■ 神奈川新英研11月例会
2004年11月
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4月5月6月7月9月10月11月12月
 11月20日、大倉山記念館にて。参加者:16名。

●実践報告(高校)

■「読みとりと自己表現の小さな工夫」

黒丸栄子さん(横浜創英高校)

●高3 リーディングでの工夫
『Read On!』(東京書籍)のLesson 4「Rattlesnake!」アメリカ先住民の少年の成長を描いた『リトル・トゥリー』でガラガラヘビに手を噛まれた祖父と少年とのやりとりの場面を絵にさせた。(埼玉米蒸さんの追実践)
●高1 英語Tでの工夫
『Power On!』(東京書籍)のLesson 7「So many Countries, So Many Laws」で興味づけのためにドリアンを教室に持参したエピソード:本文にThis is another strict law in Singapore. You mustn't take a durian on a bus or a subway. (シンガポールでは厳しい法律がもう1つある。バスや地下鉄にドリアンを持ち込んではいけない)という一節があり、偶然、銀座でドリアンが2500円という安さで売っていたので購入。学校で1日保管して置いたところ、翌朝ものすごい臭いが職員室に籠もっていた。お詫びを兼ねてみんなに振る舞ったそうです。
●参加者のアイディア
・自己表現ではモデル文+もう1文を書かせる:例えば、This is the cellular phone that my father gave me. It's very important for me. のようにするとよい。

●実践報告(中学)

■「どの子も楽しく参加する授業をめざして」

市村香代子さん(東京・小平市立第三中学校) 

 市村先生の手書きの英語通信「Step by Step」にある数々の印象深いキャッチコピー。「canの文はcanタンさ! 主語が何でも変化なし!!」「過去形はedをつければイーディー!」のような忘れようにも忘れがたい(??)ものもありますが、秀逸なのは「過去形の『うれしいルール』がまたしても… 疑問文・否定文のときオタスケマンはdidひとつ!」。プリントを読んだ生徒も「よかった、didだけなんだ…」と無意識のうちにうれしくさせられてしまう「サブリミナル効果」入りのコピー。これからも市村マジックできっと生徒たちは「英語のルールは簡単だ!」と楽しく学んでいくことでしょう。

●フォニックス(英語通信の見出しを引用しています)
・アルファベットには「呼び名」と「音」があるんだネ!(音を覚えれば単語も読めるし、書けるよ!)
●「アブクド読み」:1つの文字から2つ以上の音が出るものに注意(*印10コ)
・『音の足し算』で単語をどんどん読もう! c + a + p = cap  p + e + n = pen  o + x = ox  s + u + n = sun
●授業の3つの柱
・英語通信「Step by Step」:「親しみやすく」「わかりやすく学べる」「印象に残る」ものを目指している。見出しに工夫している。
●共に学ぶ授業
・辞書引き:1年2学期から毎時間英和辞典を持参。班対抗で行う。
・ビンゴゲーム:1年間で世界一周を目指す要旨にポイントを記入。
・教科書読み:ペアで交互に読む。
・「ご近所の底力」=質問にペアで答える。
■参加者の感想
□全国大会で伺った時からさらにフォニックスのポイントの教科通信も加えていただいたり、豊富な自己表現作品もみせていただき、大変参考になりました。きめ細やかな下ごしらえ、サポート、そしてフィードバック、励まし…というサイクルが相乗効果を生んで、生徒たちにさらに学ぼうという力を創り出していると思いました。

(連絡先:中村康雄 )
(2005年4月14日)