■ 神奈川新英研11月例会

2016年11月
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■ 近況、最近取り組んでいること

■ 最近うまくいかないこと、悩んでいること


●小学校実践報告:「小学校教育としての外国語活動実践の工夫」

成田潤也さん(厚木市立厚木第二小学校)

レポーターから

1.小学校外国語活動は、何のために必要か。

2.英語でなくてもいいのでは? 英語至上主義になっていないか?

3.ALTはどう活用すればいいか? 打ち合わせの時間がない!

4.特別支援教育の視点から

5.今後に期待したいこと

<参加者の感想>


●高校実践報告:「チームで取り組んだ『コミュニケーション英語』授業づくり」

葛巻真希雄さん(大東学園高校)

1. レポーターから

自己紹介

*資料④:「チームで取り組んだ授業づくり」(『新英語教育』2016年1月号より)

1.高校の概要

(1)沿革:三者の協同につながる2つの「原点」

(2)現在の教育目標と方針

*資料①:「大東学園における協同的な学びについて」(2015年度公開研究会報告集より抜粋)

(3)大東学園はこんな学校? 2016年卒業文集から抜粋

2.現カリキュラム導入以前の状況(2013年度まで)

(1)学校全体

(2)英語科

(3)私自身の状況

3.コミュニケーション英語3年間の軌跡

(1)スタート:いきなり突入

(2)夏の転機:このままではいけない…

(3)1年目後半:「しっぽはつかんだ」まで

年度末の総括から抜粋(2014年3月) 到達点
  • 1年間の実践によって、いくつもの貴重な「気づき」が得られた。手法も内容もまだ完成には程遠いが、時代にも今の生徒にもふさわしい、新しい授業をつくっていく改革の端緒となった。
  • 改革に何が必要か、も1年間の実践によって実感としてわかってきた。教師の力量と技能の向上(研鑽)、入念な準備、意識改革、協同性。
  • 自分たちが受けてきた英語教育や自分たちがこれまで実践してきた授業を反省的に見つめ(省察の視点の獲得)、それらと対比的に新しい形の授業を構想できるようになった。従来の授業にあった「教師の権力性」、知の絶対的な優位、「教えてあげる」行為の麻薬的な快感、それらに対して例えば、教師はしゃべらない、黒板に書かない、説明しない、生徒に大きな声を出すことを求めない、正確さを要求しない、それでどんな授業が成り立つのか。
  • 自分たちが変わることによって、生徒たちも変わってきたことが見えてきた。ただ「教えられている」だけでなく、自分から「学びたい」と思い、学ぼうとしている姿が随所で見られた。
  • 教科書にこだわりすぎていた(テストに出すため)。独自の教材を扱う授業はやはり面白い。一方で、「自分たちが本当に伝えたいこと」の合意は実は難しい。望まれるのは「世界の今」をダイレクトに伝える教材ではないか。そこに「英語を学ぶこと」の意味も提示されている。「教材の力」とは結局は、教材を探して加工する教師の姿勢のこと。
課題
  • まだまだ入り口。わかったというよりも気づいた段階。これからどう深め、身につけ、アクティブな授業をつくっていくか。
  • 音読から始まって4技能(話す、聞く、読む、書く)の包括的な習得につなげていく道筋。思考の道具として機能させるための高度な運用につなげていくきっかけ。
  • オーラル/英会話との統合・再編を軸にした英語科全体の教科教育課程づくり。
  • 学校全体の授業改革への主体的な貢献。

(4)2年目以降:チャレンジの連続

(5)3年目の点描その1:公開研究会(2015年9月)

資料②:授業デザイン、授業者の感想、助言者のコメント、実際の授業の様子(映像)
  • 授業の紹介(公開研リーフから):教科書終盤の単元「甘いチョコレートの苦い現実」、その3回目の授業です。ペアワークやグループワークによる音読の練習と、ワークシートを用いた本文の内容理解を通して、英文の内容に迫ります。西アフリカの子どもたちが置かれている状況を理解し、いわゆる「フェアトレード」について(できればその是非も含めて)考えを深められる機会にしたいと思っています。
当日の感想から
  • 「みんな集中して取り組めていたと思います。色々な教員がいる中、落ち着いてできました。久々にクラスがひとつになったような感じがしました。」(生徒)
  • 「今、子どもたちが受けている授業と自分たち親が受けてきた授業とは、大きく異なっていますね。あまり文法にこだわらず、そして内容も細かく単語を追っているのではなく、わかる単語から大雑把に意味をとらえていくやり方は、昔のように「英語=とっつきづらい・むずかしい・わからない」という垣根を低くしてくれるのかなと思いました。」(保護者)
  • 「終わりのチャイムが鳴った後の「オレ英語わかっちゃった」という男子生徒の発言が印象的でした。今日を終えて感じるのは「一人残らず質の高い学びを」や「ジャンプの課題」にとらわれ過ぎるのもどうかということです。そこまでいかなくても、全員に(必ずしも質は高くなくても)学びのきっかけやしかけを用意するだけで、上述の男子生徒のように授業で輝く瞬間は誰にでも訪れるのだなと思いました。大東をもっと良くしていくには、授業をどう変えていくかにかかっていると思います。」(大東教員)

(6)3年目の点描その2:チャップリン『独裁者』(2015年10~11月)

資料③:シラバス、ティーチングプラン、ワークシート(授業プリント)

■参加者の感想






●日時: 2016年11月12日(土) 午後3:30~7:00

3:20 ~ 受付開始
3:30 ~ 5:00 小学校レポート[担当:日比]
5:00 ~ 5:15 休憩
5:15 ~ 6:45 高校レポート[担当:萩原]
6:45 ~ 7:00 アンケート記入・事務連絡
●会場: 大倉山記念館 第1集会室 (Tel. 045-544-1881)
(東急東横線「大倉山」下車徒歩5分 改札口を右に出て右折、急坂上る)

●小学校  
実践報告:
「小学校教育としての外国語活動実践の工夫」
成田潤也さん(厚木市立厚木第二小学校)
レポーターから:
小学校における英語教育についての実践・研究は、教育界だけでなく、広く一般からも注目を集めている。しかし、そのほとんどで、「英語をいかに小学校に導入するか」という点が強調されている傾向にある。「こんな方法で教えたら児童が楽しんだ」「こんな教材を使ったら児童が英語を覚えた」というように、方法論ばかりが先行していて、「英語教育を取り入れたら、小学校教育がこれだけ豊かになった」という視点での議論が少ない。小学校教育は、英語教育の下請けであるべきなのか。小学校教育として英語教育を取り入れていくための視点について、自らの実践を持って論じたい。
●高校   
実践報告:
「チームで取り組んだ『コミュニケーション英語』授業づくり」
葛巻真希雄さん(大東学園高校)
レポーターから:
高校「コミュニケーション英語」3年間の試行錯誤と模索の軌跡を振り返り、「音声中心の授業」「協同的な学び」「同僚性」などの視点から考察します。今年度の全国大会・第6分科会での発表をベースに、そこでの議論も合わせて紹介します。
●会場費: 500円(支部会員200円 学生200円)
[当日会員登録(年会費2,000円)で割引適用]
●問い合わせ: 萩原一郎 クリックするとメーラが開きます。

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(2016年11月7日掲載/11月28日更新)