということですか?入試ってそういうものでしたっけ?
授業と英語教育への弊害、家庭の経済格差が得点の格差へ
テスト結果は1月12日に知らされるようです。ところでこれまで受験生は中学校での三者面談等も経て、受験校をほぼ12月中に決めていましたが、そうなると、もしかして ESAT-J の得点によってはここから再度受験校を変更するかもしれないということ?先生からすると調査書の作成や完成が遅くなるということ? 受験生の皆さん、先生方これで大丈夫ですか?
「似てるけど違う」テストを受けている子ども達がいるってホントですか?
現在都内では、素人目でも(いえ、専門家から見ても)ESAT-J とそっくりのベネッセの英語テスト GTEC Coreを全校で実施している区市町村が9つあります(不実施42 [6/6 調査時点])。今回のような形式のテストは事前に経験を積んだ方が確実に有利になりませんか?地域差なのだから仕方がないということですか?
この問題は東京都だけの問題ではありません! 東京都を足掛かりに全国に広がっていく可能性も大いにあります。しかし、これだけ深刻な問題にもかかわらず、現場や保護者の疑問に対し、都教委からの十分な説明がありません。
見直しを求める市民大集会実行委員会
お問い合わせメールアドレス:stoptokyospeakingtests@gmail.com
新英語教育研究会 HP [https://www.shin-eiken.com/]
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→ 4/22 記者会見、3/15公開書簡
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