■ 千葉支部5月例会

2008年5月
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3月5月
 5月24日(土)午後2時より柏中央公民館にて。

講演会

 元千葉新英研事務局長の家森二郎さんの「イギリス桃源郷の日々」と題する興味深い講演でした。
  定年退職後、英語を楽しみたいという一心で昔から行きたかったイギリスへ。今さら英文学にも興味ないしということで、前から関心のあった考古学を学ぼうと軽いノリでケルト史をということに決定。イギリスは、ある程度の英語力がありお金を払ってくれさえすれば留学生大歓迎という方針だそうで、世界中から留学生が来ていたが、身銭を切って来ているのは日本人くらい。アフリカやアジア各国はもっぱら国費で。同じ寮のアフリカから来ている青年は一日の食事をリンゴ1個で済ますこともあるくらいの節約振り。中国の青年は警察幹部の一人息子で、やることが豪華。自分も食べることと飲むことに置いてはお金を惜しまず。
  まずは大学の授業に付いて行けるようにLanguage Centreによる特訓講座。その中心がEssayの書き方とAcademic Writingの特訓。示された10の例文のうちどれがAcademicでないかと聞かれ、どれもまともな英文だったので迷っていたら、全てacademicじゃないと言われぼう然。身近な話題でのプレゼンもさせられ、PowerPointも初体験。迷った揚げ句に「ニューカッスル市と船橋市のごみ処理比較」をテーマに。クラスや寮仲間に助けられ何とか無事終了。
  9月下旬から大学が始まった。Introduction to ArchaeologyとPrehistoric Britainの2科目を履修。教授はひたすらPowerPointで講義。学生はひたすら話しをノートに取る。そのPowerPointファイルを寮のLANでゲットできるのを知るまではとてもではないが授業について行けなかった。そのため空き時間は全て図書館で過ごすことになるが、無尽蔵と思われる数の本と自分の勉強だけのためだけにあるたっぷりとした時間があることに大いに満足。
  寮では10人くらいに1つのキッチンが割り当てられ、そこで過ごす時間が唯一の人とのコミュニケーションの時間。たくさんの友だちができ、近いうちにその中の一人が来日する予定。
  定期テストもあったのだが、そのための勉強をたくさんしなければならないので受けなかった。教授にその話しをしたら不思議な顏をされた。単位も申請すればもらえるのだが、それもしなかった。
  プレゼンの成績表や論文の実物も見せていただき、定年退職後は、こういうぜいたくな過ごし方もあるのかと、私も10数年後を楽しみに思った。ちなみに家森さんは今、日本語教師を韓国でするという夢を持って、新宿にある学校で420時間の授業時間を消化するために毎日頑張っている。

総会

 残りの5分で総会をやり、無事に2008年度の講演会・総会を終えた千葉でした。

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(連絡先:宇野智之)
(2008年2008年9月9日)