■ 神奈川新英研 春の1日研修会
2016年5月
今年度の研修会では、『感動する英語!』『挑戦する英語!』の著者である近江誠先生に名古屋からお越しいただき、オーラル・インタープリテーションに関するご講演とワークショップをお願いしました。
●中学実践報告:「歌・スピーチで連携して~中規模校での英語科の協力~」
榎本美津子さん(横浜市立中和田中学校)
1.勤務校について
- 1学年7クラスで、複数教師、TTがあり、4人くらいで教える。それ以外は講師で。指導の違いが原因で生徒から不満が出るなど、ちぐはぐな現象が起こりやすい。ここ3年くらいの複数での連携指導を紹介したい。
- 「これだけは共通して」指導の3か条。全学年で、
- ① マンスリーソングを共通して扱う。学年ごとに決めて統一している。
- ② ALTの時など、毎学期1回の表現活動。1学期ALTとの英会話。2学期クラス内でのスピーチ大会。3学期ALTとの英会話。
- ③ 各クラスからの代表者21クラス、21名でスピーチ大会。全校朝会で披露。学年の優勝者を決める。
2.マンスリーソング
- 月末に教師間で話し合って決める。ALTが中心の学年も。「校内で保存しよう」共通フォルダー[教科]に入れて、音源、PV(ミュージック・ビデオ)など共通で使える。昨年からやっている。生徒へのアンケートから分かること―映像で印象が残る場合が多い。CMで聞いた、アップテンポ、ノリがいい、PVが衝撃的などの曲が人気。
3.表現活動
- 1年生1学期。英会話的な要素があまりない。Lesson2を応用して 廊下でALTと会話。「アイコンタクトしようと努力している」など3段階で評価。3学期には過去形を取り入れた表現で。2年生には過去形、過去進行形を使った表現で
- 数時間練習の時間を設ける。ペアワークで。時間制限2分でどれくらい膨らますことができるか。[相づち、相手に訊き返すなど多用している]3年生、My School Tripの作文をもとに 廊下に展示して見合った後、ALTと会話。1・2年と同じ評価基準で。全学年でやったあとの感想は…「緊張する」。普段は普通にしゃべれるのに、テストとなると思った以上にしゃべれない。練習が大事かなと思う。
4.校内スピーチコンテスト
- 夏休みに原稿作成 ALTが原稿チェックするが、かなり大変。何言っているか不明の英語など。ALTがいる時間に各クラスでスピーチ大会。中には1・2行の短いスピーチも。長い原稿、入賞狙っている生徒もいるので、多いクラスは選考に悩む。―原稿作成時にバルーンアートを書かせる例(ピアノ)を示しておいて。思いつくままにたくさん書かせて、同じものを英語に直していく。2年絵(写真)+原稿を作り、クラス発表時には実物投影機で写真。スピーチコンテストは視聴覚室で行い、保護者、生徒誰でも来ていい。
5.まとめ
- 一人で教えるのも幸せを感じるが、複数で、他の教師たちとの協力で授業を組み立てるのも楽しい。一人では考えなかったアイディアもあり、協力があるとしんどさを感じない。それがだいじなこと。
6.質疑・討議
- 質問:歌の歌詞などについて、カバー曲も多いが それへの言及は。― 生徒のリクエスト。昔の曲、古い曲でもやる。リズムに乗り切れない生徒ももちろんいるから、スローな曲も選ぶ。歌詞の意味がプリントに書いてある。
- 質問:プロモーションビデオがあるとノリがいいというが。それはどこから入手? 歌うときに声を出させるのが難しい状況があるが、どのように声を出させるか? コンテストはどこでいつやるのか。― コンテストは5時間授業の日の放課後に行う。声を出すかどうかは担当教師の力量による。学年の雰囲気によっても違ってくる。教師同士が仲良くないと長続きしない。コンテスト、歌の出来など多少違うが、あまり強制的に同じようにはしない。音源はiTunesなどから購入して使っている。
- 質問:皆でやろうと話し合ったとき、反対は出なかったか。― 自分が来た年に、なんとなくやっていたものと、もう一人新任の人がスピーチコンテストを提案してできてきた。少しずつ増やしてきた。
