■ 神奈川新英研 2月例会

2018年2月
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2月3月5月7月10月12月

■ 近況、最近取り組んでいること

  • 表現力を伸ばす。
  • 4月から英語教員として働くにあたり、問題集(Next Stageとか)を解いています。
  • Speaking Test、チームマネジメント、英検3級ライティングテストの学年指導

■ 最近うまくいかないこと、悩んでいること

  • 担任クラスでの授業、学級経営(個別の生徒対応)、共感を得る授業
  • 4月からちゃんとできるか不安です…。
  • ペアワークのマンネリ化

■ 神奈川新英研事務局への意見

  • 今回もステキなプレゼンターの方々を招いて下さってありがとうございました!!
  • 英語の授業に参加しない生徒へのアプローチ
  • いつもありがとうございます!

●小学校実践報告:「批判的思考力の育成~担任の先生の負担にならない外国語活動の提案~」

ジョージ・クマザワさん(昭和女子大学附属昭和小学校英語専科、東京家政大学非常勤講師)

1.クマザワさん

  • 広告代理店やIT関係で働き、2年前から学校に勤務。神奈川特別教員免許状、IB(国際バカロレア)を持っていて、神奈川の国際言語文化アカデミアで5年間教員研修に当たった。インド人父、日本人母を持ち、日本語は独学。
  • レポーターから:Hi, friends! および We can! で扱われる職業を用いて、「運転手になりたい」とか「パン職人になりたい」などのフレーズを英語で言わせて、そのことについて調べさせて、発表させるという進め方では、テクノロジーの進化を考慮に入れないまま従来の職業に動機付けていることになりかねないのではないでしょうか。児童にとって、教師の発言や教科書の内容を額面通りに受け入れる代わりに、常に権威を疑い、批判的に物事を分析・判断する力は大切な21世紀スキルであると同時に、今回ご紹介させていただく指導案の第4時・5時で扱うリテラシー重視の授業が、よりオーセンティシティの高いものに変貌することが期待できます。

2.指導案を提案した理由?

  • そもそも批判的思考力とは?
    日本にあまり定着していないのは ①criticalという言葉は英語では非常にニュートラルだが、日本語だと偏る感じがある。②まだ日が浅い
  • 小中接続は?
    多くの方が悩む。進んで英語を教えたくてしている人は小学校教師にはいない。むしろ降りたいという感じ。研修中750人くらいに接してきたが、言語面での接続等が不安であり、ストレスになっている。総合的学習なら、英語が水で薄まって飲みやすくなるのではないか? 

3.サンプル指導案

  • 小学校5,6年の英語が教科になると一単元が8時間扱いになる。今までは4時間ですら多かった。4時間総合で扱い、2時間英語でやる案を考え、横須賀市の4校で採用された。
  • 単元で取り扱う内容について ディベートなどもあるが、多くの先生が扱いにくい、扱いたくない。そのわけは英語が苦手だからではなく、ディベートなどをした経験がないからで、ダブルで苦手感がある。児童にとっては小学校から経験しておけば苦手感がなくなる。
  • Hi, friends!2 Lesson8: What do you want to be?
    クマザワさんが作ったPPT 30年前のものと思われるオーソドックスな職業しか出てこない。そこで、まだ存在しない職業や、「昭和の消えた職業」(『イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑』)を提示し、「なるほど仕事というのはどんどんなくなっていくんだな、新しい職業も出てくるんだな」と考えさせ、本当にやりたい仕事が出てくるようにもっていく。 CGTN(China Global Television Network中国環球電視網の英語による国際ニュース放送チャンネル)の映像で、82歳のDJスミロックさんなど極端なものを見せ、 jobs around the world を作った。どの職業についても英語が必要だとわかってくる。 chocolate tasterや、 google maps photographer(クマザワさんが作ったPPTに20種の職業の写真があり、その中から生徒が興味を持った写真を見て、当てさせたり、説明したりする)
  • 英語の教え方を工夫するより、英語を学びたい気持ちにさせるほうが重要。日、米、中、英、韓、シンガポールなどの少年少女のなりたい職業リスト(ベネッセ調査)を次々見せて、考えさせる。「世界中の子供たちがそのような職業になりたいと思うか?」「日本ならではの考えかた」、「親がさせたい職業か」等、結果に対し質問を投げかける。教師はすべてに答えを持っている必要はない。中、英、韓、シンガポールなどではCEOと答える子が多い。職業の種類だけでなく、地域文化の違いにより職業観が違う。多様性を知る。時間軸を変えてみる。

