■ 高知新英研3月例会
2003年3月
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 新英研の仲間のみなさんへ  新年度がスタートし、毎日が目の回るような忙しさだと思います。特に学校が変わられた方は、新しい職場に慣れるのにも大変でしょう。毎年、最初の一週間はどこか気が張っているようで、眠りの浅い日が続きます。でも子どもたちの笑顔が、何よりの疲労回復剤!お互いに、健康第一でいきましょ う。
 3月例会は、3名だけの参加でやや寂しかったですが、産休の先生の代わりに高校で教えている私のかつての教え子が、日々の授業の様子や悩みなどを話してくれました。適切な助言ができたかどうかはわかりませんが、真摯にどん欲に学ぼうとしている姿にうれしさと、また、ちょっぴりうらやましさも感じました。
 また、私の同僚の先生からは、nativeならすぐピンとくるだろうが私たちにはかなり難しい英語のジョークをいくつか紹介してもらい、そのセンスの良さに感心させられました。私は相変わらず、中1の教科書の読み物教材を使っての「読みとり」授業のサワリを報告しましたが、自分でもちょっと深読みしすぎたかなと思うところもあって、今後の課題にしようと思います。

 それにしても、この春休みは本当に憂鬱でした。新学年の打ち合わせをしていても、今この瞬間に大勢のイラクの子どもたちが殺されている!と思うと、すべてが虚しくどうでも良いことに思えてしまいました。
 でも、そうした現実があるからこそ、未来の日本の主権者である子どもたちに、「これはイラクの国民を解放する戦いだ」とか「やむをえない戦争だ」などという言葉にごまかされない力、攻撃する側に立った報道ではほとんどわからない攻撃される側の実態を想像できる力、自分の頭でしっかり考えて真実を見抜くことができるような力を育てたいし、それは学校教育に携わっている者すべての責務だろうと、強く感じています。
 今年の授業びらきでは、中2の生徒相手に、そうした思いを自分なりに伝えたつもりです。

(連絡先:阿波谷博史) (2003年7月13日)