■ 神奈川新英研12月例会

2009年12月
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 12月12日、大倉山記念館にて、参加者17名。

近況、最近取り組んでいること

授業でうまくいかないこと、悩んでいることなど

実践報告(高校)「地球感覚の育成」

田中祥一さん(県立藤沢総合高校)

 カカオを収穫する児童労働に従事しているのに、その製品であるチョコレートを食べたことがない、貧しいガーナの子どもたち。テレビ番組「あいのり」でお気楽な旅をしている、豊かな日本の若者たち。彼らがガーナの子どもたちと知り合って、チョコレートを食べさせてあげたいが、どうしようか真剣に悩む…。そういう番組に出会えたのは、長年に渡って、国際理解教育のあり方を模索し、問題意識を温めていらっしゃった田中先生だからこそだと感じます。「現職校は9年目、来年で異動。今度の学校で出来るだろうか…」とおっしゃっていましたが、また、いろいろな実践を私たちに教えてください。

<レポーターから>

<勤務校での授業>

<年間予定>

実践報告(中学)「1年間、中学英語を教えて」

森 延生さん(東京都市大学等々力中学校)

 これまで女子高で勤務されてきた森先生の初めての中学での授業実践報告です。

<学校>

 東京都市大学等々力中学校・高等学校。中学9クラス、高校9クラス、専任教員41名、事務室4名、講師数19名。ALTはイギリス人とカナダ人。

<授業>

 パワーポイントでの授業:森先生は、前任校の化学室を「モーリー・ルーム」として、パワーポイントを使った授業を展開していた。現在の等々力中学ではベトナム製の木製ワゴンを購入、「モーリー・ルーム移動コンパクト車」と称して、コンピュータとプロジェクターを搭載、黒地に白布を貼ったスクリーンを黒板に設置して、パワーポイントの文字を投影している。設営準備は時間がかかるが、その間に復習問題をさせている。

<授業の流れ>

  1. 導入・Warm Up=復習プリント(B5版で「Review!」と題して「Let's learn by heart!」で暗記させる10文を提示、さらに文法問題を5問程度)、英語の歌、英字新聞(2009年度は毎日新聞の英語版やデイリー読売を利用し、プリントは配布した上で、パワーポイントで穴埋めさせたりしている。2008年度は写真と英語のキャプション。またはインターネットで「写真+英語の記事」と「同じ写真+日本文」をB5の上下で提示)、日本クイズ(ドイツ人の友だちにもらったもの。AとBの札を示して答える)
  2. 展開=教科書の新出単語・音読→本文板書・解説(述語動詞に赤で三角をつける)→日本語訳→音読→スライド→日本語訳ノート記入→DVD→穴埋めetc.パワーポイントで1区切りずつ、英文和訳し、最後に全訳を冒頭に提示。
  3. まとめ・Wrap Up=教科書プリント配布→日本語訳確認(ジャンケンして音読組と和訳組でロールプレイ=夏の全国大会で知った海木先生の方法)、
  4. 課題(宿題)・「単語テスト」:英単語10語を和訳、日本語10語を英訳、全部で20問出して「次の日本語は英語に、英語は日本語にしなさい。20問中の10問に解答しなさい」という指示文で10点満点。20問答えた生徒には○をつけ、10点とする。少しでも達成感を与える。苦手な生徒も取り組める。

<質疑>

Q:初めて中1になっての授業は?
A:フラッシュカード作り。ディクテーション。血液型がABなので順応しちゃう。ディズニーランドのように「今日は何かが違う」というコンセプトで授業している。

<参加者の感想>

(連絡先:萩原一郎)

(2010年10月12日更新)


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