4.実際に行ってみて

  • 1、2時間目 英語が全く介在してこない。(総合の時間で扱う)
  • モジュール 職業名を覚える。クイズ形式(授業で扱うのでなく)
  • 事前アンケート1回目(第1時)と2回目(第3時)を行う。
    文法構造を教えないで、時系列を教える機会に。first, now
  • 4,5時間目 インタビュー活動 I wanted to be a          first. I want to be a          now. 理由を添えられるイラストとともに。
    「予想」と「実際」インタビューシート 結果考察
  • 指導案の振り返り 記憶 理解 応用  分析 評価 創造 どれだけ上まで持っていけるか。 批判的思考力は何かを評価する段階で生まれる。

5.課題として

  • 教える際にwhat, howにフォーカスしがち。その部分をやることの研修しか受けていない。もし、whyの部分を教師が触れていけば、何かを覚えようかということに興味を持ってくるだろう。子どももなるほどではやってみようという気持ちになってくるだろう

6.質疑応答

  • Q:なぜ英語を学ばなければいけないかを教える研修があると言われたが、どんな場があるか。
  • A:フルタイムで働いているのでなかなかない。大学生が来て教える。

  • Q:昭和小学校ではその実践はしていないか?
  • A:『ジュニアコロンブス』を使っている。小泉清裕校長は「プレキソ英語」や「スーパーえいごリアン」を作った人。

  • Q:Googleに子どもを連れて行った理由は?
  • A:いろんな人たちがいろんな国で働いていて、異動がかなり自由。 女性で最先端の技術を駆使して、英語でチームを束ねている。 児童に女子が多いので19人のツアーを組んで連れていき、刺激を与えたかった。プログラミングの教科ができるのでwhyの部分を考えさせる機会になる。事前に英語で質問を作らせた。
  • Q:職業以外でグローバルな視点を与えられるトピックは何がある?
  • A:エリックカールに手紙を届けた。 オーセンティシティーが高いもの。クラスの中だけの活動ではなかなか興味を持たせられない。

  • Q:中学段階でどんなトピックを与えたらいいか?
  • A:社会科の先生を引っ張り込んで…全部教師側が知っている必要はない。自分を解放し、ファシリテーターに徹す。評価方法にルーブリック 勝敗にかかわらず評価をつける方法で、目的は新しい価値を生み出すこと。

  • 意見:中高英語の先生は、「なぜ勉強するか」など考えを深めるような授業を小学校から総合などでやってくれば接続があるか。

  • 意見:小学校英語が入ってきたとき、日本語の授業が必要と痛感した。作文も書けない子供たちに英語を教えていくのはと違和感があったが、文法を教えずに概念を入れ込んでいくことに感動した。

