■ 神奈川新英研6月例会

2012年6月
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2012年6月16日 大倉山記念館にて 参加者 19名

●近況,最近取り組んでいること

●授業でうまくいかず悩んでいることなど

●事務局への意見

●中学実践報告「世界は君を待っている ~映像と長文で巡る世界の現場~」

泉康夫さん(川崎市立白鳥中学校)

 会報担当・和田は「泉さんは,英語の力をつける帯活動もされながら,教員として,人として『何を伝えるか』を見失わない,信念のある発表をしてくださいます。」と新英研MLに投稿しました。その通りの内容でした。多くの参加者が感銘を受けたと思います。『チェルノブイリ・ハート』に記録されたベラルーシの障害を持った子どもたちの悲劇,それがフクシマを中心に繰り返されるのは確実であり,私たちに出来るのはこれ以上,上乗せしないように「即時に脱原発」していくことなのだと私は確信を深めました。

泉さん

自主教材

チェルノブイリを扱う

質疑応答+意見交換

参加者の感想

●高校実践報告:「私の苦手なアウトプット型の授業をやってみた」

倉本和晃さん(慶應義塾高校)

 「倉本さんが『平和をつくった世界の20人 』クリックするとAmazonで、該当の書籍のページを開くことが出来ます。の原書を使って,マザーテレサなどの人物を順番に取り上げ,『本文内容でプレゼンする人+ネットなどでその人物を調べる人』のペアワークで行った授業を発表されます。」と新英研MLに会報担当・和田が投稿したのを読まれた作間先生(『平和をつくった世界の20人 』共同翻訳者)が参加してくださいました。
 この『平和をつくった世界の20人 』(岩波ジュニア新書)クリックするとAmazonで、該当の書籍のページを開くことが出来ます。は原書Great Peace Makersにアメリカで出会われた淺川先生が翻訳されたものです。本文に関する発問がすばらしい。HPもあります。この教材を使った実践が広まるといいですね。

倉本さん

授業

  1. New Words & Phrases:先渡し
    740material名詞材料
    741beware動詞気をつける
    740serve as AAとして役立つThis box will serve as a desk.
    741rely on AAに頼るWe can't rely on the weather report very much.
  2. Phrase Reading & Translation:先渡し
    L7 What a Successful Reader Needs
    Reading serves as a window /
    to the world around us.//
    We read newspapers,/
    popular magazines,/
    fiction,/
    and other materials.//
    第7課 上手な読み手が必要とするもの
    リーディングは[読むこと]は窓として役立っている/
    私たちを取り巻く世界への//
    私たちは新聞を読む/
    大衆雑誌や/
    フィクション/
    およびその他の(読みの)題材を//
  3. Attention Pointer:教科書にある小さなコーナーで「例示のディスコースマーカーを丸で囲みなさい」「トピックセンテンスに下線を引きなさい」などの指示。
  4. Comprehension:教科書で見開き2ページ。
  5. TF, QA  ワークシートの表に「Lesson 7 全文(540words)」,裏にTF, QA。  まず「lesson 7を読みなさい。左から右へ進み,戻らないこと。5W1Hを拾いながらためていきなさい。読めたら時間を記入しなさい(制限時間5分)。今度は裏返してTFをしなさい(1分)。」  540 words ÷( ) sec×60(1分に換算)×( ) correct answers ÷ 12 questions=Score ( ) →グラフに記入させる。
  6. Fill in the Blanks, 音読,Dictoglos:再現(ライティング)  Fill in the Blanksは,本文の10語をはじめの1字を残して墨塗りしてあるので書き出す。ペアでもグループでも良いので1人でやらないというルール。  音読は,スラッシュを入れながら行う。次に起立して各自のペースで行う。次に,ペアで読み終わった方が消しゴムを取る(和田玲さんのセミナーで習った)。  Dictoglossは,音声を聞いてメモを取り,メモを元に再現(Text Reconstruction)を行う。自分の表現でよい。
  7. Discussion & Writing:自己表現(ライティング)
  8. Summary Presentation:再現(スピーキング)
  9. Research Presentation:自己表現(スピーキング) (Presentation Tips) ・ 今後の課題:「Discussion & Writingにおけるライティングの正確さ」「Presentationにおける質疑応答の活発化」

