■ 視聴覚機器を使った授業~初級編

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初級編


TIP 18 iPodの音を、CDラジカセを使って教室で聞かせるには?

 TIP 5 で、iPodなど携帯音楽プレーヤの小さな音声出力を、教室の生徒に聞かせる方法を述べましたが、さらに3つ紹介します。いずれも、どこの学校にもあるCDラジカセを使う方法です。

  1. FMトランスミッターという、音声信号をFM電波にしてくれる機器が市販されています。
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    これは主に自動車内でiPod等を聞くことを想定しているのですが、自動車と同じ12Vの電源が確保できれば、ラジカセのFMラジオ部分で受信をして教室で聞かせることもできます。
     ただ、12Vの電源確保は面倒です。iPod専用で充電できるタイプやiPodから電源の供給を受けるタイプのトランスミッターもあり、その場合は12Vの電源も不要です。さらに、iPodではありませんが、トランスミッターを内蔵している携帯音楽プレーヤもあります。
     これらで音声信号をFM電波で飛ばし、CDラジカセを使い、ちょうどラジオを聞くように音声を流せばいいのです。CDラジカセと離れた場所で、携帯音楽プレーヤを手に持って操作できるのがメリットです。
     なお、FMトランスミッターではありませんが、iPodの中にはBluetoothと呼ばれる電波を出す機種もあります。その電波を受信出来るBluetooth対応機器を使って、大きな音量で再生ができます。

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    カセットアダプターなどと呼ばれるものを使う方法もあります。
     カセットテープとそっくりな形のカセットアダプターをCDラジカセのカセットテープの位置に入れ再生ボタンを押し、一方アダプターから出ているケーブルの先端のステレオミニプラグを、携帯音楽プレーヤのイヤホン端子に差し込みます。
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     CDラジカセはカセットテープを再生するように、アダプターからの信号を読み取って音を出してくれます。一旦、CDラジカセの再生ボタンを押したら、あとは全てiPodで操作をします。FMトランスミッターと違い、ノイズなどが入りにくいのがメリットです。
     自動車のカセットプレーヤがなくなるのに伴い、あまり店頭では見かけなくなりましたが、インターネットで探すと見つかります。

  3. LINE入力(LINE IN)または マイク入力のあるラジカセならば、携帯音楽プレーヤのイヤホン端子からケーブルで繋ぎ、ラジカセで録音をしながら、スピーカーの音声を出します。ポーズボタンを押しておけば、実際には録音は行われません。なお、マイク入力を使う場合には、「抵抗入りのケーブル」を使う必要があります。
     機種が限られますが、最もノイズの少なく音質の良い再生ができるのがメリットです。