<参加者の感想>

  • クマザワ先生には、アカデミアでも教えていただいていましたが、ここでまた新たな出会いがあり、色々と教えていただきましてありがとうございます。What, WhyのWhyの部分が大切だということがわかり、子どもたちにWhyを思考させていける授業を目指していきたいです。
  • 今日は来て本当に良かったです!「英語そのものというよりも、英語を学ぶ理由を考えるきっかけを与える」という考え方が一番ガツンときました。私は10年間、高校の学習指導より生徒指導が大変なところでやっていく中で、子どもたちにとって必要感のない英語への「WHY」と向き合ってきただけに、色々と考えてしまいました。私の現までも、教科書+αの「心を動かす情報」の提示や「思考をゆさぶる発問」を与えて思考を深めることがカギです。Jobについて、あるいは絵本について、授業づくりの考え方など、とても刺激を受けました。きっと、あの内容ならいい意味で自分のクラスの子たちも喜んで深く考え学んでくれそうに思います。お忙しい中、ステキな学びの機会を作っていただき、ありがとうございました。
  • クマザワ先生の多様な世界観を見せる部分で、本当の意味で考えさせられる授業ができると感じました。そういった教材研究をもっとしていきたいです。ありがとうございました。
  • クマザワ先生の個性的な経歴を伺って、人間力は磨いていきたいなあと素直に思いました。「小学校教員が英語の授業に消極的である」という現状に切り込まれている研究の志に感銘を覚えました。Hi, Friends2の職業と現実の職業との乖離を取り上げ、複眼的な思考を求めるために情報を与える指導案、生徒に「コミュニケーションをとりたい!」と思わせる教材選択が求められていることを改めて感じました。そして、教材作成者側がもっと研究するべきだと思いました。クマザワ先生の研究の視点を作成者側が納得するようにするには、我々教師が良い教材選択の実践例をもっと発信し、その効果を実証することがいちばんの近道かもしれません。
  • 【教え方、内容よりも「こういう風になりたい」と思わせる方が、英語を学ぼうとする】私にとってこの発想は優先順位が低いものでした。もっとフォーカスしようと思います。グローバルな視点に気づかせる教材・題材を探します。

●高校実践報告:「生徒が『考える』授業をめざして」

阪下ちづるさん(東京都立日比谷高等学校)

1.阪下さん

  • レポーターから:今年度は1年生を担任し、目まぐるしい日々を過ごしています。生徒と向き合い実感したことは、どんなに英語で授業をしても、 どんなに高度な内容を扱っても、知識と表現力がつながるとは限らないということです。どうすれば豊かな知識や高度なスキルを確実な表現力へとつなげられるのか。そのためには、生徒が真に「考える」授業を展開することが必要だと考えています。日々悩みながら、試行錯誤を重ねている実践の一部をご報告します。
  • 日比谷高校の校長が「世界一受けたい授業」に出演、取材を受けることも今の校長になってから復活してきたことで注目されるように英語は重要科目として考えられており、教員として奮闘している。
  • 開成を蹴って日比谷に来る生徒たち、頭は良いが文法知識が表現につながっているのかが課題と分析した。
  • 教養主義を貫く学校なので、生徒は学ぶべき教科数が多い。
  • 最初は現勤務校がいやだった、前任校はチャレンジスクールで生徒のタイプが違う。
  • 英語に向かう姿勢や学習の意味を見いだせない生徒がほとんどだった環境から、語彙力は高く受験のために英語を学ぶ生徒たちにとまどった。
  • はじめは生徒が怖かった。教員の言葉を事細かに聞いていて、問いただしてくる状況。
  • 9月に結婚したのに慶弔休暇を取ることも出来ないし、休みたければ代わりを探さなければならなくなった。
  • 生徒は授業を受けたがっていて、自習だと残念に思う。生徒はよく勉強すると思う。
  • 二人で一つの学年を担当しており、私は英語表現の主担当、もうひとりが英語コミュニケーション主担当。生徒は、覚えるのも話すのもいとわない。

