■ 神奈川新英研7月例会

2015年7月
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近況,最近取り組んでいること
授業でうまくいかないこと、悩んでいることなど
神奈川新英研事務局への意見
高校実践報告(2コマ):「高校英語:CAN-DOリストに基づく『英語表現Ⅱ』の授業実践」
概要

●近況,最近取り組んでいること

●授業でうまくいかないこと、悩んでいることなど

●神奈川新英研事務局への意見

●高校実践報告(2コマ):
「高校英語:CAN-DOリストに基づく『英語表現Ⅱ』の授業実践」

吉田章人さん(日本女子大学附属高校)

内容

<第1部>

  1. Ⅰ Can-do リストとは何か
    :Tokyo Disney Landの清掃目標は「赤ちゃんがハイハイできる」くらい清潔に。
    :水泳進級表「水の中を歩くことができる→顔をつける→目をあける→水に浮く→けのびができる →補助具を使って10m→15m泳ぐ→面かぶりクロール15m→息つぎクロール→クロール25m」
    各国における指標:Canadian Language Benchmarks 2000のReadingの到達目標の紹介
    日本における指標:文科省有識者会議は「アジアトップ級」?の英語力(朝日新聞2014.10.6)
    英検Can-do List Readingの例、KASUMI CAN-DO GRADE Readingの例
    各学校・機関における指標:小学3年からの外国語活動、中学、高校、大学では?
    →教育における目標設定の重要性
    :「生徒の希望はどこにあるか」をつかむ→「各教師の対応」
  2. 科目「英語表現」とはどんな科目か
    学習指導要領より・・・4技能の内のspeaking/listening+writingを目標としたが・・・。
    各学校での実施状況・・・採用されている教科書から見ると、writing中心、grammar中心、大学受験を前提としている現場が多い。(Vision Quest, Dual Scope, Main Streamなど)
    現場がかかえる問題・・・「英語表現」に求める生徒と教師の要求の相違、「使える英語」か否か。
    • 自己表現活動より文法シラバス中心の教科書を選んでいる(選ばざるをえない)。
    • 表現の面白さや論理の展開方法を学ばせたり、表現活動を取り入れたい。
    • (中井弘一「高等学校 英語表現に求めたい活動」より
  3. Can-do リストをどう授業に活かすか ~科目「英語表現Ⅱ」を題材として~
    • 2年生「英語表現Ⅱ」の目標:「自分が興味のある事柄を説明し、その特徴や素晴らしさを話したり、書いたりして、相手に伝えることができる」speaking能力(発表とやりとり)、writing能力
    • 教科書:MAINSTREAM English ExpressionⅡ(増進堂)
    • 持参するもの:教科書、専用ファイル、辞書(電子辞書可、スマートフォン不可)
    • 評価:筆記試験(年4回、50分、100点満点(話したり書いたりする上で基本となる語彙、文法能力、ライティング能力を問う)、実技試験(年2回、スピーチの実技試験)、提出物及び提出課題、授業中の活動(コミュニケーション活動への意欲的な取り組み)
    • 年間指導計画の例:前期中間試験までの授業計画・・・小目標を重ねて最終目標に到達するように。
    回数 内容 教材 扱う技能
    1 自己紹介文を書くことができる 教科書pp.5-7 Writing
    2, 3 意見を述べることができる 自主教材 L&R  S&W
    4 お薦めの場所を説明する文を書くことができる 教科書
    pp.9-11
    Writing
    5, 6, 7 意見に対する理由を無生物主語で述べることができる 教科書+
    自主教材
    L&R  S&W
    8, 9 思い出の品にまつわる物語を書くことができる 教科書+
    自主教材
    Writing
    10 時制を用いて効果的に物語を書くことができる 自主教材 Writing
    11 話法を用いて効果的に物語を書くことができる 教科書p.12,16 Writing
    12, 13 スピーチ原稿の作成(英語で自分の意見を理由と共に述べ、さらに具体例でサポートした説得力ある文章) 自主教材 Worksheet、Giving answers

