■ 西三河英語サークル6・7月例会
2008年6月/7月
 6月28日に特別例会、7月25日に金曜例会を開きました。まとめて報告。

1 弘山先生(高)

(1) mapping
 長文をスラッシュ毎に読んだ後、その内容を表すように、キーワードをmappingします。それをつないで、英文内容を要約する練習です。自分の知っている構文で、あれこれ言ってみるのです。授業では教師(JT、AET)がモデルを示し、生徒はその要領を真似してペアワークで行います。
(2) Writing自己表現
 My plan for this summer is to …..の形で英文を作ります。それを、ペアでインタビュー(What is your plan for this summer?)、インタビューシートにメモします。そして提出。教師が生徒の作品を名前は伏せてプリントにします。次の授業で、誰の作品かあてるアクティビティをしました。
(3) ドラゴン・イングリッシュ
 「ドラゴン桜」のモデルでもある竹岡広信さんの新刊が出たので読みました。(a)「ドラゴン・イングリッシュ 必修英単語1000」と(b)「大学受験のための英文熟考(上・下)」です。
(a)は、竹岡さんが主催する塾で使っている単語集ですが、単語の解説がユニークで、語源や背景などの説明にスペースをとっています。
(b)は、入試問題英文の解説ですが、講義を収録したCDが付いていて、その解説の仕方が分かりやすいと思いました。

2 丹下先生(小)

(1)小学校での英語教育実践
 小学校での実践です。現在、小学校では「総合的な時間」を使って、各校が目的を定めて導入しています。勤務校では6年生で年間20時間を英語(国際理解)活動に当てています。行っている内容は、「お互いを知ろう」(あいさつ、好き嫌いの問いかけ)、「外国の人に会ったら」(名前・国を聞く答える)、「電話で話そう」(電話でのやり取り)、「私の一日」(一日の行動の説明)、「買い物に行こう」(買い物での表現)、それに、「つながろう世界」(世界の様々な状況を知る、考える、提言する)です。「つながろう世界」では、カンボジアの地雷、アフガニスタン、マザーテレサなどを学び、その都度特別講師を招きました。
 英語を学ぶことで、「私」が前面に出すことが求められ、個の確立をはかることができ、また、異文化が取り上げられ、様々な物の見方が学べるという利点はあるが、英語の導入期に小学校教師が指導して混乱を招く危険性や、国語による思考力の育成が先ではないかという疑問もあります。

3 山田先生(大)

(1)新学習指導要領を読む
 新学習指導要領によって、中学校英語がどう変わるか、のレポート。
 改定の特徴は
(a)小学校の外国語活動の必修、
(b)中学英語時間数増と内容の「充実」(ゆとり教育から詰め込み教育へ)、
(c)道徳を各教科でも指導、です。
 具体的には、(b)に関連しては、内容的に高度になる、900語から1200語に増と制限の撤廃、フォニックスの導入、文法指導の再評価、などです。1時間増えただけでこんなにもできるのか、と言う印象です。また、(c)に関しては、題材に偉人伝記、「模範的なよい子」の一日、等の変化が起こると考えられます。

4 村瀬(高)

(1)自己表現を使ってTeam Teaching
 今年の新英研全国大会の発表内容です。writingやOCの授業のTTでは、基本的には自己表現を利用した授業を行います。流れは、教科書のテーマをもとに
(a)教員が例を見せる、
(b)生徒が自己表現、
(c)発表、
(d)AETによる添削、
です。
 テーマは、家族の紹介、夏休み(冬休み)の出来事、印象に残っている旅行、嬉しかったこと、感動したこと、卒業後にやってみたいこと(夢)、仮定法を使って、自分の事実はどれ、自分の名前の漢字を説明、などです。発表方法は、ペアワーク、ボランティア(指名)による発表が中心ですが、3択クイズにして発表(ニセの答えを作って3択問題を生徒が作る)などです。漢字の説明は、AETに答えを当てさせる、というクイズにします。

(2008年9月11日)
(連絡先:村瀬敏浩)