2.授業

  • [1学年の英語]
  • JET(外国人教師2人が常駐)
  • ALT(年に15回、英語表現を担当、近隣の大使館の大卒の大使夫人)
  • 曜日ごとに教授内容が変わる。複雑なシステムだが、生徒は慣れてしまった。
  • 文法、単語テスト、プレゼン、リーディング(速読)、英語ニュース、教科書読解などなどを決まった順番で日替わりで行っている。今年は思った通りのスタートが切れた。
  • コミュ英3時間、英語表現2時間、5時間をすべて英語で受けることに、受験の関連で生徒は不安を覚えている。
  • Longman Academic Writing Seriesレベル2を教材に選んだが、生徒には難易度が高かったようだ。
  • 6チャプターあり、それぞれに目標がありそれにむかってpracticeし、最後に英作文がある。チャプター6がかなり難しくなり、自分の意見を書かなければならない。テーマはCapital Punishment。良かったので、次年度はレベル3に進みたい。
  • 以前は、生徒を惹きつけるためのアクティビティから始まったが、今は目標や付けさせたい力を先に考える。
  • [プリントの工夫]
  • 一つのレッスンで一気に8枚のプリントを配る。
  • プリントの目的を説明する。単に問題を解くだけでなく、例えば、Blankのプリントにも意味があり、ヒントなく答えを書いてもらいたいことを伝える。
  • 英語の定期考査を作るのも恐ろしいが、解説プリントを作るのももっと恐ろしい。生徒に追い立てられて仕事をしている気分になっている。
  • テスト問題が、早稲田アカデミーや駿台に出回っているので二度と同じ問題を作ることができない。
  • [授業内容の工夫]
  • 録画した授業(プレゼン)を見る。生徒4人が交代でテキスト該当レッスンのサマリーとリサーチした背景情報を口頭発表している。
  • オーディエンスは、質問、新しく学んだことを考え発表するが、試行錯誤して変化しつつある。
  • 評価のポイントは、Logic とPersuasivenessを強調しないと、帰国生とかfluentだからよかったという評価になってしまう。
  • ディベート後のグループreflectionに役割分担する。
  • すべて英語でできるわけではないので、そこは今後の課題。
  • プレゼンの資料作りに時間をかける生徒もいる。生徒には、「スライドがよかった」などという感想ではなく、内容とオリジナリティを評価してほしい。
  • [プレゼンの手順] 
  • 英語表現はALTとのTT
    当該レッスンについて1グループがプレゼン

    ALTからの質問

    オーディエンス(5名1グループ)
    役割分担 A Speak first B Leader C Secretary DE Question Master

    プレゼンについてのグループで質問を考える

    事前に質問を発表者に伝える

    Q Why not black people go out at night?
    ↓難しい質問には、I guessと言って想像で答える。
    時間の許す限り各グループに質問させる

    プリントを完成させて、終わり
  • プレゼンの意義を問うたら、意味は感じている生徒、受験に関係ないけれども、やらなきゃいけないからやっている生徒などがいた。
  • この発表グループは、南アのdiscriminationからキング牧師について話を広げて、人種差別について語った。別のグループは、話を広げすぎてわかりにくくなったグループもあった。
  • この後ディベートに変えたが、プレゼンを二回行った後生徒はやるべきことがわかったので慣れた。プレゼンは準備のできる一方向のコミュニケーション。それを双方向にしたい。これが生徒に「考えさせる」という意味でのプレゼンの紹介。
  • [ピアレビュー]
  • 教科書のセルフチェックシートをピアレビューにも用いている。
  • やって来てない人は、その時間に宿題をする。
  • 説得力や順番などを見てほしいが、間違い探しをするのが好きな人たち。
  • 効果的に論じるところまではまだまだ。生徒は英語で話す、聞くのにも抵抗はないが、書くのはまだまだで、相手の立場に立った書き方はしていない。まだこれからだが、2年生に向けて論理性と説得力に目を向けさせたい。

3.質疑応答

  • Q:阪下先生だけが(発表内容を)実践されているのですか?
  • A:全員です。教科書もみんな一緒です。

  • Q:2-3年生は展開が違う?
  • A:違います。

  • Q:3回目の授業は、解説プリントをやると思いますが、教科書の内容はどう処理されてますか?
  • A:プリントは配りますが、重要な箇所に下線が引いてあるだけです。Vocabアクティビティをやって、本文を聞かせてから解説をやってQ&AをやってReading Aloudをやるような流れです。それ以外にも速読教材をつかっています。