- 司会から:発表を聞いて ①ここがよかった ②こうやったらもっといい ③これはちょっとという3点について意見を求めたい。― 司会ですが、その点について… 希望者が来て、21名の中から優勝者を決めるのはいいアイディアだ。全校の発表の時は、ステージのスクリーンに発表者の姿を拡大して写したらいいのではないか。
- 意見:①中学でMy Treasureのスピーチ活動をやってきている生徒が多いが、質が高いように思う。②原稿の添削、日本人教師がやったがかなり大変。全部ALTが添削では800人にもなるのでちょっと大変ではないか。
- 意見:書画カメラに写して説明させるのはいいアイディア。誰が考えたのか?― 1・2年がShow & Tellの課があったので、その流れでスピーチを行ってきたと思う。実物投影機を指定校になったときに全クラス文買ったという背景がある。全部ALTにお任せについて…。丸投げせざるを得ないくらい多忙な教師もいて…自分は一度赤で添削して、ALTに青で添削をお願いした。
6.質疑・討議
- 生徒が生き生きと発表しているのが印象的でした。
- 具体的な活動を紹介していただき、ありがとうございました。バルーンアートを使った作文指導等はすぐに使えそうだなと思いました。スピーチコンテストでは、いつもテーマや方法が固定してしまいがちなので、今回教えていただいた事をもとに改善できそうです。ありがとうございました。
- 学校全体での取り組みが大切なのがよくわかりました。有難うございました。
- きめ細やかな指導、実践例をありがとうございました。ALTや他教科とうまく連携をとりながら、歌やスピーチを進めていく手立てを教えていただけて、ありがたかったです。
- 科で共通して行うことを話してくださり、とてもわかりやすいご説明で良かったです。
- 英語科のそれぞれのアイディアや得意分野を活かして、それをうまく集結して素晴らしい取り組みに発展していると感心しました。ただ、ALTとの英会話については、2年の3学期で時間の都合とは言え、1分間のQAで単発の一問一答になってしまい、もったいない感じがしました。1年から3年まで見通してレベルアップした形にした方がモチベーションが上がると思います。
- 同僚性を築き上げる大切さを学ばせて頂きました。
- 1 minute challenge にインスピレーションを頂きました。
- スピーチとかShow & Tellなど、まとまりのある英文を書かせる際の仕掛けが光っている。日本語によるマッピングのバルーンを英語に書き換え、その英語バルーンを部品としながら動詞を絡ませて英文を作っていくという手法は多分、今までにないんじゃないかな。
●高校実践報告:「日本人英語学習者のための語彙サイズテスト(通称:望月テスト)」による語彙習熟度測定結果から見える勤務校の語彙指導効果」
藤本文昭さん(横浜翠陵中学高等学校)
1. はじめに
- 語彙力アップを英語科全体の目標に掲げ、2014年度春から年間2回(5月・2月)、「Words Olympic」と称して望月テストを勤務校の高校生全員を対象に実施してきました。各学年で語彙サイズの目標値を示し、受験者には結果を個票にしてフィードバックしています。語彙サイズ最上位者には「オリンピック」のように全校集会でメダルを授与、上位数十名の名前を校内に掲示するようにしています。これらは日常の単語テストなどの語彙学習に生徒自身が意欲を持ち、自学自習の動機付けになるようするための「仕掛け」です。さてこの取り組みの結果はどうなったでしょう。他校での実証例や外部資格試験、入試結果などと比較しながら、この2年間の取り組みを検証してみます。
2. 自己紹介
- 4年前までは愛媛県今治市の私立高校で27年勤務。現任校はかつてSELHi指定だった。当時どういう教育をしていたか定かな記録がない。多読をさせていた。外国語科主任になり、週1回定例の教科会議を開き、提案してみるも、議論百出。合意にこぎつけた。
3. 望月テスト