番外編

質疑応答+意見交換

参加者の感想




●日時: 2012年6月16日(土) 午後3:30~7:00

2:00 ~ 3:00 会員総会
3:20 ~ 受付開始
3:30 ~ 5:00 中学実践報告 [担当:日比]
5:00 ~ 5:15 休憩
5:15 ~ 6:45 高校実践報告 [担当:萩原]
6:45 ~ 7:00 アンケート記入・事務連絡
●会場: 大倉山記念館 第1集会室 (Tel. 045-544-1881)
(東急東横線「大倉山」下車 徒歩5分
 改札口を右に出て右折、急坂上る)

より大きな地図で 大倉山記念館までのルート を表示
●会場費:500円(支部会員200円 学生200円)
[当日会員登録(年会費2,000円)で割引適用]
●中学実践報告: 「世界は君を待っている ~映像と長文で巡る世界の現場~」
泉康夫さん(川崎市立白鳥中学校)
レポーターから:
 言語活動というラチもないおしゃべりに明け暮れる毎日ですが、私自身の関心は旧日本軍によるマレーシア住民虐殺やルワンダでのツチ族虐殺、児童労働、子ども兵士、カンボジアの残留地雷、米軍によるベトナムでの枯葉剤撒布、ビルマ民主化闘争、フィリピンのゴミ山、ペシャワール会によるアフガニスタン水利事業、アフガン女性の苦しみなど、マクロな視点からの学習活動にあります。こうした世界の現実をここ数年、英語の教室にどう取りこんでいるか。発表では「チェルノブイリと子どもたち」を例に採り、その方法を紹介します。
会報担当より:
 以前お知らせした内容「山田雄一郎教授(広島修道大学)が開発した『モジュール式英語の基礎』をやってみる」から変更しておりますのでご注意下さい。
●高校実践報告: 「私の苦手なoutput型の授業をやってみた」
倉本和晃さん(慶應義塾高校)
レポーターから:
 私が中・高生時代に経験した英語の授業は、インプット活動が中心。アウトプット活動といえば、英訳に限られていたと記憶しています。アウトプットの重要性は認識していますが、学習者としての経験が不足しているため、自分の授業ではあまり取り上げてきませんでした。そんな私が試みたアウトプット活動。四苦八苦ぶりをご覧あれ。
●お問い合わせ: 萩原一郎 e-mail

2012年度 支部会費納入のお願い

 皆様には日頃より神奈川新英語教育研究会の活動にご理解、ご協力をいただき心より感謝申し上げます。神奈川新英語教育研究会は、皆様に支えられて40年の歴史を刻んできました。おかげさまで今年度の活動も順調で、5月の一日研修会は34名もの方々に参加していただき、実り多い研究会活動を行っております。6月以降もより充実した例会活動を企画しておりますので、是非お時間を見つけて大倉山記念館に足を運んでいただけると嬉しく思います。
 さて、現在、郵送または電子メールの添付ファイルで毎月約200名の方に会報を送付しており、安定した支部活動を可能にするためには、できるだけ多くの方の支部会費納入が必要となります。まだ今年度の支部会費をお納めになっていない方は、以下の方法でお支払いいただくよう、よろしくお願い致します。(封筒に貼ってある宛名のシールに「納入済」と印刷された方は支部会費をいただいている方です)

  • ◇例会で、会計担当者に2,000円をお支払いいただく。
  • ◇80円切手25枚を送っていただく。
    (送付先についてはお手数ですが、萩原一郎 e-mailへお尋ねください。)

 会費を納入された方には、1年に10回、支部例会の詳細な報告を載せた支部会報を 送付するほか、5月の一日研修会の参加費が1,000円(未会員は2,000 円)、毎月の例会の参加費が200円(未会員は500円)となります。


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(2012年6月7日掲載/11月10日更新)