<第2部>

目標の設定: 生徒と教師が目標を共有すること
★生徒はこの授業を通して・・・A どんな技能を身につけるのか B 何を学ぶのか
指導計画:目標をスモール・ステップ(小目標)に分解して、並べ替える
★目標を達成するためには・・・A 何を学習するのか B それをいつやるのか
3.教材の選定と作成:教科書で、教えるために
  A 教科書の中で、小目標を扱う課を選定する
  B A以外で必要な自主教材を作成する


<第3部>

自主教材による授業
教科書を使用した授業
展開例:
(0)Warm-up・・発声練習、歌、ビンゴ、クイズなど準備(生徒の状況により無くても良い)

Oral Introduction・・題材に興味をもたせる働き、新語・新文法の導入、具体から抽象への導入
精読:Explanation英語では伝えられない内容は日本語で、英文構造や指示語など。
音読:Reading Aloud 教材を理解している読み方か。
(4)まとめ:consolidation まとめの活動(話す、書く)、次回までの宿題にすることもあり。
3.生徒の作文の例・・・ ライティング活動用ワークシートより転載
    (吉田さんは生徒の作文に添削はしないで、コメントを書くことにしています。)

タイトル: Expresssing Yourself
Step1 見せたいものを決め、それについてどのような思い出を話すか整理しましょう。

Things to show: Letters
Description: The letters which I got from friends when I graduated from a junior high school.
Memory(when, where, who, what, how?):.I received from friends on the day of the graduation ceremony of the junior high school.
Message to audience:Though the letter is not convenient, it is not bad

Step2 メモをもとに、英文を書きましょう。

 I'd like to show you some things what I was given it in the days of a kindergarten. As you see the character that everybody knows this, Stuffed toy of Pooh. When I ran a high fever, father bought this stuffed toy. I still learn joy at that time. Not only this memory but also I used it is made with position of the drama club of the second grade at a junior high school. It was a very impressive position. I think that the memory comes up in various places in my life.
(生徒作品そのまま)

吉田さんのコメント:I think those letters encourage you to do your best.

Step1 見せたいものを決め、それについてどのような思い出を話すか整理しましょう。

Things to show: Stuffed toy of Pooh
Description::It is memorable for me.
Memory:I was given it in the days of a kindergarten.
I had father win it when I ran a high fever.
Message to audience:The memory comes up in various places in my life

Step2 メモをもとに、英文を書きましょう。

 I'd like to show you some things what I was given it in the days of a kindergarten. As you see the character that everybody knows this, Stuffed toy of Pooh. When I ran a high fever, father bought this stuffed toy. I still learn joy at that time. Not only this memory but also I used it is made with position of the drama club of the second grade at a junior high school. It was a very impressive position. I think that the memory comes up in various places in my life.
(生徒作品そのまま)

吉田さんのコメント:Wow! That stuffed toy reminds you of your father and the story.

<参加者の感想>


●日時: 2015年7月11日(土) 午後3:30~7:00

3:20 ~ 受付開始
3:30 ~ 5:00 高校レポート [担当:萩原]
5:00 ~ 5:15 休憩
5:15 ~ 6:45 高校レポート [担当:萩原]
6:45 ~ 7:00 アンケート記入・事務連絡
●会場: 大倉山記念館 第4集会室 (Tel. 045-544-1881)
(東急東横線「大倉山」下車 徒歩5分
改札口を右に出て右折、急坂上る)

より大きな地図で 大倉山記念館までのルート を表示
●高校実践報告(2コマ):
「高校英語:CAN-DOリストに基づく『英語表現Ⅱ』の授業実践」
吉田章人さん(日本女子大学附属高校)
レポーターから:文部科学省が推奨する「CAN-DOリスト」を、学校教育の現場でどのように生かすことができるかについて考えます。一例として今年度、勤務校で担当している「英語表現Ⅱ」の授業実践を中心に、CAN-DOリストの作成と、指導計画、教材作成、授業、評価への活用の実際を報告いたします。
●会場費: 500円(支部会員200円 学生200円)
[当日会員登録(年会費2000円)で割引適用]
●問い合わせ: 萩原一郎 クリックするとメーラが開きます。

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(2015年8月30日更新)