- 1000語レベルと6000語レベルを2分でやってみる。今までは年2回の単語テストは到達度テストだったので、習熟度を測りたい気持ちがあった。3種類あるので、使いまわしして5月・2月に行っている。異議はなし。デメリットとしてはコースによって教科書が違うので、一律でいいものかどうか? 5000語レベルに統一して行った。おおよその自分のポジションが分かる。中学生には向かない。
- センター試験は120点以上でないとだめなので、4500語の設定にした。Suiryo Words Olympic表彰式を全校で行う。1位、2位、3位の金銀銅メダルと表彰状。表彰式を行う。
4. 3年間の分析
- 毎年2月と5月のテストで伸びがない。誤差の範囲。勉強しないことが見て取れる。模擬テストとの相関関係がある。4500語以上だとかなりの大学に合格している。GMARCH以上の合格には3年5月段階で4000語以上の語彙が必要。コースによってさまざまな単語集を使っている。「ユメタン」を使わせていた学年で、望月テストとは相関があまりないので使わ せなくなった。
- 課題:辞書の使い方を知らない生徒が多いことが分かった。「紙辞書を持ちなさい」←半強制的。授業で辞書を扱わせる。自学自習する体制になっていない。6000語レベルを入れるようにする。
5. Seiryo Words Olympicの意義・課題
- 「自分の語彙サイズを知ることで、自分自身の習得度を知ることができる」
↓
生徒も教師もどこを目標に語彙学習・語彙指導をすればいいか見えてきた。
↓ - 指導上の課題:運用能力を測定できればいいのだが。非常に煩雑である。
6. 質疑・討議
-
質問:
- ①語彙力以外の多読等補完的な活動はされているか?
- ②生徒が使う単語帳から出ていない語彙もあるわけで、生徒のモチベーションにどう影響を与えているか。
- ③望月テストの語彙表は北大の語彙表がもとになっているので、対応はどうなのか? 1000語レベルまでだとたくさん意味があり、深いのだがそれに対して1対1対応的に覚えることがどうか?
― 覚えるのなら例文で覚えるという指導をしているが、あくまで習熟度を見る一つの物差しとして使っている。生徒のモチベーションは非常に高くなる。下がることはなかった。JACETで出している。
辞書をきちんと引かせて、自学自習をできる生徒をまず指導する必要がある。
-
質問:コース及び学年に単語テストは任せられているのか? 「これは確実にやって」というのを持ったほうがいいという意見も。中学によっては10級くらいまで細かく単語集を作成しているところもある。― 中学は同じ辞書を持たせている。高校は、以前は自由だったが、今は紙辞書に指定。レベル学力差がいろいろある関係で、単語集は担当教員が独自に考え、与えている現状である。
- 意見:横須賀の高校だが、単語集各学年でちがう。週1回、朝学活の中でテストし、英→日、日→英の簡単なものだが、非常にできが悪い。かえって学習意欲をそぐ。モチベーションをどういう仕掛けをもって作っていくかが課題だが、いいアイディアは?― 再テストを以前はしたが、下位の生徒には朝学習の時間を勉強に替えて、昼にテストをしたことも。他教科から文句がでた…家庭での学習を前提としない構えも必要か? 家庭で語彙を覚える習慣のなかった生徒に対し、とっかかりとしてやってみた。
-
意見:外国語は語彙と文法というが、今年からreadingを重点にやるようになった。語彙力が大学生で落ちていくことに対して、読みを勧めるのはどうか?― 今、読書時間が落ち込んでいるという事実もあるので。
<参加者の感想>
- 基本語彙の学習が英語力にどれだけ重要かがわかりました。
- 単語テストをくり返すことで生徒のモチベーションが上がっていることに驚きましたが、適切なフィードバックが大切なのだと気づきました。生徒にとっても、自分の実力が判断しやすくなり、勉強方法を考え直したりするチャンスになるのだと思いました。
- 語彙サイズについて新しい発見がありました。語彙サイズによって受けられる大学とかというモチベーションが大きくなるというのは興味深かったです。どうも有難うございました。
