■ 群馬新英研2月例会
群馬新英研2月例会報告
前月に続いて、ハイブリッドの形式からオンラインのみに変更しての例会実施となりました。参加者は1人増えて、6人で楽しく交流を行いました。
中一の「まとめ」について意見交流
例会前半では、毎週ボランティアとして地元の公民館で4人の中学生に英語を教えているOさんが1年間の「まとめ」に使ったプリントを見ながら、その指導について話し合いました。
学習指導要領の改訂で大きく変化した教科書では、様々な文法事項がバラバラに出てくるため、混乱している文法を体系的に整理する必要があると考え、色や記号を使ったまとめプリントを作り、基礎の定着をさせているという報告でした。プリントは代名詞、be 動詞と一般動詞、現在進行形、過去形の文の構造的理解とQ&Aの7枚のプリントで、これを押さえておけば中2に学習に何とか付いていけると考えて作成したそうです。
代名詞が書けるようになり,使い方もある程度理解できた後、試験的に歌の中に出てくる代名詞が聞き取れるか、You Are My Sunshine の歌を何度も聞かせて、数多く出てくる代名詞の部分の( )を埋めさせるテストをしてみました。結果として、全問で正解をした生徒がいる一方、全く正解のできなかった生徒もいたとのこと。小学校では「音」に慣れてきたはずの生徒たちですが、必ずしも中学校に進んで「文字」や「文法」を学ぶ段階へ進めていないようです。
例会参加者で、長く児童への英語指導の経験のあるTさんからは、「子どもたちは、ある一つの教材が示されても、それぞれで興味を持つところが異なる。それぞれ、音、絵、あるいは文字に興味を持つなど違いがある。時には、ぬいぐるみなども使って、興味を持たせ深めてきた」とのことです。そういった配慮をしながら小学校で英語の学習をし始めた生徒たちが、中学校でも英語学習への興味を失わないような指導ができるといいのだが、との発言がありました。他に、高校定時制での指導をしているSさんからも自身の学校での話がありましたが、改めて以後の例会で報告をしてもらうことにしました。
馴染みのない表現の、実例を示してもらった講読
後半は前回から続く『博士と狂人』の講読をしました。この物語には「博士」・「狂人」の2人の主人公がいるわけですが、前回から読んでいるのは、正にその「主人公」を表すprotagonistという英単語そのものについてのOEDの記述にかかわる一節です。この語がどんな起源で生まれたのか、また、単数形であるべきという文法学者が現れたが複数形で使われている実例が少なからずあるなど、OEDがそれらの引用例文をどう扱ってきたかの経過を中心に描写しています。
分かりにくかったのは、〝in dictionary-speak″という表現と、パラグラフの先頭にいきなり、〝Which happens to be …″と、前の節を先行詞とすると思われる関係代名詞の使い方の2つでした。これらのいずれに関しても、前述のTさんが、それぞれに対して〝in non-tech speak 噛み砕いて言うと″や〝(パラグラフの先頭で)Which is a lot, すごいですね″などの実例を、ご自身が管理する https://www.mintap.com/talkies/pac/corpora.html から、音声も合わせて紹介をしてくれました。参加者は、その素早さに驚くとともに、珍しい表現を2つ知ることができるという収穫のある今回の講読となりました。
日時: | 2022年2月27日(日)14:00 ~17:00頃 |
実施方法: | ハイブリッド(対面+オンラインを同時に実施) ★新型コロナの感染拡大状況を考え、 「2月例会もオンラインのみの実施」 に変更します。 |
オンライン: | システムにはzoomを使います。まだzoomによるオンラインミーティングの経験がなくて迷っている方も歓迎します。 パソコン(カメラ・マイクを内蔵していない場合は、外付けのウェブカメラが必要です。)またはスマホがあれば参加出来ます。通信料は参加者の負担となりますので、Wi-Fiなどを利用されることをお勧めします。 オンラインミーティングをやったことのない方、不安な方には、ご希望があれば数日前に練習や機器の動作確認をします。 zoomの公式テストサイト: http://zoom.us/test (事前に、ご自身の機器でzoomが利用できるか確認できます。) zoomの使い方(参考サイト): https://www.fortune-factory.net/2020/07/zoom-pc-2 その他、分からないことがあれば、群馬新英研事務局までお問い合わせください。 |
内容: |
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参加方法: |
できるだけ数日前までに(直前でも可)、メールにて、
実施日が近づきましたら、担当者の報告資料とzoomの接続情報を、お知らせ頂いたメールアドレスに宛ててお送りします。 |
参加費: | 群馬新英研会員・未会員とも無料 |
連絡・ 問合せ先: |
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参考: | 講読の"The Professor and the Madman"は、各自でご準備ください。なお、毎回、担当者を決め、事前に対訳を用意しています。 |