中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)結果の活用中止に関する請願

2024年7月6日

東京都立高校入試英語スピーキングテストに関する2つの署名にご協力お願いします。
・全国のどなたでも署名いただけます。
・新たな署名ですのでこれまで署名してくださった方も再度お願いします。

すでに2年間実施され、その得点結果が都立高校入試選抜に「活用」されてしまった東京都の中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)。さらに昨年度は新たにブリティッシュ・カウンシルが運営するスピーキングテスト(Year 1, Year 2)が全都の公立中学校1年生、2年生を対象にして行われるまで拡大されましたが、その予算は約43億円! 問題を見ていただけばわかりますが、こんな内容の約10分程度の試験に、貴重な授業時間を削って苦労して実施の上にこれだけの予算!? 35人学級実現などの教育の質向上と教員の負担軽減のための予算は増やさないで!? 音漏れなどおよそ入試としての体を成していないだけでなく、試験をすれば英語を話す力が伸ばせるというおよそナイーブな推定をもとにした「やってる感」満載の試験をこのまま許すわけにはいきません。

① 東京都教育委員会へのChange.orgオンライン署名


 こちらから
   ⇒  https://www.change.org/STOP_ESAT-J

② 東京都議会への、紙版での請願署名(8/26必着)

請願内容(署名用紙の内容)

東京都議会議長  宇田川聡史殿

中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)結果の活用中止に関する請願

東京都教育委員会(以下都教委)は民間業者と協定を結び、令和4年度から全公立中学3年生を対象に中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)を実施し、その結果を都立高校入試の合否判定に活用してきました。これには多くの問題点があることが専門家、教員、保護者等から指摘されていますが、都教委はそれに応えようとせず、さらに令和5年度は入試で活用するだけでなく、新たに1・2年生でもスピーキングテストを実施しました。

透明性・公平性・公正性・個人情報保護の観点のないテスト

  • 令和4年度、5年度いずれのESAT-Jにおいても、解答に影響する音漏れがあったと受験生等から多くのアンケート回答がありました。都教委の「解答に影響を与えるトラブルはなかった」「(該当する)会場などが分からないので確認しようがない」という主張に対して、令和5年度は問題があったとされる具体的な会場名情報も提供したにも関わらず、「アンケートは、インターネット上で行われたものであり、試験会場や受験者が特定できず、事実確認が困難」として調査自体を拒否しています。また令和6年度から事業を引き継いだブリティッシュ・カウンシルが中学3年ESAT-Jの練習としても行った中学1・2年生対象のYear 1, 2のテストに関して、これまで以上の音漏れ状態であることが学校現場から指摘されています。令和6年度のESAT-Jも同様の問題が起こることが予想されます。
  • 不受験者には、学力検査の得点が同程度の受験生(前後10名程度)のESAT-J結果平均から見込み点が与えられましたが、その妥当性を示す統計的根拠はありません。都教委もそれを認めながら実際の合否判定への影響について一切明らかにしていません。
  • 受験生に送られたスコアレポートでは、生徒がどうしてそのような得点になったのかはわからず、正しい採点だったかの確認もできません。また音声開示を求めても、同時に録音された他の受験生の声を削除した加工されたものが開示されるため、採点された自分の音声解答をそのまま確認することも事実上できません。
  • このテストでは、個人情報(顔写真含む)で民間業者のサイトに登録する必要がありました。事実上の入試の一部になっているテスト受験の登録を民間業者任せにしており、情報漏洩の危険性、個人情報利用の不透明さに懸念を持っている受験生・保護者への配慮がなされていません。

授業と英語教育の質の低下、教育格差拡大の懸念と不適切な予算利用

  • 人間とのやり取りではなく機械に向かって、自分とは関わりの感じられない内容について一方的に説明する問題で、英語でのコミュニケーション力を測り、向上させることができるのかは疑問です。試験を動機づけにするのでは、本来の目的ではなく、試験で高得点を取るための学習に目が行きがちになります。
  • 経済的に厳しい状況の家庭の子どもには、ESAT-Jは不利に働きます。新学習指導要領下で英語学習がさらに難しくなる中、塾に通える子とそうでない子の間で格差が広がります。
  • 令和6年度予算額が43億円に増額されていますが、公教育は、すべての生徒の力を伸ばすために行われるべきです。これだけの予算があれば、外国人英語指導員も含め不足している英語科教員の確保、35人学級の実現が可能となり、英語を話す力の育成にも十分効果をもたらします。

請願事項

  1. 都において、中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)結果の令和7年度都立高校入試への活用を中止してください。
お名前ご 住 所(「同上」「〃」は使わないでください)(印)
   都県
  府道
 
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*ご記入いただいた個人情報は、この署名目的以外には使用しません / 本人による記載の場合押印は不要です
 

呼びかけ団体取り扱い団体
都立高校入試へのスピーキングテスト導入の中止を求める会

【署名送付先:〒102-0084 千代田区二番町12-1エデュカス東京5階
   東京教育連絡会  2024/8/26 必着

*署名用紙が必要な場合、ご質問などは
  stoptokyospeakingtests@gmail.com までご連絡ください。

請願署名用紙(ダウンロード)

2024年7月6日知2024

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