■ 群馬新英研11月例会

2008年11月
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6月9月11月
 11月16日(日)に5名で行いました。
 9月・10月に引き続き、「子どもの権利委員会」の英訳がメインですが、最初に2名からミニ・実践レポートがありました。

群馬新英研11月例会報告

1)音読を通して、生徒全員に授業に集中させる工夫

齋藤理一郎さん(玉村高)
 実際に例会の参加者が、生徒になって指示を受けてやってみました。
 まず、教科書の1つのセクションを全てチャンクで視覚的に(スペースを使って)分けてあるプリントを渡されます。
 生徒は順に1人が1つの句を、次々に、しかもできるだけ自然に続くように読んでいきます。先生はストップウォッチで読み終わるまでの時間を正確に計り結果が知らされます。
 再度同じ事をやるのですが、1回目よりも速く読むように指示があり、各人が短縮時間の目標を言います。合計短縮時間を確認した上で、再度読み直します。
 ゲーム感覚で取り組みながらも、緊張感を持って目標時間達成のために全員が人の音読にも耳を傾けながら、音読に集中をさせることが出来るという工夫です。

2)最新の英語ニュースと、オバマ候補のスピーチ

見城昌平(沼田高)
 「1日1分英字新聞」というメールマガジンに加筆・訂正をしてプリントにして、授業の冒頭で音読や、英文の語法・語彙、記事内容の確認などをしています。プリントの裏面には、生徒に読ませたい新聞記事等のストックから、適当なものを印刷することにしています。内容は、言語関連のほか、社会や自然科学など多岐に渡っています。
 また、アメリカの大統領選挙の直後には、オバマ候補の勝利宣言スピーチの全文と対訳をプリントし配布。約5分ずつに分け3回の授業で、CDに入れた音声を聞かせました。分かりやすい内容であることに生徒は意外性を感じたようで、予想していた以上に生徒は熱心に耳を傾けていました。
 なお、内容に関して"the bombs fell on our harbor"の「湾」とは何湾のことか、"a preacher from Atlanta who told a people that "We Shall Overcome."の牧師とは誰のことかなどを問いかけてみました。

3)国連子どもの権利委員会へ送る「基礎報告書の英訳文検討

 子どもの権利条約に関する政府報告に対するカウンター・レポートの英訳作業です。分担して英訳をしたものを、例会の場で推敲をしています。英語の表現に迷うことも少なくありませんが、それ以上に日本と外国の文化や習慣の違いをいかに理解してもらえるかといことや、執筆者がどんな気持ちで書いたのかをどう表現するのが適当かなどを考えて、思っていた以上に手間がかかりますが、普段の授業ではない経験ができて良い経験となっています。

(2009年1月6日)