- 中学校で教えているので、高校での語彙指導の目的とデータをはっきり示したこのような実践が生徒に強い動機を与えるということが新鮮でした。改めて中学校での指導についても考えていこうと思いました。
- 愛媛県今治のご出身とうかがい、最初から親近感を感じました。実は私も松山市出身なのです。4年間のしかも四国という「水」の異なる神奈川で英語科24名の先生方の協力を得られてやってこられた先生にひたすら敬服です。
- 語彙に関してここまで追跡調査?をされた発表は初めて伺ったので、とても興味深かったです。
- 望月テストで語彙サイズを可視化することで生徒のモチベーションを上げられる興味深い実践だと思いました。
- とても有意義な試みと思います。ところで、私自身はもう10年位前からスマホでの語彙数チェックや語彙を増やせるゲームなどを使ってしまい、辞書もシソーラスももっぱらスマホです。
- 教師の立場から、生徒に語彙力をつけさせることを考えたとき、この語彙サイズテストは効果的なしかけになっていると感じました。自分の受験期には、単語は一人で取り組むものだったので、教師からこのような働きかけができることは参考になりました。ありがとうございました。
- 大変、刺激になりました。自校に持ち帰り、英語科への導入を検討したいと思いました(根回ししてから)。
●講演:「近江メソッドを体験しよう!」
近江 誠さん(南山短期大学名誉教授)
1. はじめに
- 概要:豊かなる出力には豊かなる入力が先行する。オーラル・インタープリテーションとモード転換訓練がいかに現場の悩みを解消するかワークショップ形式で展開。
- 司会から近江先生の紹介:『感動する英語』『挑戦する英語』(文藝春秋)『間違いだらけの英語学習』(小学館)、教科書オーラル・コミュニケーションC Hello,There(東京書籍)の著者
2. 講演
- 授業の最初に英語でプレゼンしていくわけは何ですか? 問題は授業の本体に英語をどこまで入れるかである。何のために英語を使うかによって。
- 講習会でこんなことがあった。全部英語でしゃべったあと、司会が質疑応答を求めた後、「どうしたら英語が上達しますか」素人だったらともかく、こんな質問は。教師やめて、旅行業に替えたらどうか。トランプ氏、ネガティブ発言多くて、しかもそれが功を奏していますね。JFKの名言(Do not ask what America will do for you; ask what you can do for America…)をどのように生徒に説明するでしょうか? 後半のyouをもっと強めたほうがいいね。途中でCDを聞かせる。それで終わる場合が多いのではないか。ビジネスマンの集まりでJFKの言葉をもじって、「文科省が英語教育に何をするのかでなく、英語教師が生徒たちに何をしてやれるのか」と言った人がいたが、すぐ現場の教師と分かった。 CNNのキャスター、皆政治に関しては専門家。大統領選に関して どういう文脈でその言葉が出ているかを考えないと、妙な言い方になる。
- We are running out of our time. はただ「時間が無くなってきたので」なので強く言う必要は全くない。音声はコンテクストがあるから、7つのポイント(どういう人間が/誰に向かって/いつ/どこから/何をする/もともとはどういう意味を持った(内容)/どういう風に組み立てて)を発掘することがとても重要。
- 「英文解釈contextの中でしか音声は扱わないほうがいい」音声だけの授業は意味がない。Oral interpretation(批判的味読)interpretative reading「意味は言葉の中には本来内在していない」意味は語り手が与えるものである。動詞の数ぐらいコミュニケーションの目的はある。教科書の英文は説明ばかり。どういう教材を取りそろえるかというあたりで、圧倒的にinformativeである。クリントンスピーチ:謝罪でなく、弁明。キング牧師:目的は士気を高める。音声とはいかに意味とがんじがらめになっているかを知るべき。解釈と音声をドッキングさせた授業法を実演・・・