  • Q:プレゼンの評価項目は事前に?
  • A:3月末に作っておきます。全員が使いますが、実際の使用は教員によって若干異なると思います。

  • Q:生徒に評価項目は説明されますか?
  • A:モデルは見せていませんが、4月初回の授業で何をやるかは45分使って説明しました。

  • Q:プレゼンツールは?
  • A:指定はしてませんが、visual aidの質で評価しないでほしいとは言っています。

  • Q:プリントを作る際は教科書付属のDVD-ROMを使うのではなく、完全にオリジナル?
  • A:関連内容は解説はしないで回答だけ配っています。

  • Q:プレゼン方法として、細かいルールはありますか?
  • A:10分で全員が話す、サマリーは2分以内です。

  • Q:ラグビーの試合について、文章を読んでいるということですが、その文章をいじってプレゼンの原稿は教科書通りですか?
  • A:そういう子もいます。自分の言葉で言い換えている子もいます。

  • Q:生徒の評価は、実際の評価に入れますか?
  • A:入れるとは公言していませんが、入れてないですが、集めています。入れていると思っている子もいます。

  • Q:6時間1クールのなかで、メインはプレゼンですか?その下支えとして各アクティビティがあるということですか?
  • A メインがプレゼンです。内容理解は、プレゼンのあとになります。

  • Q:ペアワークに乗ってこない子、予備校に傾倒する子はいませんか?
  • A:男女の仲がいいので、2年生でも活動的にやっているみたいです。でも今後変わってくる可能性はあります。

  • Q:生徒の発表の準備時間は?
  • A:あたるところは、2ヶ月前にはわかっているのですが、1週間前くらいからしかやらないと思います。それぞれで準備するなら、無意味だとは言ってあります。

  • Q:赴任された時に教えることがない生徒たちだと思ったとおっしゃいましたが、先生同士でどういう話でプレゼン、ディベートをやらせることが目標になったのですか?
  • A:文法・語彙の知識はすでにあるので、短文の英作文は難なくできるのですが、まとまった話のproductionは弱点になると予測されました。先ほどのクマザワ先生がおっしゃったように、人を評価するって結構難しいんですよね。

  • Q:英語表現の年間指導計画は、文法のシラバスはコミュ英と英語表現で調整していますか?文法をどのように教えていますか?
  • A:英語表現とコミュ英の文法は出てくる順番が違うのですが、無視しています。コミュ英は英語で文法を理解する、英語表現は日本語で文法を理解する。ずれているところもありますが、生徒は気にしていません。買わせた教科書は全部扱うのがポリシーです。

  • Q:役割分担の意義は?
  • A:リーダーだけが大変なのはよくないので、secretaryを作ってQMとかSFとか。役割をやらない人はいない。

  • Q:チャレンジ校から超進学校に行ってご苦労あったと思いますが…
  • A:プライベートも先生方みなさん勉強されています。特に文法の勉強です。

  • Q:子どもたちに考えさせるために力を入れている部分はどこですか?活動とか思想とか。
  • A:言うなれば、全部、どの授業でもです。意見を聞かれるかもしれないという(生徒が緊張感を感じるようにやらないと)この授業はただ書いてればいいやと判断されてしまうので。

