■ 群馬新英研5月例会

2010年5月
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4月5月6月9月10月11月
 5月23日(日)、前橋プラザ元気21 5F・第52会議室にて。いろいろな事情で3人の参加でした。

5月例会


講読『Driving Miss Daisy』:

使用しているテキスト
Daisyから差し出され小さな包みを開きながらHokeのセリフ
Ain' nobody ever give me a book.
(Laboriously reads the cover.) Hand Writing Copy Book ― Grade Five.

 この前の場面(Daisyが亡き夫の墓掃除に来ていた)での対話を思い出しました。Hokeは字がよく読めなかったのでした。
 場面がかわり、BoolieとHokeが新しい車に。前の車はHokeが買い取っていた。

実践レポート:『定時制の授業とHR』

 沼田高校定時制に転勤した見城さん。早速1年生・男子11人、女子7人の担任となって奮闘中。ほとんどの全員が入学以来、遅刻や欠席も無く登校している。授業開始前のSHRが無く、休み時間は5分。帰宅前のSHRが5分程度なので「学級通信」(日刊)を出して、担任と生徒(及び家庭)との共通の話題となるようにしている。多彩な内容でなかなか面白い。
 英語科担当は見城さん1人。1年英語Ⅰ・2単位、2年英語Ⅰ・2単位、3年オーラルコミュニケーション・2単位、3年の通信科目として英語Ⅱ・3単位のすべての授業を一人で行っている。(通信制の授業を併修し3年間で卒業できるシステムがある。)
 <授業で目指していること>
  1. 簡単な英語が音読できること。身の回りの英語(単語レベルも含む)が読めること
  2. 英語と日本語の違い、特に語順などの違いに気がつくと共に、ただ「違う」のではなく、世界中の人がそれぞれ違うことを「当然」と思っていることを知ること
  3. 丁寧に正確に読み書きをしないと、人に自分が理解してもらえない事を知ること
 初めて定時制の生徒の授業を持つにあたり、果たして彼らがどれくらいの力を持っているのか分からなかったが、フリガナに頼るのでは、英語をやっている気もしないだろうから、フリガナを振ることを認めながらも、「アルファベットを見て読む」方向へもっていき、「自分の力で英語を音読できる」ことを1つの目標に設定。
 生徒間の力の差が大きいのはどの学年も同じで、「授業についていけない生徒のないようにする」ことを重視し、進度は二の次にしている。毎時間、無理の無い授業プリントを用意して、じっくりと取り組ませている様子が分かる。理解の遅い生徒の個別指導をしていると他の生徒が私語を始めるといった状況もあるようだ。当初は牽制し合ってか、音読をほとんどの生徒がしようとしなかったが、最近は声が出るようになってきた。全員が起立して、個々のペースで一定の範囲を指示された回数音読し、終わったら着席、という方法をとっている。この場面では声も出すし、個別に音読指導もできる。
 4月28日の学級通信にこんな記事も。
感心した英語の授業
 正直なところ、最初の英語の授業はとても心配でした。皆さんの声があまり出なかったからです。でも、今日の授業は良かった。声が出るようになってきた。それに読みの練習をしたときに、読み方の質問をしてくれた。
 それが何よりも大切! 授業では分からないことを放置しない。しかも、質問が多いほどいいことなのです。今日の授業中は100以上の質問があったと思います。とても積極的な授業態度でした。
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(2010年11月24日更新)