■ 神奈川新英研12月例会

2019年12月
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●中学校実践報告:「できた」を実感できる授業を目指して

塚本恵子さん(相模原市立相陽中学校)

1.レポーターから

「自立した学習者」への成長を目指し、授業の中で「分かった」からさらに「できた」を実感させていきたいと思い、「『できた』を実感できる授業」を本校2学年英語科の今年度のテーマとして設定して、3つの活動に取り組んでいます。その内容と、前期の成果について、お伝えできればと思います。

2.実践報告

 2学年英語科の今年度のテーマとして設定し、前期3つの活動に取り組んだ内容と成果を紹介した。1学年が300名を超える大規模校。①30 seconds readingを毎回行い、A, B, Cで自己評価を記入する。(平均2ページ読める)②副教材の「語順トレーニング」を帯活動で行う。得点により、A゜, A, B, Cで評価記入。③「振りかえりシート」に授業後に記入。「回答数が増えている」「できたと実感できた」「続けたい」と書いた生徒が多く見られたが、ゴールを達成できずに終わってしまった生徒への手当てが不十分であり、②などは、解けなかった問題を家庭で復習させる等、「振りかえりシート」活用で生徒のモチベ―ションを上げようと教科会(4人)で話し合った。討論では、「教科書本文の内容理解をどうやるか」の質問に、「読めるようになると、聴きとれる」と言い聞かせ、リスニングを前後に行っていると。「単語の量が増えたときにどう読み取らせるか」「疑問詞で始まる問いの答え方に間違いが多い」「高校で『意味順』(田地野彰著)を教えたのがよかった」「振りかえりシートのチェックは教師の負担が重いだろう」などの意見が出、塚本さんからは「やりっぱなしで終わりそうになるところを同僚とふり返り、確認できたのでよかった。」とのことです。

<参加者の感想>

 授業は、チャレンジングかクリエイティブという2つの視点ではかることができます。チャレンジングな授業は作りやすく、クリエイティブな授業はなかなか手が届きません。塚本先生の授業はチャレンジングな授業だと思います。ただ、チャレンジングがタイム・レースのみってことがいかにも惜しい。何と言うか、内容的にチャレンジングなものを問う授業を目指してみませんか。長文読解がそれを可能にしてくれます。



●高校実践報告:最近の英語を使った授業の実情と課題

関口昭男さん(駒沢学園女子中学・高等学校)

1.レポーターから

 高校での「授業は英語で」が中学校へも推進される2021年度を前に「どのくらいコミュニケーション活動やタスクを使った活動」を取り入れているかが教師への「圧力」となっているように思います。Oral Communicationという教科が導入された頃に実施されていたRunning Dictationや四方を向いて行う音読練習などが広く残っていることに驚く一方、生徒の側から見た場合には多くの課題があるようです。再任用以降4校で経験交流した授業での実際の活動とその問題点を一緒に考えたいと思います。参加される方にも最近使った英語活動を1枚のプリントで紹介していただけると嬉しいです。

2.報告

 話し合いでは「running dictation, reproductionなど有効。最後に文字で確認する必要も」「実際に海外の修学旅行や、生徒との交流でモチベーションが上がる」「スピーキングの訓練でスカイプを利用したら、学生が苦痛を感じて来なくなった」等々内容理解からスピーキングの力をつけるまで様々な意見が交わされた。

■参加者の感想

 本日はそういうものなんだと、ひたすら状況を学びました。つまずきの原因、重要な要因はなんだろうかと疑問が深まりました。The bigger the island of knowledge, the longer the seashore of wonder.

文責:棚谷孝子



●日時: 2019年12月14日(土) 午後3:30~7:00
3:20 ~ 受付開始
3:30 ~ 5:00 中学校レポート [担当:日比]
5:00 ~ 5:15 休憩
5:15 ~ 6:45 小学校レポート [担当:萩原]
6:45 ~ 7:00 アンケート記入・事務連絡
●会場:
大倉山記念館 ストリートビューの表示 第1集会室 (Tel. 045-544-1881)
  東急東横線大倉山駅 下車 徒歩5分
改札口を右に出て右折、急坂上る

●中学校 
実践報告:
「できた」を実感できる授業を目指して
塚本恵子さん(相模原市立相陽中学校)
レポーターから:
「自立した学習者」への成長を目指し、授業の中で「分かった」からさらに「できた」を実感させていきたいと思い、「『できた』を実感できる授業」を本校2学年英語科の今年度のテーマとして設定して、3つの活動に取り組んでいます。その内容と、前期の成果について、お伝えできればと思います。
●高校 
実践報告:
最近の英語を使った授業の実情と課題
関口昭男さん(駒澤学園女子中学・高等学校)
レポーターから:
高校での「授業は英語で」が中学校へも推進される2021年度を前に「どのくらいコミュニケーション活動やタスクを使った活動」を取り入れているかが教師への「圧力」となっているように思います。Oral Communicationという教科が導入された頃に実施されていたRunning Dictationや四方を向いて行う音読練習などが広く残っていることに驚く一方、生徒の側から見た場合には多くの課題があるようです。再任用以降4校で経験交流した授業での実際の活動とその問題点を一緒に考えたいと思います。
 参加される方にも最近使った英語活動を1枚のプリントで紹介していただけると嬉しいです。
●会場費: 500円(学生200円)
[当日会員登録(年会費1,000円)で割引適用]

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(2019年12月28日掲載/2020年3月3日更新)