■ 埼玉北部サークル1月例会

2009年1月
'03年'04年'05年'06年'07年'08年'09年'10年'16年
1月3月5月7月10月
 1月25日、深谷パティオに9名参加。

1 レポート「オーラル授業でのプレゼンテーション」

竹内悟先生(鴻巣高校)
 3年生の選択オーラルの授業で、4月からテーマは自由で1分以上の発表を行った報告。まず日本語で原稿を作成させます。選んだトピックは身の回りのこともありましたが、「地球温暖化」「グローバル化と英語教育」「食糧危機」など世界と未来に対して真剣に考えた原稿が集まりました。推薦入試の「小論文対策」ともうまくリンクできました。原稿を英語に直すに当ってはALTと協働で生徒に対しての個別指導になりました。その中で、できる限り生徒のオリジナリテイを大切にしました。10月に2日間にわたって発表。ALTとともにコンテンツ・デリバリー・発音・速度等を評価基準に3段階で評価しました。
 参加者からはその内容のレベルの高さと生徒の意欲を引き出す実践を評価する感想が寄せられました。また
「聴いている生徒の感想がスピーカーに伝えられるとさらに励みになるのでは」
「スピーチについてデイスカッションできるとされに楽しい」
「ビデオを撮っておくと来年の生徒が行う際にイメージを与えられる」
「スピーチに向けて、①正確な読み ②気持ちを込めた読み ③暗誦 ④表現を高める工夫 ⑤本番並にやってみる、というステップを踏んだ指導が重要」
などの感想が出されました。

2 交流「留学生が語るFinlandとFinlandの教育」

スピーカーHenna Ylikulju(鴻巣高校在学中)
 世界一の学力を生み出すフィンランド教育とは? 留学生のHennaさんからいろいろなことをお聴きしました。
 日本の学校との一番の違いは教育が『競争』とは無縁なこと。義務教育は9年間ですが、ほぼ全ての生徒が3年制あるいは4年制の高校か専門学校に進学します。そこには学校間格差がありません。
 Hennaさんは日本に来て高校に格差があることが理解できなかったそうです。それは、フィンランドの学習法が学び合いを基本としているからです。生徒どうしがペアーを作り学習活動の基本となります。それがさらにグループワークと発展していきます。
 テストは基本的には日本のようなものではなく、エッセイだそうで、先生がコメントを書いて評価をするそうです。もちろんクラスサイズは20人以下だそうです。授業は先生が質問を生徒にして、それをグループ考えペーパーに仕上げる形式で、ペアーも1週間で交替するそうです。Hennaさんの「生徒により自由が与えられているから、興味がわく。興味がわくと自分のために勉強するようになる」という言葉が印象に残りました。

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(2009年6月21日掲載)