■ 九州ブロック集会

2011年
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2011年九州ブロック集会<第56回九州民教研佐賀(霧島)集会報告>

◆ テーマ:「子どもたちに やさしさと かしこさと たくましさを
      〜生きつらさを克服する社会をめざして」

 12月24日、25日に佐賀市の川上峡温泉のホテル龍登園にて開催、大会参加者は約400人でした。以前と比べると減っているものの「教育実践の交流だけでなく教育運動として取り組んでいこう」という言葉に勇気付けられました。
 記念講演は朝日新聞記者の伊藤千尋さんで、世界の状況を織り交ぜながら改めて私たちに「活憲」を意識させる内容のお話でした。
 外国語分科会の参加者は佐賀3人、福岡1人、長崎3人、大分2人、熊本3人、鹿児島1人の計13人。レポートは以下の5本でした。

① 「英語って?外国語で教えたいことは?」

福岡県 富崎千賀
 小学校で英語教育が始まるにあたって研修会の講師を引き受け、そこで話したことを報告。フォニックスや英語教育の4目的、第二言語としての英語(ESL)か外国語としての英語(EFL)なのかも重要。制限の多い小学校英語ではその「言語に触れる」のが 主なねらい。背景となる文化等の学習も当然、関連してくるので、まだ母国語が不完全な段階で英語学習の多くを望むのは無理ではないか。

② 「Listening 力upを目指す音読の実践」

長崎県 鈴木奈尾子
 通信制高校では授業時間数が限られるので「音声」の指導は大変厳しいが、フラッシュカードの利用やじゃんけんでの役決め音読練習とか、生徒にやる気を起こさせる実践。参加者からはシャドウイングの大切さが強調された。

③ 「孫娘へのエスペラント教育-どんな高校生になったか」

熊本県 野村忠綱
 同居の孫と話す際はエスペラントで対応してきた。成長の様子を見ていると少なくともマイナス影響は無い。それどころか2012年に日本で国際青年エスペラント大会があり、それに参加したいとか、大学に入学したらエスペラントを学びたいと言っている。参加者からも、この言語の持つ平和と平等の思想面からも広めたいものという意見が出た。

④ 「PETG=釜山の英語教師との合同研修」での報告
「English Education in Japan」(英語教育を取り巻く環境)

大分県 中村龍彦
 釜山とは九州ブロックは一年おきにお互いに訪問しながら4回もの交流を重ねている。外国語教育の大変さは共通しているが韓国では国の予算で1年間または半年の留学制度があることが教師の英語のレベルアップに大きく貢献している。このような草の根の交流を続けることで歴史上のわだかまりも徐々に解消すると思う。

⑤ 「くまもと新英研会報」より

熊本県 畠田ミツ子
 「Peace Crane Kamishibai 」や「授業をおいしくするレシピと教材」の紹介と免許更新制度に伴う失効について。自主教材の重要性を強調。

(文責 畠田)

期 日: 2011年12月24日(土)〜25日(日)
場 所: 佐賀市大和町川上峡温泉 ホテル龍登園(0952-62-3111)

日 程:
24日(土)
  9:00〜 受付
10:00 開会行事・
    記念講演:「人はだれも愛される権利がある」
     伊藤千尋(朝日新聞記者)
13:30 分科会
19:00 交流会
25日(日)
  9:00 分科会
13:00 特別講演「思春期の育ちを考える」
    井上正充(佐賀大学文化教育学部教授 数教協佐賀県委員長)
14:40 閉会行事
15:15 閉会
参加費: 3,000円
問合せ先: 九州民教佐賀集会 現地実行委員会事務局
 重松 隆 TEL&FAX: 0942-96-4813
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(2011年11月6日掲載/2012年1月14日更新)