- The first few times that you read this selection, you will probably sound as though you are reading it.「あたかも」as thoughを強めて言う。
- なんでもサマライズしよう、言い換えようとするのが、今の英語教育の悪影響。なんでも裏の意味を考える、探る。むしろ長くインタープリットするのがいい。
- 同じ言い回しでも、違う場面で言っていることを想定していう。生徒を前に出して、このテキストを、会話を通して、言い換えでやっていく。スポーツ選手が… 歌うことで…
- Inputをどのように確保するか 入金していないのに金を出せるわけがない。生徒のintputが少ない スピーチというとpublic addressをイメージすることが多いが、スピーチの本質は モード転換を大事にして 歌などもメロディをはずしてスピークする練習もいい。ここまでで、
- ① 多聴からの無意識的言語入力、同時に数種類つけっぱなしでも、別々に聞こえるようになる。時々、止めて自分で言ってみるのもいい。
- ② 口真似による入力
- ③ 多読からの無意識的入力 いつのまにか自分がその言葉をしゃべっているのに気づく。教科書はつまらないものが多いが、とにかく身につけるまで声に出していうのがよい。
- ④ 仮想のスピーチ 例えば「大統領になろうとしている人がするスピーチ」「トランプに異を唱える人のスピーチ」も大事。出来上がっている英文を解釈しながらスピークすることも大事。
3. 質疑応答
- 質問:要約がダメと先ほど言われましたが…近江:精読することが、すなわち訳読ではないかと、私はそういう観点で見ている。
- 「日本には精読がなかった」と考えている。要約もいいが、「裏の気持ちまで想像して、言ってみる」キング牧師のスピーチも、かなり固まっているようだが、言っていない部分がある。
- OCだけに押し込めて、スピーキングとリスニングから抜かしたので、OCは失敗した。『英語教育への遺言状』死を背にしないで、どうして
- 中学の教科書の不思議第2段階モード転換学習の例1
- 弁明スピーチ アポロギアは弁明の華である。
-
質問:中学3年でスピーチをさせるが、今までは原稿を書かせ、暗記してきてというパターンが多かった。もっと気持ちを込めて言ってほしいと思うのだが…近江:中学でスピーチ難しいのでは。インプットをもっと多くしたり、会話より、むしろモノローグのオーソドックスの長い文章の中に言わせてみたいものがある。
- 近江:(質問に)東後勝明さんのNHK「英語会話」の講座は会話だけで、限界がある。前任者の松本亨さんは違っていた。
<参加者の感想>
- 仮定法過去完了の例文について、このように言葉が発せられたコンテクストがはっきりしている例文だとその文で使われている文法項目がしっかり身につく気がします。普段使っている文法書の例文はいかに断片的でコンテクストが与えられておらず、よって内容が瞬時にはわかりにくく文法が身につきにくいかがわかりました。
- Oral interpretationの意味が良くわかりました。日本の英語教育の欠陥がまた1つ見えてきて面白かったです。
- とてもおもしろく講演を聞かせていただきました。音読が文の解釈を示す方法になるのだということは大きな発見と「なりました。文法などももっと楽しく勉強することができそうです。ありがとうございました。
- 英文を読むのに、語り手、聞き手を意識して読むことが、読みと解釈が一緒になることができるということが大切であることを学びました。とても有難うございました。これからの指導に活かしていきたいと思います。
- 英語という言葉も、文法も、伝えたい事実、心があるからできたのだということを感じました。生きた学習にしていくためにも、Oral Interpretationを意識して自分も学習し、授業にも使ってみようと思います。Input→Outputへつなげられるよう意識します。遠くから来て良かったです。ありがとうございました!
