都立高校入試英語スピーキングテストに関する2つの署名

2024年10月16日

中学校英語スピーキングテスト結果の令和7年度都立高校入試への活用中止に関する陳情

こちらは東京都江戸川区議会あての陳情署名です。
全国どこにお住まいでも、署名はしていただけます。
内容は東京都議会あての請願署名とほぼ同じです。
音声漏れなど入試としての試験環境が保たれていないこと、
また、不受験者に付与される得点が、ESAT-Jを受験した生徒の総合得点、合否にも影響する可能性があることを指摘しています。
加えて、公教育に民間企業が浸透し、年間43億円という巨額の税金が流れていくことなど、何とか都民のみならず、全国のみなさんにも知っていただき、公教育を守る取組にご協力いただきたいと願っております。毎月上旬に署名を区議会に持っていきます。まず、10月いっぱいにお送りいただけましたらありがたいです。恐れ入りますが、プリントアウトの上、一筆でも二筆でも柏村までお送りいただけますでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。

陳情内容(署名用紙の内容)

令和6年6月12日

江戸川区議会議長
藤澤 進一 殿

中学校英語スピーキングテスト結果の令和7年度都立高校入試への活用中止に関する陳情

陳情者代表               
住 所 江戸川区清新町 1―4―15―1109
氏 名 柏村 みね子          

陳情の理由
 東京都教育委員会(以下都教委)は民間業者と協定を結び、令和4年度から全公立中学3年生を対象に中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)を実施し、その結果を都立高校入試の合否判定に活用してきました。これには多くの問題点があることが専門家、教員、保護者等から指摘されていますが、都教委はそれに応えようとせず、さらに令和5年度は入試で活用するだけでなく、新たに1・2年生でもスピーキングテストを実施しました。

〈透明性・公平性・公正性・個人情報保護の観点のないテスト〉
①令和4年度、5年度いずれの ESAT-J においても、解答に影響する音漏れがあったと受験生等から多くのアンケート回答がありました。都教委の「解答に影響を与えるトラブルはなかった」「(該当する)会場などが分からないので確認しようがない」という主張に対して、令和5年度は問題があったとされる具体的な会場名情報も提供したにも関わらず、「アンケートは、インターネット上で行われたものであり、試験会場や受験者が特定できず、事実確認が困難」として調査自体を拒否しています。また令和 6 年度から事業を引き継いだブリティッシュ・カウンシルが中学 3年 ESAT-J の練習としても行った中学1・2年生対象の Year 1, 2 のテストに関して、これまで以上の音漏れ状態であることが学校現場から指摘されています。令和6年度の ESAT-J も同様の問題が起こることが予想されます。

②不受験者には、学力検査の得点が同程度の受験生(前後 10 名程度)の ESAT-J 結果平均から見込み点が与えられましたが、その妥当性を示す統計的根拠はありません。都教委もそれを認めながら実際の合否判定への影響について一切明らかにしていません。

③受験生に送られたスコアレポートでは、生徒がどうしてそのような得点になったのかはわからず、正しい採点だったかの確認もできません。また音声開示を求めても、同時に録音された他の受験生の声を削除した加工されたものが開示されるため、採点された自分の音声解答をそのまま確認することも事実上できません。

④このテストでは、個人情報(顔写真含む)で民間業者のサイトに登録する必要がありました。事実上の入試の一部になっているテスト受験の登録を民間業者任せにしており、情報漏洩の危険性、個人情報利用の不透明さに懸念を持っている受験生・保護者への配慮がなされていません。

〈授業と英語教育の質の低下、教育格差拡大の懸念と不適切な予算利用〉
①人間とのやり取りではなく機械に向かって、自分とは関わりの感じられない内容について一方的に説明する問題で、英語でのコミュニケーション力を測り、向上させることができるのかは疑問です。試験を動機づけにするのでは、本来の目的ではなく、試験で高得点を取るための学習に目が行きがちになります。

②経済的に厳しい状況の家庭の子どもには、ESAT-J は不利に働きます。新学習指導要領下で英語学習がさらに難しくなる中、塾に通える子とそうでない子の間で格差が広がります。

③令和 6 年度予算額が 43 億円に増額されていますが、公教育は、すべての生徒の力を伸ばすために行われるべきです。これだけの予算があれば、外国人英語指導員も含め不足している英語科教員の確保、中学校までの 35 人学級の実現が可能となり、英語を話す力の育成にも十分効果をもたらします。

透明性・公平性・公正性・個人情報保護の観点のないテスト

〈陳情項目〉

  1. 貴議会において、東京都教育委員会に中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)結果の令和7年度都立高校入試への活用を中止するよう意見書を提出してください。
  お名前 ご 住 所(「同上」「〃」は使わないでください)
    都県
   府道
    都県
   府道
    都県
   府道

*ご記入いただいた個人情報は、この署名目的以外には使用しません /ご本人による自署でお願いいたします
 

呼びかけ団体都立高校入試へのスピーキングテスト導入の中止を求める会・江戸川
署名送付先〒134-0087 江戸川区清新町 1―4―15―1109 柏村みね子

陳情署名用紙(ダウンロード)

wordファイルとPDFファイルで、内容は同じです。利用しやすい方をお使いください。

署名送付先

〒134-0087 江戸川区清新町 1―4―15―1109 柏村みね子 宛

  • 10月1日より、定形郵便物(50g以内)の郵送料は110円です。

2024年10月16日知2024

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