■ 千葉新英研10月例会

2004年10月
'00年'01年'02年'03年'04年'05年∥'06年∥'07年'08年∥'09年∥'10年 >>
3月5月10月
 10月23日(土)午後2時より柏市中央公民館にて7名参加。千葉新英研お得意の「小さな実践交流会」ということでしたが、メインは県立佐倉南高校の組田幸一郎さんによる「基礎学力をつけるアクションリサーチ~音読・筆写に重点を置いた実践~」でした。

「基礎学力をつけるアクションリサーチ~音読・筆写に重点を置いた実践~」

県立佐倉南高校の組田幸一郎さん

アクションリサーチとは、「教師が授業を進めながら、生徒や同僚の力も借りて、自分の授業への省察(反省)とそれに基づく実践を繰り返すことによって、次第に授業を改善していく授業研究」のこと。具体的に言うと、1.問題点を絞る 2.現状を知る 3.仮説・計画を立てる 4.授業を実践する・データを取る 5.結果を2と比べる 6.仲間に報告する 1~6の繰り返し をすること。

 組田さんは大学に通われて学ばれているとのことで、実に科学的な研究方法ですが、実践内容はまさに新英研的です。心がけているのは教育相談の一環としての英語授業という姿勢です。「底辺校」の生徒だからこそ「自己尊重意識」と「達成感」を持たせてあげたい。そうすれば基礎学力がついていく、というのが組田さんの考え方です。

 授業形態は2クラス3分割の均等割。仮説に基づく実践とその検証を行います。仮説・音読・筆写を授業中に行うことで、生徒は英語が分かるようになり、その大切さを感じるようになる。検証内容はここでは細かく触れられませんが、3学期までの定期テストの素点を他のクラスと比較すると、明らかに組田さんの授業を受けている生徒の点数は伸びてきていると言えます。

四行詩実践

 次は白梅学園短大で講師を勤める石井輝さんの四行詩実践。

たくさんお作品の中から良い部分だけを抜き出して新たにひとつ詩を作り、作者を"Shiraume Rossetti"とした。その作品は次の通り。

What are blue? Tears and sorrow.
What are red? Sunset and passion.
What are colorful? Rainbow and my heart.
What are warm? Spring breeze and tenderness.

岡野駿一さんの報告

 次に松戸で「新日本女性の会」の英語教室で教えられている岡野駿一さんの報告。

中学校の教科書を使って英文日本国憲法第9条を学習。いきなり長い文章は難しいので、最初は「日本国民は、戦争を放棄する」から始まり、次第に言葉を付け加えていって、最終的には9条第1項の長い英文となる。高齢の方ばかりだが、実に意欲的で教えている岡野さんもとても楽しそうです。

つれづれ いん あびこ

 最後に「つれづれ いん あびこ」という、森山淑夫さんの身内の方の介護の日常における「外にでる」ことで得られる非日常の世界を日記風に記されたものの紹介。

PAGE TOP

(連絡先:宇野智之)
(2005年3月5日)