- とてもとてもとてもとても参考になりました。今朝、ちょうど教科書の本文をスピーチ風に読ませようとプリントを作っていたので、ベストタイミングでした。あと、先生を見ていて、教員に演技力って本当に必要だなと思いました。
- 近江先生のお話をとても楽しくエンカレッジングな気持ちで聞かせていただきました。文法=音声=コミュニケーション 大変興味深いお話をそしてワークショップをありがとうございました。
- 一見、無味乾燥な文にしか見えなかった教科書の本文が近江先生の手にかかれば、正に息を吹きかけられたように、輝きを持った文に蘇ってしまうのはまるで魔法ですね。つまり、同じ教材を扱っていても、扱う人の腕しだいで変わるということになりということですね。生かすも殺すも教師の力量次第!ということを実感し、こちらの感性を磨く必要があると痛感しました。近江ワールドを体感できて楽しかったです。
- 個性的なご講演、楽しめました。レベルが高くて深く、なかなか授業に活かすのは難しいかな。明日の授業にすぐ役立つということはないけれど、きっとそこに意味があるのだと思います。会話ではなく、モノローグをという点、分かりました。
- 話し手、誰に向かって話をしてなのか。場面設定、目的などを明確にして英文を伝達するというスピーチの仕方はとても参考になりました。英文を意味のあるものにするための方法として有意義であると改めて思いました。ありがとうございました。
- 意味と音とことばに無自覚ではいけないと思いました。先生の芸達者ぶりに心打たれました。ありがとうございました。
- Eye Openingでした。身体を含めたインプットの数々、すばらしかったです。
- 日本人の英語の問題点や実際に中学校で授業として扱うにはどうすれば良いか考えることができました。まずは私が実践してから多人数の生徒を相手にできるか、取り組んでいきたいです。ありがとうございました。
- 自分の行っていた精読の浅さを反省しました。今日のレクチャーを生徒に還元したいと思います。
■ 近況報告(悩み、取り組んでいること)
- 今年は文法指導に力を入れてみたいと思っています。時代遅れかもしれませんが、和文英訳を徹底的に行うつもりです。(初めての試み)
- 教員は忙しいですね。仕事がいつまでも終わりません。新英研にもなかなか来られません。
- 英語表現の授業の進め方について
- No Reading(日本語でも新聞を読まない大学生etc.)を少しでも Reading にしたいと、多読(Pleasure Reading)の試み
●日時: | 2016年5月8日(日) 10:00~17:00 |
●会場: |
★会場がいつもと異なりますのでご注意を! 横浜市技能文化会館 大研修室802(8階) TEL 045-681-6551 〒231-8575 横浜市中区万代町2丁目4番地7 関内駅徒歩5分(関内駅南口の改札を出て右へ進んで下さい) |
●日程: |
近江 誠さん紹介
1941年静岡生まれ。63年南山大学文学部英語学英文学科卒業後、愛知県立時習館高校英語教諭。67年フルブライト奨学生に合格、渡米、70年までボール州立大学、インディアナ大学大学院で「演劇・スピーチ学」を学ぶ。帰国後、非常勤講師、助教授を経て84年より南山短期大学教授。日本コミュニケーション学会会長。名スピーチや名セリフを解釈し、その人の気持ちになりきって朗読をさせるという独自のメソッドは、南山短期大学の学生のTOEFLの点数をわずか2年間で飛躍的に向上させるなど英語の総合力をつけさせることで有名。教え子は、その英語力でオックスフォード大学等各方面にはばたいていっている。 著書に『英語コミュニケーションの理論と実際』(研究社、97年度大学英語教育学会実践賞)など。 |
●参加費: | 2,000円(支部会員1,000円 学生500円) |
●問い合わせ: | 萩原一郎 *詳細情報:http://plazarakuten.co.jp/shineikenkngw/ *事前予約は不要です。当日、会場においで下さい。 |
★次回以降の例会予定:神奈川新英研HP
(2016年4月8日掲載/6月11日更新)