■ 群馬新英研6月例会
レポート①「3年生に現在完了をどう教えたか」
大栗健二さん(中)
日本語の経験しかない多くの中学生にとって、「現在完了」という考え方を理解するのはなかなか大変です。理解をしやすくするために、大栗さんは完了形の4分類の内、「継続」から始めるそうです。
さらに、中学生が混乱しやすいのは、過去分詞が完了形のみならず受動態でも使われていることです。「楽しい英文法(林野滋樹)」にも書かれていることを参考に説明しているそうです。すなわち、「何かが使われたused状態」(受け身)を、私が「持つhave」、すなわち 現在までたぐりよせた状態、それが完了形だという説明です。
説明の後は、「夢の会話」と称して、現在完了(継続)を含んだ対話(ある程度フォーマットが決まっている)を生徒に書かせます。ただし「夢の会話」ですから、自由に「経験」を書くことが出来ます。
... His name is Mario. We have been good friends for ten years. ... We are going to play games together. I want to run with him. ....
などです。
このほか、縦横にびっしりと並んだアルファベットから、単語を見つけ出し、I've found it.と言わせて、楽しみながら自然と完了形を使う活動(単語発見ゲーム)なども、さまざま工夫をしているとのことでした。
レポート②「五行詩で自己表現」
見城昌平(高・定)
定時制に来ている生徒の多くは、人前で話したり自分の考えを主張したりするのが苦手です。英語の学習を通して、自分の考えや気持ちを表現する機会を増やそうと思い、教科書を使った学習と並行して、少しずつ「英語の詩」を書かせることにしました。
せっかくですので、群馬県の詩人・星野富弘さんの詩を読みながら、生徒にも書かせようとしましたが、尋ねてみると彼を知っている生徒は一人もいませんでした。星野富弘さんが口に筆をくわえて描いた絵や詩を見せ、さらに、英訳も示しました。短い詩でも、自分の気持ちを表現していることを知ってもらいたかったからです。
生徒たちが書きやすいように、いわゆる「五行詩」の形を示して、毎時間10分程度の取り組みをし、間隔を置きながら日数をかけて作品を仕上げさせました。
講読『Freedom Writers Diary』
2つのレポートに時間を使ってしまい、あまり読み進めることが出来ませんでした。
今回読んだのは、ズラータをクロアチアン・ホールに迎えたときの日記です。生徒たちは、同じ年の「世界的に有名な著者」が、実は自分たちと変わらない苦しみを経験したり、また、楽しみを持っていることを実感します。
一方、普段民族主義や差別の不正を訴える大人が、ズラータに「君の国籍は?」などという質問をするのに呆れてしまいますが、ズラータは「人間です」と切りかえします。
比較的読みやすい箇所でした。
日時: | 2014年6月22日(日)14:00 ~ 17:00 |
場所: |
前橋プラザ元気21 5階・第52会議室 (エレベーター前の通路と反対側の通路の部屋です。→平面図) 前橋市本町2-12-1 Tel 027-210-2199「中央公民館(前橋プラザ元気21内)」
より大きな地図で 前橋プラザ元気21および契約駐車場 を表示
※JR前橋駅から徒歩10分/中央前橋駅から徒歩5分 |
内容: |
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連絡・ 問合せ先: |
加藤彰男 見城昌平 |
今後の 例会予定: |
(7月なし)・ 8月24日・9月28日・10月26日・11月30日 |
群馬からだと、高崎―東京―京都と新幹線を乗り継いで約3時間半。片道16,950円也。
安く、しかも空き時間を作りたい人にお勧めなのは高速夜行バスです。日本中央バスのシルクライナーを利用すれば、夜群馬を出発し、朝7時頃に京都へ到着します。帰りの出発も夜ですから、オプショナルツアーにも参加できます。費用は片道8500円~9200円で、往復割引もあります。
時刻表や乗降場所など、詳しくは日本中央バスのホームページをご覧ください。
見城 はシルクライナーで大会に参加します。過去に使ったこともありますので、ご質問があればどうぞ。
(2014年5月26日掲載/6月29日更新)
※駐車場空き情報(右のQRコード)