■ 2003年中国・四国ブロック集会

2003年1月
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 1月4日〜5日、雄大な太平洋を臨む高知県夜須町の国民宿舎・海風荘で、小学校の教員3名を含む24名が参加して行われた。3本のレポートのほか、昨夏の山口での全国大会の成功を受け、萩焼のお土産までついていた。

レポート

 (1)公立高校で「外国事情」という授業に取り組んだ岡山・岡田先生の一年分の報告は、「新英研の原点を考えさせる素晴らしいレポート」「幅広く奥ゆきの深いもので、人格形成と世界平和のため、という目的を達成している」「外国語教育としての英語、アジアに立脚した立場の重要性が明確になった」「準備が大変で人脈をどうつくるかが課題だが、自分もやってみたい」などの感想が出された。個人的にも、アメリカによるイラク攻撃が切迫している中、3学期の授業開きで語る内容のヒントが得られた。

 (2)公立中学校での授業の一コマを紹介してくれた高知・中山先生の実践には、「生徒に添うことを追求しながら、楽しんで実践している姿にあこがれる」「生徒との人間関係づくりのヒントをもらった」などの感想が出された。

 (3)私立小学校での英語の授業を再現してくれた徳島・樫原先生の熱演には、「身体を使って英語を学ぶ取り組みを自分もしてみたい」「公立の小学校で英語をやることには問題を感じるが、自分がしなくてはならなくなった時にはこうやりたいという参考になった」「まさにエネルギーをもらい、これからの活力になった」などの感想が出された。
 レポーター自身も「ひとりぼっちでパートの先生をしている私にとって、貴重な憩い&学習の場になった」と喜んでくれて、集会後にさっそく会員になった。

全体を通じて

 全体を通じては、
  • 「会話や発音、英語の知識も必要だが、それよりももっと大切なものがあるのではないか、ということが学べた」
  • 「レポーターと司会がそれぞれ同県だったのでチームワークが良く、ポイントがよく見えた」
  • 「他の先生方の取り組みや、自分とは違う意見に触れることでとても気分が若返り、3学期からの授業のアイディアがバンバン浮かんできた」
  • 「高校で教えているが、中学校でどんなことを教えているか知らないままだったので、実情を知ることができて本当に良かった」
  • 「校種や県境を越えた、どちらかというと交流・情報交換の色の濃い研修会も、大変有意義だなあと思った」
  • 「欧米圏に同化するのが英語教育ではないということや、歴史的視点を持って英語教育をすることの大切さなどを学んだ」
  • 「スキルだけにとどまらず、生徒の人格形成にも良い影響を与えていこうという先生方に会えて、とても刺激になった」
  • 「えてしてスキルに目が奪われる中で、その底流にある本質、思想を見失ってはいけない」
などの感想が寄せられた。
 また今後の課題として、「参加者のつぶやきを聴きとる工夫が必要」「深まりのある研究会にするために、1つのテーマを設定して課題提起や実践報告、討議をしてはどうか」「綜合討論にもう少し重点を置いてほしい」などの指摘があった。

 さらに、中四国だけでなく新英研全体の焦眉の課題として、小学校での「英語教育」について最重点的に研究していく必要性を、参加者が共通に感じとったように思う。

(2003年6月11日)


日 時: 2003年1月4日(土)13:30〜5日(日)12:00
会 場: 国民宿舎『海風荘』
(高知県香美郡夜須町手結、TEL0887-55-4121、
“ごめん奈半利線”の夜須駅から車で10分。13:10に送迎バスあり。)
テーマ: 「共に学び、共に育つ英語共育を」
内 容: <4日>
実践報告(1)
「外国語教育、それは人格形成と世界平和のため-国際文化系の生徒に『外国事情』を教えて-」
(岡山・岡田純爾先生)
実践報告(2)
中学校の実践レポート
(高知・中山美樹先生の予定)
夕食交流会
<5日>
実践報告(3)
「小学校の英語教育」(徳島・樫原佐和子先生)
総合討論
参加費: 宿泊あり=9,000円(1泊2食込み)
宿泊なし=2,000円(会場使用料など)
申込締切: 12月13日(金)※それ以降は下記まで問い合わせを!
連絡先: 阿波谷博史
備 考: 洗面用具持参のこと。

(2002年12月8日)