■ 神奈川新英研4月例会
2006年4月
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2月3月4月5月6月7月11月12月
 4月22日、大倉山記念館にて、参加者8名。

●実践報告(中学)

「遠藤先生(川崎・中学)の『脳トレ8段階法』をやってみる」

泉康夫さん(川崎市立南加瀬中)
  声に出して読む工夫を8段階で行い、生徒に「自分は読めるんだ!」と感じさせる、巧みな手法を教えていただきました。
(1)レポーターから
 教科書を音読する力をUPさせる目的で「脳トレ」を やってみました。驚くほどUPしました。学力が低位の子も音読に自信を持つことができる優れた学習方法だと思います。
(2)授業実践
・ 脳トレ8段階法(B4のプリントを片面4分割で両面で8部分できるので紙を折りながら活動する)
ステップ1:
速読講座(大胆に読む)一人→全体→ペア→先生と一緒に、と4回読む。読めた単語をチェックし、報告する(「29分の16」のように。そして2回で16→19のように読めた単語が確実に増えるため、生徒は自信がつく。)
ステップ2:
単語・熟語インプット講座(意味を確認する) speak「話す」のように9語取り上げてある
ステップ3:
変換リーディングに挑戦!!講座(単語に慣れる)
「Do あなた speak英語or Swahili at home?」のように日本語と英語が混ぜてある。
ステップ4:
文法ひとかじり講座(授業でやったことを思い出す)
ステップ5:
フレーズ・リーディング講座1(後戻りなしで理解する)
ステップ6:
フレーズ・リーディング講座2(目標120秒)
ステップ7:
フレーズ・リーディング講座3(目標20秒)
ステップ8:
本文ライティング練習講座(英文に慣れる)
かすれた文字の英文の上からなぞって書く。

■参加者の感想

  • 教科書1ページ分、5行の会話文を読んでいくのに、教師が方法をいろいろ変えて(「ペアで読む」「教師について読む」「交互に英日を言う」など)readingの活動をさせるこの手法はあらかじめ8つの段階がビジュアルに提示されているのが斬新だ。このステップに従って丁寧に指導できる。生徒にも積み上げた達成感が残るのでよいと思う。

●ワークショップ

「辞書指導を考える〜生徒全員が辞書をもってくる英語辞書引きテスト他」

(1)萩原先生
・ 辞書引きコンテスト(例会参加者用に作ったもの)
(a)「ニート」:young people Not in Education. Employment, or Training
(b)「ロハス」な生活:Lifestyles of Health and Sustainability
(c)「ドッヂボール」:dodge ball(素早く身をかわす+ボール)
(d)「ガバナビリティ」:governability
ableを生徒に辞書で引かせる良い機会になる。 (e)「スイート」:suite(一続きの部屋)
・ 生徒の間違い
「cell phone(セルフォン=携帯電話)をCellophane(セロファン)と取り違える」
(2)参加者の実践
・ 中1での辞書引きの指導(棚谷先生)
(a) egg(卵)から eggplant(ナス)へ、dragon(竜)からdragonfly(トンボ)へ (b) カルタづくり:絵札+字札をつくり、みんながあまり知らない単語をクラスメートに伝える。

■参加者の感想

知らないことばに出会ったら、他に訊くか、自分で調べる(=学力)。だけど、自分で辞書を引くことが「後に残る学力」になる。

(連絡先:中村康雄)
(2006年9月12日)