■ 埼玉新英研3月例会

2005年3月
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3月4月5月7月10月12月
 3月19日(土)午後3時より7時、さいたま市岸町公民館第2講座室にて。

<実践報告>

 レポーターがご病気で、植野さんが、ファックスで受信したレポート(初任者研修で提出するもの)を持参された。入院されたのに、初任研の課題研究を出さなくてはいけないというのは、気の毒に、というのが、一様の反応であった。
 課題のテーマは「ティームティーチング(TT)による効果的な英語指導」というもの。英語での導入にこころがけ、ゲームのルールの説明など、ALTの英語を簡単な英語に言い換えるようにするなどし、また、ALTの話した内容を日本語で説明する場面が減ったという。スピーキングでは、あらかじめ言い方を練習するなどの手だてをほどこし、ふだん発言の少ない生徒への配慮をしたとういう。生徒がわかりやすいとしたものは、インフォメーション・ギャップをうめるものや、誰もが参加できるものだったという。このへんの手だてを、具体的に、共有できるとよかった。リーディングでは、英語で指導するのは、難しく、音読と内容理解の統一をはかるのが課題としている。また、さまざまな活動のなかでライティングをするように工夫していたが、ALTとの連携を今後 したいとのこと。

<特別報告>

 安藤聡彦(埼玉大学・社会教育)さんにおいでいただいた。この週、学生さんと北星余市高校や関係者、下宿を訪ねられた。そこでは、どこかに大人への信頼、また、先生方でいえば、職場での信頼関係が根っこにあるのだという。
 埼玉で起こっていることは、教育における信頼関係をくずすことである。まったく東京、つまり石原知事を手本にしている。安藤さんは、国立市で1999年から4年間教育委員をされ、その間に、合意を得ながらやってきたことが、どんどん状況が変わるのを目の当たりにした。その時、つくる会の教科書があわや採択という経験もした。東京でそれができたのは、区や市の指導主事が都から派遣される、という仕組みがあるので、また、埼玉とは異なっている。しかし、高橋史朗・明星大学教授の県教育委員への任命や、教育の専門家ではなく、市民の声を行政に反映するという流れは、東京と同じある。今後、教科書採択にあたって、自治体でガイドラインをつくることになるので、取りくまねばならない。埼玉新聞などは、公正な姿勢をもっているとのこと。文字にできないなまなましいお話もうかがった。
 教育と自治・埼玉ネットのブログ:http://blog.livedoor.jp/kyoiku_jichi_saitama/

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(連絡先:浅川和也)
(2005年8月4日)