■参加者の感想

  • 日比谷の生徒は向上心もありプレゼンテーションも上手であったが、先生たちが下準備の下支えがあったからこそだと思いました。
  • Communication English I: 高い学力のもとで生徒が活動できる最大限の活動をしているようで、準備に時間を先生も生徒もかけていた。とてもアクティブな活動をしていた。論理的に「考える」授業をするために、色々と思考したい。(レベル別に)
    English Expression: "Writing"にピア・レビューを導入し、「理由」「論理」に力を入れているところの着眼点は良いと思った。
  • 日々奮闘されている阪下さんの想いがビンビン伝わってくるレポートでした。地の力がある子に、これだけのことができるように持っていけるのかと、子どもたちの姿やその背後にあるであろう下準備(阪下さんの)に感心しきりでした。ありがとうございました。(Peer ReviewとかWritingとか、自分が大学のAcademic Writingでひいひい言いながら学んでいた内容とほぼ同じだったのには強い衝撃を受けました。すごいなぁ。)
  • 超進学校のイケイケな授業のやり方を学べて大変参考になりました。
  • チャレンジングスクールから超進学校へ異動するときに何を心構え、何を準備していけば良いか少しでもうかがい知ることができました。ちょうど日比谷高校の竹内校長の書籍を拝読しているところでした。阪下先生の発表と内容がリンクして、非常に興味深い内容でした。教科マネジメントの点でいくつか疑問が湧きました(が、丁寧にお答えくださり、誠にありがとうございました。)プレゼンテーションの評価5項目で、生徒は何を基準に点数化しているのかがもっと明確になると良いと思いました。例えば、説明的だけではなく、発問をして会場に思考を促すことができたか、などです。何れにしても、英検1級レベルの生徒がより知的に思考する場面を生み出すために、様々なチャレンジングな実践を行われていることが、ひしひしと伝わってきました。生徒が活動をすることそのものが、思考を促しているのだと思います。環境の変化に向き合って実践を続けていらっしゃるお姿に感動しました。ありがとうございました。





●日時: 2018年2月10日(土) 午後3:30~7:00
3:20 ~ 受付開始
3:30 ~ 5:00 小学校レポート [担当:日比]
5:00 ~ 5:15 休憩
5:15 ~ 6:45 高校レポート [担当:萩原]
6:45 ~ 7:00 アンケート記入・事務連絡
●会場:
大倉山記念館 ストリートビューの表示 第6集会室 (Tel. 045-544-1881)
  東急東横線大倉山駅 下車 徒歩5分
改札口を右に出て右折、急坂上る

●小学校 
実践報告:
「批判的思考力の育成~担任の先生の負担にならない外国語活動の提案~」
ジョージ・クマザワさん
(昭和女子大学附属昭和小学校英語専科、東京家政大学非常勤講師)
レポーターから:
Hi, friends! および We can! で扱われる職業を用いて、「運転手になりたい」とか「パン職人になりたい」などのフレーズを英語で言わせて、そのことについて調べさせて、発表させるという進め方では、テクノロジーの進化を考慮に入れないまま従来の職業に動機付けていることになりかねないのではないでしょうか。児童にとって、教師の発言や教科書の内容を額面通りに受け入れる代わりに、常に権威を疑い、批判的に物事を分析・判断する力は大切な21世紀スキルであると同時に、今回ご紹介させていただく指導案の第4時・5時で扱うリテラシー重視の授業が、よりオーセンティシティの高いものに変貌することが期待できます。
●高校実践
報告:
「生徒が『考える』授業をめざして」
阪下ちづるさん(東京都立日比谷高等学校)
レポーターから:
今年度は1年生を担任し、目まぐるしい日々を過ごしています。生徒と向き合い実感したことは、どんなに英語で授業をしても、 どんなに高度な内容を扱っても、知識と表現力がつながるとは限らないということです。どうすれば豊かな知識や高度なスキルを確実な表現力へとつなげられるのか。そのためには、生徒が真に「考える」授業を展開することが必要だと考えています。日々悩みながら、試行錯誤を重ねている実践の一部をご報告します。
●会場費: 500円(支部会員200円 学生200円)
[当日会員登録(年会費2,000円)で割引適用]
●お問い 
合わせ:
萩原一郎

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(2018年1月19日掲載/3月9日更新)