■ 2003年北信越ブロック集会

2003年1月
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 '03年1月4日(土)から5日(日)富山県 KKR富山「銀嶺」にてテーマ「中・高の新教科書をおいしく料理しよう ― 今こそ英語教育をとりまく現状を ― 」で開催されました。参加者は33名。

1月4日

1月4日は実践報告3本と各県の現場からの報告を受けました。
 実践報告①は海木幸登先生(福光高校)の「海木先生のクラスへようこそ!― 6つのミニ授業体験講座 ―」では参加者が海木クラスの生徒になり、朝のSTで進路指導通信「生徒諸君」を読むところから始まり、6時間目まで6つの異なったテーマとワークショップに参加しました。いつもながら魅力あふれる授業展開をされる海木ワールドに感激を覚えました。
 実践授業②柴田真智子先生(二上工業高校)「マッピングを導入に用いたWritingの指導」では、マッピングの詳しい授業展開を説明いただきました。マッピング導入後、初めて生徒に英文を書かせたところ、10文以上書けた生徒の割合がクラスの30%であったのが、5回目のマッピング指導後には、10文以上書くようになった生徒が56%、逆に5文以下の生徒は1回目31%から5回目8%に減少したと報告がありました。
 実践報告③宮城渉先生(高岡市立国吉中学校)では生徒一人一人が意欲的に取り組める学習指導の工夫を紹介いただきました。中学3年の関係代名詞whoの導入を、参加者を生徒に見立てて紹介いただいたり、中学2年を対象にしたShow & Tell、電話での表現では「紙上電話会話」を、更に英語の歌の年間指導計画など発表いただきました。生徒の感想に授業を楽しむ姿が現れており、様々な授業展開の工夫に刺激を受けました。
 現場からの報告では、
瀬戸久美子先生(富山・五位中学校)から、総合的な学習、英語週]3時間、評価について
寺口史恵先生(富山・滑川市立東部小学校)から国際理解(英語)教育の年間指導計画や、低・中・高学年の国際理解教育の授業の様子を、
小松功先生(長野・大桑中学校)から研修権、指導力不足教員の基準作り、絶対評価基準作りなどの状況を、
佐藤俊明先生(新潟・高校)から高校1200時間授業の強制を始めとした教育状況の報告を
頂きました。

1月5日

 1月5日は新潟、長野から実践報告、更にワークショップが行われました。
 実践報告(1)加藤真緒先生(新潟・両津東中学校)「自己表現で英語学習を楽しむ」
 実践報告(2)伊藤晃先生(長野・赤穂高校定時制)「定時制の授業――8ヶ月を振り返って――」
 ワークショップ 伊藤通子先生(とやま国際理解研究会事務局長・富山工業高等専門学校文部科学技官・富山県世界青年友の会会長) 「開発教育の手法を授業に」
 富山新英研の底力を感じた、密度の濃い魅力的な集会だったと思います。
と き: 1月4日(土)13時〜5日(日)12時
ところ: KKR 富山 銀嶺
富山市奥田新町5-8、JR富山駅北口より徒歩10分、電話076-432-7701
内 容: 記念実践報告のほか、新潟・長野・富山・石川各県の中学・高校からレポートを持ち寄り研究・討論をします。
連絡・申込み先: 森田康寛

(2002年12月8日掲載/2003年6月11日更新)